晩秋の芦ノ湖

1997年11月25日

今回は長野県の皆さんと箱根湾から出船することになった。パートナーは何度も登場してすっかりおなじみになった岡谷市の KEN 坊である。

福井ボート先週は外道のバスを含めても3匹という貧果だったが、今回はどうだろう? Tomy は眠い目をこすりつつ、たった2時間の睡眠で芦ノ湖に向かった。伊勢原から小田原厚木道路、箱根新道を経由して箱根湾の福井ボートまでは45分。いつも行っている湖尻より、ちょっとだけ早く着いた。

朝の5時半はまだ真っ暗、6時ごろからモーターボートの用意をして6時半に出船。フライをやる人達のローボートをポイントに送り届けてからトロールを開始した。

前回の経験からトロールスピードはややゆっくりにして、一番釣りやすいレッドコア5、6色のタナは無視する。そして表層と深場の両極端を攻める作戦だ。

箱根湾から百貫ノ鼻に向かうと岬先端から100メートルのブイ周りで、いきなり3本釣れた。釣れたタナはレッドコア2色と9色の両極端。ここまでは作戦どおりである。

しかし、釣れたのはいずれもレギュラーサイズだった。レッドコア9色で深場から引き出したやつは途中で何の抵抗もなく浮いてしまう。釣れるのはうれしいけどイマイチ歯ごたえがない。いきなりのダブルヒットもあり『幸先いいぞ!』と思いきや、後続はなかった。魚の泳層がバラバラで難しいのだ。

気温11度、水温13.2度、観光船が動きだす8時半までに4匹釣れたが、その後しばらくは遊覧船状態に陥ってしまった。魚影は写るしタナもあっているはず、ジグザグやスピードの変化も試したが、どうにもうまくいかない。

真澄10時半頃小杉ノ鼻で1匹追加して、一旦桟橋に引き揚げる。ここで腹ごしらえじゃ!

EPI ガスでお湯を沸かし、KEN 坊に買ってきてもらった3合瓶をお湯に浸ける。チーカマや魚肉ソーセージをつまみに Tomy は熱燗をチビリチビリ。

釣りをしながらこんなことができてしまうのがトローリングのいいところなのだ。一時のしあわせを味わいつつ、モーターボートを免許取りたての KEN 坊に任せて Tomy はグッスリ寝てしまった。

夢の中で KEN 坊が「船長釣れました!」と言ったような気がしたが、どこで釣れたのだろう? あとで聞いた話では三本杉の前でレッドコア9色ということだったが、それは完全に夢の中であった。

きっと水温が中途半端なのだ。もう少し下がった方が食いも良くなるだろう。このあいだもそうだったが、朝のゴールデンタイムを逃すと食いが渋くなる。地球温暖化はかなり深刻なものと考えなければいけない。

10年前はこの時期にボートの上で昼寝なんかできるような状況ではなかった。とても寒かったのだ。ここ3、4年は11月でも5月のような気温なのだから恐ろしい。この調子で温暖化が進むと50年後には11月に熱帯夜が発生するかもしれない。その頃まで生きていなくて済むのは幸運かもしれぬ。

Tomy の世代というのは日本がドンドン良くなる時代の真っ只中に学生時代があったので日本の将来が良くなることを疑わなかったが、最近の学生は違うだろう。

日本は今後悪い方向に進んでいくという見方が一般的になりつつあるようだ。いつ頃の話だか記憶が定かではないが、一時【ノストラダムスの大予言】という本が爆発的に売れ、世界は1999年の7月に滅びるという噂が蔓延した。恐らく来年はまたノストラダムスの大予言が再び蒸し返されることだろう。

金融ビッグバンで証券会社や銀行の倒産が止まらなくなり、円安に拍車がかかるかもしれない。日本人は海外旅行を控えるからハワイやグアム、香港あたりも大打撃。連鎖反応で来年は恐ろしいことになるんじゃないだろうか?

そうなってくるとノストラダムスの大予言は好都合なのだ。『どうせあと少しで地球は滅びるんだから、今のうちに好きなことをやるぞ!』人々はそう思うに違いない。いや、あなたは違うかもしれないけど少なくとも Tomy はそう考えるのだ。

だから来年はもっとスゴイ釣り三昧になるだろう。銀行にお金を預けていても利子は付かないは、無くなる恐れがあるはでは安心して眠れないじゃないか。それならいっそのこと使ってしまった方が悔いが残らない。

話がとんでもない方向に進んでしまったけど、皆さんはどう思う? 破れかぶれのハチャメチャ人生も悪くないでしょ。どうせ世界は滅びちゃうんだから。

さてと、この話を終わらせてしまうのはもったいないような気もするが、芦ノ湖の話を終わらせないと次に進めない。早く片付けてしまおう。

結局この日はあと1匹追加したものの、最後まで食いが渋くレギュラーサイズ7匹のみという釣果で終わった。フライの人はどうだったかというと、こちらの方も5匹がいいところ。大物も出なかったし、釣果としては中の中ぐらいか?

ワカサギが激減しているので、来年も芦ノ湖はあまり良くないかもしれない。このあいだ釣れたバスやブラウンが痩せ細っていたことから見て、残った魚達もひょっとすると解禁までに餓死してしまうかもしれない。そうならないことを祈るけどね。

今回はこのページの1周年なので、この1年を簡単に振り返ってみようと思う。皆さんの励ましのおかげで、これまでに書いた釣り日誌は全部読むのに一晩かかるぐらいまで膨れ上がった。

はじめはここまでやる予定はなかったんだ。レイクトローリングはバス釣りに比べたら超マイナーな釣りだから、1年で10,000ヒットいけば御の字だと思っていた。

それに、シーバス釣りやシイラ釣りにハマルということも予想していなかったし…。このページにちょっぴり影響された人もいるだろうけど、書いている本人が読者に影響を受けた1年だったと思う。

最後にページ作りについて考えたことをまとめると、ページ作りの基本はやっぱり文章だということが最近ハッキリわかった。もちろん画像もなくちゃつまらないが、基本は自分の意見や活動を発表することだ。

最初のうちは誰しもページのカッコ良さにとらわれがちになるのだが、ちょっとぐらい体裁が悪くても内容さえあれば見てくれる人はいる。その上、共感してメールをくれたり釣り友達になったりもするのだ。

個人的なページなら、それで十分すぎるほど機能を果たしているのである。世の中にはカッコいいけど内容に乏しいページがたくさんあるでしょ。そうならないために皆さんもページを持つなら思いっきりわがままに自分の意見を書くといい。

世間は広いからね。きっとあなたの意見に共感してメールをくれる人が現れると思う。はじめっから意見の合わない人は「一緒に釣りに行きたい」とメールを書いてこないわけだから、簡単に気の合う仲間は見つかるのだ。

それと、もうひとつ感じたことは、初対面の人でも会うときに緊張することはまったくなかったということ。ページに書いたことが共通の話題になるから、すんなり打ち解けられるのだ。これはやってみて初めてわかったことだった。