観音崎沖

それにしれもタチウオ釣りは面白い。けっこう引くし、難しいだけにチャレンジ精神をくすぐるようです。料理も楽でその上美味しいとくればルアーの対象魚の中でも一級品と言えるでしょう。ジグがギタギタになったり、リーダーを食いちぎられるのもまた一興なのです。

それに、観音崎沖は狭い水道なので、いろいろな船が間近に見られるんですよね。アニメーションの潜水艦のほかにも巨大タンカーや豪華客船が見られますよ。

DADA 隊員の嵐のような爆釣が終わったあと、しばらくして今度はソル男さんに2匹目がきました。ソル男さんはグルメですから、取り込みにもぬかりはありません。リーダーを持つと暴れるので竿の弾力を使って船に放り上げました。セニャの顔の方にタチウオが飛んできてヒヤリとしましたけどね。

さて、大物を2匹バラシてしまった Tomy 船長はどうだったかというと、爆釣ジグを失ったのが響いてしばらく音無しでした。青系のジグが1つしかなくてピンクを使っていたのですが、この日ピンクにはまったくと言っていいほどアタリがなかったのです。前日読んだ記事にはピンク系が良かったと書いてあったのですが…。

そこで、Tomy 船長は乗船したときに座席の下に落ちていたヨーヅリ・ブランカを取り出しました。キラキラシールが歯型でギタギタでしたが、たまたま青だったので試してみたのです。付いていたフックをがまかつの新品に取り替えて落とし込むと、途中で抵抗がなくなったのでアワセました。

「おっ! きたかな?」

「あれっ? 変だぞ」

最初は魚だと思ったのですが、実は船の反対側にいる人とオマツリしていたのです。相手にフック外しを任せたのですが、なかなかフックが外れないらしい。釣れているときに釣らないと魚の食い気が落ちるので Tomy 船長は気が気じゃありません。ようやく3分ほど経って「外れましたよ」と言われ、ルアー確認のためにリールをタラタラ巻きだしたら…。自然なただ巻きが功を奏したのでしょう。かなり上の方でタチウオがジグをひったくったのです。

ようやくランディング今度もなかなか型が良くて97センチ。3度目の正直でようやくランディングに成功しました。これでオカズも確保できて言うことなし。もともと1メートル級なら1匹でたくさんと考えていましたからね。

その後すぐに Tomy 船長がまた1匹追加してアタリは遠のいてしまったのですが、タチウオは食いだすとバタバタっと釣れるようです。いかに食い気のあるときに当たりパターンを早く見つけるかが勝敗の鍵を握ると思うので、釣れた人のパターンを真似することが近道だと思いました。

調子が良かった DADA 隊員はJ屋さんでタチウオ用ハリスを見つけてきたのですが、これはなかなかのスグレモノかもしれません。

ワイヤーハリスTomy 船長が使っていた30ポンドのフロロリーダーはノコギリ歯にちょっと触れただけで切れましたが、これなら中にワイヤーが入っているので切れることはないでしょう。見た目もナイロンに似ていて見破られにくいようでした。値段も10メートル320円だから高くはないですよね。

しかし、たとえワイヤーリーダーでも短すぎては役に立ちません。口にフックがかからないことが多いので、リーダーは1.5メートルは付けたほうがいいですね。DADA隊員が最初にプッツンしたワケはリーダーを短くし過ぎたためだったのです。

さて、時刻は11時になりました。風はますます勢いを増して瞬間では15メートル以上の烈風になっています。海上保安庁の巡視船が「危ないから早くここを離れろ!」とサイレンを鳴らして釣り船を追い回しますが、誰も言うことを聞きません。

釣り船は「赤信号 みんなで渡れば 恐くない」といった雰囲気で海上保安庁をナメ切っているのです。まるで韓国船が日本の領海で違法操業しているような感じでした。

その間に潜水艦が3隻と超大型タンカーが釣り船の一団をかすめるように湾から出ていったのですが、確かに危ない状況だと思います。超大型タンカーがアフリカ象とすると、釣り船はアリンコのようなものです。相手は避ける気なんてサラサラありませんからね。

結局その後はアタリなしで引き上げることになったのですが、今日は条件が厳し過ぎました。この時期に凪ぎはそうそう望めませんが、もう少し風が弱い日はあるでしょう。タチウオのシーズンもそろそろ終わりに近づいているとなまむぎさんは言っていましたが、もう少し早くこの釣りの面白さがわかっていれば何回も通っていたに違いありません。はっきり言ってシーバスのジギングよりは刺激的です。ミノーイングならシーバスもかなり刺激的ですけど・・・。

そうそう、すっかり紹介が遅れてしまいましたが写真のマルボーさんは年末に続いてのタチウオ釣りで、2度とも丸坊主だったそうです。おかわいそうに…。

マルボーさんマルボーさんは Tomy 船長が名付け親なのですが、名前の由来は迫力がある顔だから『警視庁の暴力団対策課(マルボー)に勤めるといいな』と思ったのがキッカケだそうです。釣り人としては縁起の良くないハンドルネームかもしれません。Tomy 船長にもう少しマシなのをつけてもらえるように頼んでおきます。

それにしても今日の釣りは予想外の結果でした。“釣れない病”の DADA 隊員が3匹で竿頭、いつもは取材班の Tom y船長が海釣りで初めてなまむぎさんを越える結果を出したのです。

本当は午後も追加料金2,500円を払ってシーバスジギング船に乗る計画でしたが、強風で出船は取り止めに…。しかし、今日のような場合は半日5,500円の方がリーズナブルなお値段でしょう。半日で帰るか一旦お昼を食べて午後に臨むか選べるなんて、なかなか良いシステムだと思います。

しかも、女性割引は抜群で5,500円が3,000円になりました。彼女とのデートには最適かな? もっとも彼氏の方が船酔いでダウンしてしまっては元も子もないと思いますが。

さてさて、釣りのあとはアフタースキーならぬアフターフィッシングのお時間です。マルボーさんと佐倉民さんは近くの寿司屋に直行。残りの6人は八景島の近くにあるイタリアン・レストランに行くことになりました。

横浜八景島ビールは地ビールと本格的なイタリア料理が楽しめる、なかなかしゃれた店なんですよ。ここではちょっと笑える会話があったので書いておきましょう。30分で釣りを終了した行木さんと Tomy の会話です。

「今日は大変だったね」(Tomy)

「みなさんがどんな釣りをしたのか全然見てないんですよ。だから釣り日誌を楽しみにしてます。一生懸命やったのに釣れない人もいたのはせめてもの救いですけど…」(行木)

「確か4月に彼女達と西表島に行くんだったよね。釣りもするんだろ?」

「ええ、一応 GT を狙う予定なんです」

「ジーティー? タチウオ釣りでゲロゲロの人がぁ?」

これにはみんな大笑いでした。行木さんは釣りの技術以前に船酔いを何とかしなければいけません。どんな名人でも船酔いしたら沖釣りは無理ですからね。

タチウオ釣りは1回でお気に入りになってしまいました。