芦ノ湖のレイクトローリング

さてさて、それではトローリングに話を移すぞ。前回の釣り日誌で去年より放流量が少ないことと西岸(特に立岩から小杉ノ鼻)がダメなことは既にお話しした。

だが、今回も念のため立岩から小杉ノ鼻を流してみたのである。その結果、魚が釣れるシーンは1回も見なかったし、沖を回遊する魚も極めてまばらだということが確かめられた。この辺のポイントはもう少し放流魚が落ち着いてきてからにした方がいい。今はまだ湖尻と元箱根の広い浅場を狙った方がベターだ。

去年西岸でいい思いをした人も今年はサッパリなのではないだろうか? 漁協は大型ブラウン(2キロから3キロ)を西岸に放流していると言うのだが、土日はチャンスが少ないと思う。

いろいろなポイントを流してみたが、今トローリングをやるなら深良水門から早川沖までを何度も往復するのが推奨パターンだ。ルアーはミノーよりスプーンに分があり、レッドコアラインは4〜5色というところである。1日中この辺をグルグル回っていれば、少なくとも15匹は堅い。中には50センチ級も混じるだろう。

うーん、やっぱりこの時期はちょうちん屋の方が釣れるのかもね。今日はヒットパターンに行き着くまでに時間を使いすぎた。結局午前中はトローリングで4匹、キャスティングで1匹の寂しい成績だったのだ。

『ん? キャスティングで1匹?』

そう、キャスティングで1匹というのは井の中君が釣ったものだ。超低速でトロール中、フローティングミノーを投げていたら偶然釣れてしまったのである。

正直に言うと『釣れっこないさ』と思っていたのでこれにはビックリだった。でもまあ、動きながらヤル気のある魚を探しているんだから、こういうこともたまにはあるよな。

井の中君、あっぱれ! お手柄じゃ!

お昼に1回上り、さて食事の時間。Tomy と SIEG さんはラーメンを頼んだ。しかし、井の中君はメニューと長時間にらめっこしている。いったい何を迷っているのだろう?

あんみつっ!その口調はこれしかないという感じだった。井の中君は、ちょっと珍しいタイプの人間かもしれない。実を言うと Tomy はバイオレットで初めてあんみつを見たのである。もう100回近く来ていると思うけど・・・

『何がおかしいの?』と思っているそこのアナタ。まあいいや、先に進もう。人それぞれだからね。

午後の一発目、Tomy は七里ヶ浜の沖で39センチのブラウンを釣り上げた。なかなかいい引きだった。ルアーは前回ソル男さんが爆釣を演じたJ屋のアワビ張りスプーン。

その後ジークさんはこれまたJ屋のミニバイブでレギュラーサイズのニジマス。前回もジークさんはミニバイブで釣っているし、こいつはタックルボックスに1個入れておいた方がいいだろう。カラーはオイカワだったかな? でも、その後は風が次第に強くなって周りのボートもそろそろ帰り支度をはじめた。

『うーん、物足りない。もっと釣りたい!』

そう思っているとジークさん、タックルボックスから何やら取り出して怪しげな仕掛けを作りはじめた。

ちからたまごでもやりましょう!」

「ん? うーん、それもいいかもね…」

クドクド説明はしない。ちからたまごは確かに釣れる。釣れすぎる。こいつで釣りはじめると『今までの釣りは何だったんだ?』という気分になってしまう。最後に3人とも4,5匹釣って納竿したのだが、これはまさしく奥の手と言うにふさわしいファイナル・ウェポンだ。

だが、欠点もある。ハリを飲まれてしまうから外すのが面倒だし、釣れすぎたときにリリースすることもできない。最初から使うと他の釣り方ができなくなってしまうしね。

怪獣が暴れ回っているところにウルトラマン登場! 怪獣が得意技を出す前にいきなりスペシウム光線。怪獣はバッタリ、ウルトラマンはカラータイマーを気にすることもなく“ジョワッチ!”

「つまんねぇー!」

だろ? それに釣れる魚のサイズは35、プラスマイナス3センチのレギュラーサイズばかり。養魚場から出荷されたばかりの新米なのさ。

ここで SIEG さんがうまいことを言った。

「まったくどいつもこいつも同じサイズばかりだね。同期の桜って感じだよ。まったく…」

「ハッハッハ」

同期の桜(MIDI)

♪きっさまっと おーれーとーは♪

♪同期の サークーラー♪

♪おーなじ 養魚場ぉの〜♪

♪池 育 ちぃ〜♪

♪芦ノ湖 来ーた なーら♪

♪死ぬのー は 覚悟♪

♪みーごと 散り マース♪

♪釣り人の たーめー♪

かくして今回の題名は【同期の桜】になったのであーる。