木崎湖の釣り

1997年10月10日

前回の“お刺し身隊”は本命のイナダが不発に終わり、満足のいく結果ではなかった。そこで今回は舞台を長野県に移し、爆釣を報告したいと思う。行き先は長野県の北部にある美しい湖、木崎湖だ。

しかし、釣りの話をはじめる前に、まずはモグさんの話を聞いてほしい。モグさんは Tomy が勤めていた会社の先輩で、長野県出身の人である。彼の名は本山というのだが、あまりにも性格が暗いのでみんなから本暗山(もとぐらやま)と呼ばれていた。そして、もとぐらやまがいつしか縮まってモグさんになったのである。

モグさんの生い立ち

モグさんモグさんは長野県の木島平村という所で生まれた。そこはオリンピックのイメージから遠くかけ離れた山あいの村である。高校までの18年間をこの村で過ごしたモグさんは、関西の私立大学を出てある紙問屋に就職した。

しかし、モグさんはとても痩せており、紙問屋の重労働には耐えられなかった。暗い性格なので対人関係もうまくいかなかったのだろう。牛乳ビンの底みたいなメガネをかけたモグさんは、見るからに暗そうな人だった。

モグさんは奇人変人

モグさんは社員寮に住んでいた。たまに Tomy は社員寮に遊びに行ったのだが、そこではいろいろ変な事件が…。

変な事件 その1

モグさんは全くモテない男だったが、異常なほど洋服に金をかけていた。なぜかというと駅ビルの中にある Taka Q という洋服屋によくだまされていたのだ。そこの店員はモグさんには似合わないオシャレな服をモグさんが通りがかるたびに「本山さん! この服なんか、とてもお似合いですよ」と言っては買わせていた。

中でも極め付けは、分厚くてギンギラギンの装飾が施された黒い革ジャンだった。モグさんはそれを着て「どう? 似合うだろ」と Tomy に言ったので、思わず吹き出してしまったよ。“ヒツジの皮をまとったオオカミ”という表現は聞いたことがあるけど、その時のモグさんは全くの正反対。まるで“オオカミの皮をまとった痩せヒツジ”だったのである。

その革ジャンは25万もしたというので Tomy は「悪いこと言わないから、今すぐ返してきなよ。全然似合わないよ」と親切に忠告したのだが、モグさんは怒って Tomy をひっぱたいた。

変な事件 その2

寮の隣の部屋に住んでいた後輩から聞いた話だが、モグさんは夜中に肉まんを買ってきては変な声を出していたそうである。そんなことが何回も続くので、不審に思った後輩がモグさんの部屋をのぞいてみると…。

モグさんは仰向けに寝そべり、2つの肉まんをわしづかみにし、目を細めて変な妄想にふけっていたそうである。

変な事件 その3

モグさんが珍しくデートをすると言うので、Tomy は『なんか変だな…』と思っていた。「どこで会うの?」と尋ねると「新宿の高層ビルだよ」という返事。

『へぇー、モグさんもなかなかヤルじゃん!』と思っていたら、2日後に英会話の教材がしこたま寮に届いていた。そう! モグさんは女にだまされたのだ。

変な事件 その4

モグさんの部屋の押し入れを、モグさんがトイレに行っているスキに何気なく開けてみると・・・

ナント! 黒い朱塗りの台座に鎮座まします大理石の壷が出てきた。Tomy は気になったので「モグさん、押し入れの壷は何なの?」と尋ねてみると…。 「見たんか! おまえ あれを見たんか!」と言ってモグさんは烈火のごとく怒りだした。Tomy は見てはいけないものを見てしまったらしい。

それはモグさんが統一教会の信者に買わされた市価5,000円ぐらいの壷だったのだ。問い詰めてみると「軽自動車が買えるぐらいした」ということだったが、当時でも軽自動車は50万円ぐらいしていたと思う。

モグさんてかわいそうな人でしょ。その他に25万の印鑑セットも買わされたんだ。本当はもっと情けない話もあるのだけど、ココから先は18禁の話なのでやめておこう。

…というわけで、長野県というと、Tomy はいつもモグさんのことを思い出す。

さて、だまされやすいモグさんみたいな魚がいっぱいの長野県。ココまで来れば今回は爆釣間違いなし! それじゃ、そろそろ釣りの話に移ろう。今回の釣行は前回も登場した長野県の KEN 坊と奈良県吉野のガッツさんが同行者だ。

これほど遠くに住む釣り友達が得られたのは、みんなインターネットのおかげだ。木崎湖の釣りを紹介してくれたのは KEN 坊だし、インターネットの力なくして今回のレポートはありえないものだった。改めてその威力に驚き、その便利さに感動したよ。

それでは同行者2人をちょっと紹介しよう。