香港の映画館

芦ノ湖のマス釣り

1998年3月14日

『おお、もうこんな時間か…』

パソコンの時計に目をやると時刻は0時30分を回っていた。

『やばい、今日は芦ノ湖だから早く寝なければ!』

連日の CGI 改造で夜更かしは当たり前。いつもなら0時30分はまだ宵の口である。しかし、さすがに一睡もせず芦ノ湖に行くのはキツすぎる。目覚ましを4時にセットしてしばしの仮眠じゃ。

そして朝…

出掛ける前に ASHINOKO ONLINE の掲示板をのぞき、予定変更がないのを確かめて天気予報をクリックした。

朝のうち曇り、のち南西の風がやや強く、午後には春一番になるかもしれません。なお、降水確率は20%。芦ノ湖の予想最低気温は2度、最高気温は9度…

『春一番? …悪い日に当たったな』

春一番とは、3/20日以前に来る台風並の嵐。晴天だが風速は15メートル以上。ちなみに3/20を過ぎると春一番と言わない。

湖に着くと同行の SIEG(ジーク)さんが駐車場で待っていた。駐車場を見回したが、いつもの真っ赤なフェーラーリもどきはどこにもない。

『あれっ? どうしたのかな?』

そう思っていると、SIEG さんの隣にいた背の高い人が頭をペコリと下げた。聞いていなかったが、もうひとり参加するようだ。ふたりが乗ってきた車はフォルクスワーゲン・JETTA だった。そして、車の持ち主は花粉症のジェッター足立である。(またも勝手に命名)

さあ、出発! ジェッター足立はフライオンリーなのでひとりでローボートに乗り、Tomy と SIEG さんはモーターボートに乗って湖尻を離れた。

本日の予定

ジークさんと相談して以上のように予定を立てた。午前6時、エンジン全開で小杉ノ鼻へ…

「おー、いるいる。ライズしてるよ」

エンジンを岬の沖100メートルで切ってエレキに切り換える。そして、いつもより慎重に岬に近づきワクワクの第1投。選んだルアーは買ってきたばかりの7グラムスプーンだ。

“ビシュッ!”

ジャクソン・モンスターブラウンは、まさにカタパルト。こいつは5グラムから7グラムのスプーンがお得意だ。スプーンは文字通り矢のように飛んでいった。

「ありゃりゃーん」

何と飛び過ぎでスプーンは40メートルも先の木を飾ることになった。新品スプーン700円が一瞬にしてパー。サンスイの赤間君が「毎度アリッ!」とほくそえむシーンが頭に浮かぶ。何とも幸先の悪いスタートになってしまった。

魚の気配はあるものの朝の水温は5度未満。どうも口を使わないようだ。チョコチョコ移動しながら1時間粘ってみるがノーフィッシュ。周りのボートも同様であった。

この時点で風はまだ弱かった。だが、次第に雲行きが怪しくなったので深良へ移動する。前回の釣り日誌でも書いたが、今年はブラウン銀座の灯が消えて寂しい。漁協は大物を放流したと書いているが、ちっとも釣れやしない。