お刺し身隊が行く

イナダ、メジ狙い

1997年10月4日

お刺し身隊のメンバーを掲示板で募集したら、4人の隊員志願者があった。今回のターゲットはイナダとメジマグロ。Tomy と4人の仲間は朝の5時半に平塚の庄次郎丸に集合することになっていた。

中には初めて会う人もいるので少々の不安もある。インターネットを利用していると、いろいろな人に出会えてとても楽しいが、初対面のときは文通相手と初めて会うような感じだからチョット緊張するのだ。

そのうちのひとりは“森の熊さん”というハンドルネームがわかっているが、わかっているのはタダそれだけである。それだけでホントに大丈夫なのだろうか? もし、出船間際になってもお互いを確認できないときは「森の熊さーん、いますかぁー?」と大声で叫ばなければならない。

大の大人が海辺で「森の熊さーん、いますかぁー?」なんて大声出すのはちょっと恥ずかしい。そうならないように早目に来てくれるとありがたいけど…。そう言えば以前にもこれと似たような話を聞いたことがある。そのときは待ち合わせた人のハンドルネームが“ボウズです”という情けないハンドルネームだったから大笑いだった。

ボウズですさんと夜の防波堤で待ち合わせた人は、それらしい人が来たのに、なかなか話し掛けられなかったそうだ。そりゃそうだよね。見ず知らずの人に「ボウズですさんですか?」と聞くのはかなり勇気が必要だ。もし間違っていたら目も当てられない。

これからの世の中、お互いをハンドルネームで呼び合うことも多くなると思うので、ただ面白いだけのハンドルネームは使わない方がいいと思う。もし使うとしても、コミカルなものとチョット真面目なもの2種類を使い分けた方がいい。

森の熊さん冒頭から早速脱線したけど、左の写真が“森の熊さん”。体格がいいので熊さんの呼び名がピッタリだった。

とにかくインターネットというのは釣り人のためにあるんじゃないかと思うほど便利である。ひとりで釣りに行くのは心細いと思う人には特にオススメだね。

新しい釣り方に挑戦するときも上手な人に仕掛けやポイントを聞いてから出掛けると無駄が少なくなる。釣り人というのは不思議なもので、何年もかかって積み重ねた知識をけっこう親切に洗いざらい教えてくれたりするものだ。それを損と感じるほど心がすさんでいないんだな。休みの日に家でゴロゴロしている人と、毎週のように勇んで釣りに出かける人とでは人格もかなり変わってくるらしい。

釣りは自然とのふれあいだから、様々なことを教えてくれる。エルニーニョが実際に日本の海に及ぼす影響とか、地球温暖化のことなどが実感としてわかるのも釣りのおかげだ。きっと、そのような体験が人を優しく変えていくのだろう。そして自然に対する興味も高めてくれる。予めプログラムされたテレビゲームでは決して味わえない変化がそこにはあるからね。

さてさて、前置きが長くなったが10月4日の釣り日誌をはじめよう。毎年この時期は湘南の海でイナダやメジマグロが釣れる季節なのだ。去年は物凄いイナダフィーバーで初心者でも10匹ぐらいは簡単に釣れた。上手い人になると50匹も釣っていたよ。

去年余るほど釣れたので Tomy は朝からガンガン釣れるだろうと思っていた。しかし、前日庄次郎丸に電話をしてみると、現在イナダはかなり渋いという話だ。通常はカッタクリという独特の仕掛けを使っての手釣りが主なのだが、今に限っては竿釣りの方が有利という話だった。

ハリスは3号、しかも小さくキッチリ巻かれたウィリーでないとなかなか釣れないというではないか。今日は遠路はるばる長野からもゲストを迎えているというのに大丈夫だろうか?

下のイラストにはバケと書いてあるけれども、現在バケやルアーではほとんど釣れないらしい。天気も午後からくずれると言うし、あまりいい状況ではなさそうだ。先行きに不安を感じながら Tomy 達を乗せた庄治郎丸は6時半に平塚新港を出発した。

ウィリー:オキアミに似せて化学繊維を巻いた疑似バリ
バケ:魚皮などを用いた小魚を模した疑似バリ