
1998年3月26日
春たけなわ、南の風。木曜夜8時、Tomy、なまむぎ、DADA
隊員の3人はシーバスボート Real に乗り込んだ。もうそろそろ夜のミノーイングも本格化する時期だろう。昼間の気温は18度を越え、蒸し暑いぐらいの陽気だった。
というわけで、お馴染みのメンバーが東京湾へ出漁した。幸い雨の心配はなく大爆釣の予感。しかし、出船の8時頃はかなり風が強く、運河の外までは行けそうもなかった。
出発してすぐ、ドックの角でキャスティング開始。トップに反応するというのでTomyはラパラのリップレスミノーを選んだ。本当はシイラ用だが、なんとなく釣れそうな気がしたのである。
およそ30メートルキャストして、リラリラと表層をすべらせる。リップレスだからゆっくり引くと何のアクションもしない。
“ゴッ! バシャッ”
いきなりのお出迎え、ありがとさん。来たのは50センチのまあまあサイズだった。オカッパリなら大喜びで記念撮影だろう。だが、Tomy はプライヤーでフックを外すと即座にリリースした。目指すは3人で3桁だ。
その後、DADA 隊員、なまむぎにもセイゴッチが2本ほど、Tomy もさらに2本を追加してドックの後ろに移動した。ここはひときわ明るいプールのような水面だ。フッコサイズが勢いよくライズしている。
なまむぎの第1投がライズリングの中心にズッポリ!
すかさず“グァバァッ!”まさに興奮的射的場。だが、その興奮も長くは続かなかった。干潮の時が迫り、食いがパタリとやんだのである。
「ちょっとボートヤードに戻ってくれる?」
なまむぎが大切なものを忘れたらしい。車のキーを渡すとなまむぎはドスドスと走り去った。そして1分後、何やら怪しげな包みを持って帰ってきた。
「じゃあ、カサゴッチでも釣りに行きましょう」
なまむぎの提案でボートは大黒コンテナ埠頭に向かった。ここは盆暮れ正月以外、守衛が邪魔で立ち入りできないボートならではの釣り場。魚影の濃さは素晴らしいという。
♪あ、さて さて さては なまむぎ 青イソメ…♪
やはり今日もなまむぎのスペシャルが出た。さっき取りに帰った怪しげな包みは青イソメだったのだ。仕掛けも胴突き仕掛けを用意しているし、もう完全無欠のエッサマンに変身だ。
試しに Tomy も青イソメをもらってジグヘッドに通してみると…
来ましたよ、アッという間に!
1匹目から良型で約20センチ。そしてなまむぎも当然大爆釣。23センチを頭にとにかく釣りまくった。
ひとり DADA 隊員だけは出遅れ。しかも最初に釣れたのが極小マメカサゴ。どうもワームが小さすぎたらしい。Tomy も付け替えが面倒なので2投目からは3インチのちからグラブにしてみた。
サイズは小さいのが多かったが、フォーリングでメバルも食ってくるし、なかなかワームも面白い。このちからグラブはちからたまごの姉妹品で変な臭いもまったく同じ。違うのは形と比重だけなのだ。ちからたまごは水に浮くが、ちからグラブは沈むのである。
その後、DADA 隊員もちからグラブをもらって波に乗った。どうやら臭いがカサゴッチを刺激したようだ。
“ガブッ・毎度・ありっ!”
とにかく釣れる釣れる。“ガブッ”ときたらまず“毎度”とひと呼吸おき、次いで“ありっ!”と力強くアワセをくれてやる。
こうすればほとんど空振りなし。カサゴッチをだますのは簡単だった。およそ1時間半でなまむぎが20匹以上、Tomy と DADA 隊員も15匹ぐらい釣り上げて予定の半分をクリアーである。
しかし…
干潮の9時半から1時間経った。そろそろ潮が動きはじめる頃だろうとシーバス狙いに転じたが、扇島のストラクチャーには魚の気配がうすかった。
しかも、沖のシーバースには大型タンカーが入港中である。仕方なく東電火力発電所の温排水口を狙うがここも渋い。そして、つばさ橋の橋脚も魚の気配まったくなし。
そこで、もう一度扇島に戻って丹念にストラクチャーを攻めることにした。ようやくここで
Tomy が50センチクラスを掛けたが…
風が強すぎたようだ。その後は魚の活性が下がり、ルアーを追わなくなってしまった。結局今日はカサゴッチのわんこそば状態を味わったものの最後は不完全燃焼に終わる。
だが、平日の夜でもこれならあまり疲れることはない。どうせいつでも1時、2時まで起きているのだ。 料金も3人で2万円なら高くないだろう。調子が上がってきたら、また行きたいぞ!