ちーばす隊玉砕

やっちゃいましたノーキャッチ

1997年10月18日

調子は決して悪くなかった。みんな次第にキャスティングの調子が上がり、20メートル先の岸壁ギリギリにルアーをバシバシ決めていた。それなのに、何ら反応がない。

石油基地

千葉港はご覧のような石油基地で、ポイントは無数にある。しかし、シーバスがいそうなポイントを次々に攻めたにもかかわらず、誰ひとりアタリすら感じないのだ。

キャストは本当に正確だった。小峰丸の船長も湘南ロケッツの正確なキャスティングに驚いたことだろう。ここぞ! というポイントの30センチ以内にズバズバ決まる。それは誰が見ても文句のつけようがないキャストだった。ほんの数投でポイントを見切れるだけのキャストが出尽してしまうのだ。あきれるほどみんな気合が入っていた。

たいやき君小峰丸の船長はこの状況を見て、8時頃からジギングをするように指示を出した。しかし、Tomy はキャスティングで釣りたかったのでジグを付けずバイブレーションプラグを選ぶ。取り出したのは大好きなR社のエンターソルト・フラッガー(別名:たいやき君)だ。

Tomy は春にこのルアーでいい思いをしたので釣れると思ったんだけどね・・・。みんなは素直にジグを付けたのでポツポツ釣れはじめたが、Tomy はこだわりを捨てきれなかったために出遅れてしまった。

キャプテン中越が続けざまに40センチ級を上げ、行木さんもそれに続く。そしてやなさんと Tomy 以外は全員1、2本をゲット。行木さんの彼女なんか「あー釣れちゃったぁー! アミ、アミ、アミー!」なんて大騒ぎだ。

Tomy もD社の TD バイブレーションで1本ヒットさせたが、『どうせまだまだ釣れるから』と思って粗雑に扱っていたらオートマチックリリースでそれっきり。

ひとり丸坊主のやなさんはふくれっツラ。キャプテンが「こうやるんだよ」と言ってやなさんのロッドでデモンストテーションをしたら、一発で55センチがヒット。やなさんはこれで完全に切れた。

“プッツーン” 音が一瞬聞こえたような…。

「ジギングは好きじゃない。釣れなくてもいいからキャスティングのポイントへ行ってくれぇー!」

やなさんと Tomy の意向でボートは次々にポイントを移動しはじめた。が、そのあとはまったく手ごたえなし。釣れたのはヒトデのみだった。その上、ポイントギリギリのキャストにこだわったために、4個もルアーをロストして弱り目にたたり目。悪いときはこんなもんかね?

“秋深し ヒトデを釣って もみじ狩り”

とうとうくだらない川柳まで飛び出して12時に納竿。ちーばす隊はこうして敗れ去ったのだった。小峰丸の船長は「たぶん夜のうちに漁師が網を入れたんだろう」と言っていたが、スズキは今、キロ3,000円もすると言うからそれも当然かもしれない。釣りブームとスズキの高値が重なっているから東京湾のシーバス釣りも、あと数年でブラックバスと同じ運命をたどることになりそうだ。

貴重な獲物

2週間後も同じ小峰丸に行く予定だけど、そのときもジグでしか釣れなかったら Tomy も完全に切れちゃうだろうな。今はそうならないことを祈るのみだよ