もってけドロボー!

ワカサギ餌のムーチング

1997年9月20日

台風19号、20号が連チャンで日本列島を駆け抜けたが、9月20日はなんとか天気が回復してくれた。ようやく残暑もおさまり、芦ノ湖は本格的なワカサギ釣りのシーズンである。

なまむぎさん今回 Tomy はこのところ毎週となったオフライン・ミーティングで、釣る姫さんとなまむぎさんをボートに乗せることになっていた。狙いは当然ワカサギだ。この釣りをしなければ秋のシーズンがはじまらないのである。

芦ノ湖のワカサギは日本一といっても過言ではないだろう。毎年10月1日には天皇陛下も芦ノ湖のワカサギを召し上がるほどだ。

一行は5時過ぎに湖尻の VIOLET に集まり、モーターボートに魚探をセットすると5時半に各自ワカサギ竿を2本ずつ使って釣りを開始した。

ワカサギ釣りはけっこう技術の差がハッキリ出る。まずは魚探でワカサギの群れを見つけ、風向きを見て正確にアンカーを入れなければならない。その際の注意点をいくつか列挙しておこう。

  1. アンカーロープはある程度余裕を持たせないとうまくボートが止まらない。余裕がないと風でボートがぐるぐる回転したり、知らないうちにアンカーが外れて沖に流されてしまう。
  2. 釣れているボートの近くにアンカーを入れるのは間違いではないが、ドボンと音がするようなアンカーの入れ方は最低だ。群が散らないようにアンカーは静かに下ろそう。
  3. ワカサギ釣りではボートが密集するのでアンカーロープの固定に神経を使わないと他の釣り人に迷惑をかけてしまう。例えば水深12メートルにアンカーを入れたらアンカーロープは少し余裕を持たせて15メートルぐらいで固定しなければいけない。風が強いときは更に余裕を持たせないとボートが止まらないときがある。
  4. 特に沖に向かって風が吹いているときはアンカーが外れやすいので十分注意しよう。それから、隣りのボートとは少なくとも5、6メートル離れていないとアンカーロープが邪魔になってしまうのも知っておいてほしい。
  5. ピタリと狙い通りのところにボートが止まれば、あとは仕掛けを下ろすだけでいい。釣れるワカサギの数は場所でほとんど決まってしまうから、場所選びは慎重に! ほんの3メートル離れただけでもまったく釣果は変わってしまう。
  6. 魚探を使わないでたくさん釣ろうと思ったら魚探付きのボートに擦り寄っていくのが賢明だ。その際注意することは、そのボートとほぼ同じ水深にボートを止めること。いくら近くても水深を合わせなければ意味がない。

この日 Tomy が最初に選んだポイントは海賊船桟橋の沖、水深13メートルだった。土曜日曜は8時半頃から海賊船が運行するのだが、それ以前の時間帯はここがベストである。

鈴なり理由はよくわからないが、大型観光船の桟橋近くはどこもワカサギのポイントだということを知っておくといいだろう。ご覧のように仕掛けを投入した途端、ワカサギが鈴なりになって釣れはじめた。

小気味いい引きが指先に伝わってくる。ワカサギ釣りの醍醐味は、このプルプルッという感触と入れ食い状態になったときの楽しさだろう。ポツリポツリじゃつまらない。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、群が遠のいたら素早く移動する。

大きさ5センチから8センチぐらいのワカサギが、海賊船の運行前におよそ80匹ぐらい釣れただろうか? 3人合わせると200匹ほどだ。初挑戦の釣る姫さんもエサ付けをしなくていいカラバリ仕掛けだから(手際よく?)ワカサギを釣り上げていた。

1回上げると大きな群がいるときはは6匹、7匹と釣れるから気持ちがいい。魚探を持っていると、ワカサギの群を見ながら釣れるからなお楽しいよ。

「あっ、偵察隊が来たぞ!」(チョロチョロと小さい群が来た)

「おっ! 本隊のおでましだ!」(魚探に真っ黒い大きな影が写る)

「おぉー、キタキタ。すごいすごい。」「あー!こっちもキタ!」

「ちょっと群が遠のいたぞ。さあ、上げろ!」

こんな調子で釣っていると、とても効率がいいのだ。大きな群が来たときにできるだけたくさんハリ掛かりさせておき、群が遠のいたときに素早く取り込んで次の群に備える。それを繰り返すのが数釣りの秘訣だね。

次のページでワカサギ餌のムーチングもお教えしましょう。