Kenya さん初登場

1998年5月16日

今回の釣り日誌には何の関係もないけど、掲示板の管理猫“ニャン吉”がみなさんにご挨拶したいと言うので QT Object Movie を載せることにしました。

ニャン吉(QT Object Movie)

さて、ニャン吉の Movie でホッと和んだところで話を始めましょう。まずはゲストの紹介から…

今回、一人目のゲストは先週トローリングで大物を逃がし、罰ゲームとしてリンリン・ランランの振りをやらされた腹Timerさんです。最近は Tomy のお抱え運転手と化しているので、もうお馴染みですよね。

そして二人目のゲストは千葉県に住む Kenya さん。初登場の Kenya さんはスティールヘッドを検索して、たまたま ASHINOKO ONLINE を見つけました。Tomy もカナダにスティールヘッドを3回釣りに行ったことがありますが、Kenya さんは何と5回も行っているんですって。

Kenyaさん

この人もかなりの重病人ですね。スティールヘッドについて詳しく知りたい方は、釣り日誌の Special に収められている【カナダ釣り紀行】を読んでください。病気の原因について詳しく書いてありますから…

突然ですが、話はカナダに飛びます。

さあ、だぁーれもいない峡谷を想像してください。そこにはあなたとあなたのパートナー、そしてカナダ人ガイドの3人だけです。河原にはサケの死骸が累々と横たわり、川の所々にビーバーのダムがありします。

あなたは大自然に包まれています。周りに人が作った物はほとんど見当たりません。頭の中を空っぽにして、ただひたすらロッドを振り続けるのです。 

ときには50メートル以上も川幅のあるところで川の真ん中に下ろされることさえあります。『えっ?! こんなところで釣るの?』あなたはきっとそう思うでしょう。重い流れの中でいきなり胸までのウェーディングですからね。それは死の恐怖さえある危険極まりないゲームなのです。

初心者にはもっと安全なポイントを用意しますが、何回も行っている客には少々危険なポイントを勧めるのです。ガイドは過去に大物が寄り添っていた沈み石を正確に覚えているんですよ。だから難しいポイントほど大物の香りが充満しているのです。

ラインは重いシンキングライン。下手をすると水面を“バシャッ”とはたいて魚が散ってしまう。あなたは一本の杭と化して機械のように正確なキャストを繰り返さなければなりません。

One step down !

峡谷にガイドの声がこだまします。ゆっくり、ゆぅ〜っくり。川底の水苔に足をすくわれたらすべてが水の泡です。これ以上の用心深さはないぐらい、ゆっくりと足元を確かめながらステップダウンします。不発弾の信管をはずすときのように・・・

あと一歩、そう、あと一歩でドラマが始まるのです!

ランニングラインを5メートルほど手繰ったところで端を口にくわえます。さらに5メートルほど手繰って今度はその端を左手で持ちました。ゆっくりと水面を滑らせながらラインをピックアップ。あなたはシューティングヘッドの重さを利用して1回のフォルスキャストですべてを飛ばすのです。

クロスダウンキャスト、完璧にフライがターンノーバー。メンディングをして、ゆっくりフライを流してやります。ラインはロッドと一直線。少しロッドティップを上げてアタリを待ちます。

渋いときは“コツコツッ”というアタリですが、ここでアワセるとほとんどフッキングの確率はゼロ。じゃれているだけなんですよ。アタリが来たら、すかさず Hand down。スティールヘッドがフライをくわえて反転する余裕を与えてやるのです。

たまにロッドを引ったくるようなアタリも来ますが、慌ててロッドをあおると失敗します。スティールヘッドが手元のラインを持って行くまではジッと我慢の子。

そして、手元のラインがすっかりなくなり、フライリールが“ジリッ”と音を立てた頃がアワセ時。ピンボールのハンドルを引くように肘を曲げて鋭くアワセます。ラインが一直線なので、小さなアワセでもフックはアゴを貫くのです。

Bulkley River にて

このあとの様子はあとでじっくり読んでください。【カナダ釣り紀行】を読めば病気の原因が少しは理解できるでしょう。1回行くと最低50万はかかる釣りですが、スティールヘッド1匹の思い出は夢に見るほど強烈なものです。“川でシイラを釣っている”いや、もっと刺激的だな。憧れのスターと手を握りあうぐらいの感動がそこにはあるのです。

じゃあ、芦ノ湖に舞台を移しましょうか…