香港の映画館

冴えない釣り

1998年3月14日

深良ではモンスターブラウンをD社のアルトモア#7に持ち替えた。本当に久々のフライフィッシングだ。ラインはユニフォームシンクのタイプ2、結んだのは#12のマラブーフライであった。

久々のキャストでラインの巻きぐせが邪魔をする。シュートしたら手元のラインがグシャグシャになってガイドに引っ掛かってしまった。

1分ぐらいかけてラインをほぐし、沈みきったラインをたぐっていたら…

あれまっ! 第1投で釣れてしまったよ。サイズはレギュラーの下だが、久々にフライで釣れたのはうれしいね。かなり速くて雑なリトリーブだったけど、あとで考えるとそれがかえって良かったのかもしれない。

その後は徐々に調子が出て、20メートルのキャストならフライがターンオーバーするようになった。ロッドが柔らかすぎてフルライン出ないが、何とか釣れるレベルのキャストだろう。

しかし、その後はまったく釣れなくなった。岸で釣っている人もブッ込み釣り以外は誰も釣れていない。かなりの時間見ていたが、なーんも釣れないのだ。

「ちょっとジェッター・アダチの様子でも見に行こう」

モーターボートのエンジンをかけて海賊船桟橋の脇で釣っているジェッターさんのところまで行った。

しかし、ジェッターさんも1匹と冴えない様子。花粉症が災いしてか、いつもの調子が出ないらしい。メガネを外すとスギ花粉が目に入ってイガイガするほどだった。これじゃ花粉症の人は、たまったもんじゃない。

ヘラの釣り台に座ったままキャストするジェッターさんは、なかなか上手だった。まるでパラリンピック選手のように上半身だけできれいなキャストを繰り返している。釣れない原因をあとで考えてみると場所とラインの選択、あとはリトリーブのスピードが悪かったのではないかと思う。

さて、少し早いがお腹がすいたので10時に一旦帰って食事にした。他のグループも次々に店に入って早めの昼御飯である。3人で1匹とか、まだボウズとか、とにかくルアー釣りの人達は冴えないようだった。

「トロールしましょうよ」

Tomy はジークさんの提案に大賛成。その後は引っぱり専門で行くことになった。キャンプ場沖でジークさんにまず1匹。その後もポツポツ釣れて、なかなかいい感じ。

深良でレッドコア5色に今年初めてのアマゴもヒット! それ以外はすべてレインボーだったが、40センチ級も2匹混じってふたりで14匹の釣果だった。これはこの日の状況からすると、いい方だったに違いない。午後はかなり強い風になって操船がしにくくなったのだ。

最も良かったのはキャンプ場沖の水深10メートル以内をレッドコア3色で流すパターンだったが、これは強風で早アガリした人が多かったから通れたコースである。いつもならローボートがひしめき合っているので、とてもトロールができる場所じゃないのだ。もし平日で風が弱かったら猛爆釣だっただろう。今度は是非平日にやってみたいものである。

ついでだから、どの辺がいいのかも書いておく。まず、七里ヶ浜の沖、水深6〜9メートル。それからキャンプ場沖で大きな建物が正面に見えるあたりの水深5から7メートルが特にいい。

フライの人はタイプ3のラインを用意するといいだろう。タイプ2でも釣れるが、水深5メートルを中心に探るならタイプ3の方がベターだ。もちろんタイプ4を使ってもいいのだが、そこまで重くなるとシューティングヘッドにした方がいい。それから、でかいアトラクター系のフライより、極く平凡な#12ぐらいのマラブーがいいよ。

信じる者は救われる。そして信じぬ者は片手も釣れないだろう。元箱根のノザキや箱根湾のモーターボートがかなりキャンプ場方面に来ていたところを見ると、あちら側もあまり良くないらしい。

漁協は新しい放流船でまんべんなく魚を放流していると言うが、その効果はかなり疑わしい。今年はキャンプ場沖以外、人に勧められるポイントがひとつもないのである。魚の平均サイズも小さいし…ブツブツ…

こんなことを書くと、ますますキャンプ場方面が混むのは残念だ。しかし、この釣り日誌をあてにしている人もいるようだから仕方あるまい。(言っとくけど、このようなことは芦ノ湖漁協のページには一言も書いていない)

ルアー・フライで良い釣りをしたいなら、風の穏やかな平日を狙うしかないだろう。土日はまだかなりの混雑で平日のお客さんほど釣果が上がらないのである。

でも、去年ほどマスがいないのでワカサギはかなり残っているようだ。マスは難しくなったが、ワカサギの保護を考えれば評価できるのかもしれない。このペースなら今年の秋はワカサギが復活すると思う。

ボート屋さんにとって秋のワカサギが釣れなくなるのは死活問題なのだ。春のマス、夏のバス、そして秋のワカサギがバランス良く釣れてこそ本来の芦ノ湖の姿。

欲を言えばもっと大きいのを放流してほしいのだが、スーパーレインボー1匹の値段はレギュラーマスがバケツ5杯ぐらい買える値段らしい。あまり難しくしすぎてもお客さんが来なくなるもんな。

パチンコ屋と同じだよ。爆発台が島に2台だけで、あとは吸い込みマシーンだったら一般のお客さんは寄り付かなくなる。一般のお客さんにも少しは取らせてあげないとダメなのさ。

14:00

南風は一層強くなり、釣り上げたレギュラーマスがまるで鯉のぼりのように吹き流される。ネットを使うほどじゃないから抜きあげたが、手元に引き寄せられやしない。これを見て2時半に撤収を決断。これはいいタイミングだった。3時には凄まじい春の嵐が芦ノ湖を襲ったのだ。

その後はジークさんと GW の予定などを話し合った。

「ところで GW はどこか行くの? 僕は三陸に行くつもりだけど…」

「GW は店の応援で忙しからどこへも行けないんですよ」

(ジークさんはパチンコ店勤めなので GW は書き入れ時なのだ)

「GW は絶対パチンコ屋に近づかない方がいいですよ」

「そうか、家でゴロゴロしてたら思うツボなのね」

ASHINOKO ONLINE を見ている人はチョットお利口になったと思う。“GW は混んでいる観光地を避けてパチンコで一稼ぎ”なんて甘い考えは禁物だ。皆さんは元気に遠征して自然を満喫しよう!