プッツン! ノコギリ歯

観音崎沖へ

八景島エー、左に見えますのが八景島シーパラダイスでございます。右には野島、そしてしばらく行きますと横須賀沖の猿島が見えてきます。第3海堡、更に沖には第2海堡も見えて参りました。朝のうちはまだ風もなく絶好の釣り日和でございまーす。

第2海堡には迷路のような防空壕が縦横無尽に張り巡らされていますので、釣りをしながら探検してみるのも面白いでしょう。そのうち Tomy 船長が【第2海堡ミステリーツアー】を計画するかもしれませんので、そのときは奮ってご参加ください。

さて、船は東京湾の入口、観音崎沖に到着しました。三浦半島の方向を見ると名前の通り大きな観音像が海に向かって立っています。昔はここにも砲台があり、本土決戦に備えていたんですね。ここは水路が狭くなっていますから、敵の艦隊が入ってきたら狙い撃ちしようと待ち構えていたわけです。

観音崎まで来るとだいぶ風が強くなってきました。今日は7時56分が干潮なので、まだ潮の動きはさほどでもありませんが、ここは大潮ともなるとモノスゴイ勢いで潮が流れる所なのだそうです。

さあ、いよいよ釣り開始というときに事件発生! 遅れて来たのでロッドの準備を船上でやろうとした民さんがロッドの先を海に落としてしまいました。戦わずして武器を捨てた民さん、やはりお寝坊はロクな結果を生まないようですね。

船は慎重に魚群を探りますが、大きい群はなかなか見つかりません。20隻ぐらいの釣り船がグルグル回りながら釣りをしていますが、どの船も芳しくないようです。まあ、潮が動きはじめるまでは魚がいても食わないと思いますが…。

案の定、ここではアタリすらなく、「移動しますのでキャビンに入ってください。波をかぶりますよ」という船長のアナウンス。みんなは急いでキャビンに避難しました。いや、まさに避難という言葉が適切なほどモノスゴイ波しぶきだったのです。

今まで同じところをグルグル回っていた釣り船も一斉に移動しはじめました。おそらく馴染みの船から「こっちが釣れてるよ」という無線連絡が入ったのでしょう。移動が完了すると、周りには約40隻の大船団がいました。

大きな船が通るたびに引き波を避ける釣り船が入り乱れ、ニアミスもしばしば。ひどいときは船が4メートル以上も上下するほどの大波が来ました。Tomy 船長は船乗りだから大丈夫ですが、一般人はたまりません。

まず、行木さんがウゲゲ状態に陥って戦線離脱。バスマンの DADA 隊員も一時コマセ係になっていました。風は次第に強くなり、ヒューヒューと唸りを上げて肌を刺します。

行木さんたち右の写真は行木さんとその彼女ですが、こんな状況でも、どういうわけか彼女だけは元気いっぱい。彼氏の背中を優しくさすってやる姿が感動的でした。

(逆の方が普通かもしれませんが…)

けっきょく行木さんは2度とロッドを持つことなくキャビンで喘いでいたのですが、聞くところによるとちゃんと酔い止めは飲んでいたのだそうです。液体の酔い止めを飲んだ途端に吐いてしまったのがいけなかったのでしょう。

忘年会のときはシーバスを釣りに行って、なぜかヒトデばかり釣っていた行木さん。そして今日は釣り以前の問題でした。どうも船釣りは苦手なようですね。

さてさて、かなり悲惨な状況になってきたわけですが、やはり今回もお魚博士なまむぎさんがファーストフィッシュを上げました。タチウオのどてっぱらにブスリとハリを突き刺して75センチぐらいの銀ピカに光るニョロニョロを船の上に放り上げたのです。

「さすがだねぇ、なまむぎさん。誰も釣らないときでもちゃんと釣るんだから…」(Tomy)

「サバの切り身でやってみたのさ」(なまむぎ)

「この人、いつもひとりだけ抜け駆けするんだよね。この間もさ、ひとりだけエサで釣って僕らはボウズ、エサでやってみたいと言ったら“もうない”なんて言うんだから…」(佐倉民)

「なんだよ、水中ライトまで付けてるじゃない。なまむぎさん反則だよ。まったくなまむぎさんのドラえもんポケットは底無しなんだから」(Tomy)

「この人、釣り具が家から溢れちゃってさ。アパートの通路に物置を作って管理人に怒られたんだよ」(佐倉民)

なまむぎさんまったくなまむぎさんの家の中はどうなっているのでしょう? 子供3人だけでも部屋の中がグチャグチャになるはずなんですが、その他に小さな釣り具屋ぐらい道具が置かれているはずなんです。

なまむぎさんの奥さんはさぞや働き者なんでしょうね。そうでなかったら家の中が片付くわけがありません。

待てよ、寝る場所が狭いのでついつい重なってしまい、悪循環を繰り返しているのかな?

おっとっと、余計な話はやめて先を急がねば!