Battle Dolphin '98

シイラランバダ状態

6時出船、我々の乗る3号艇は飛ぶようなスピードで南南西の沖を目指した。波は穏やかでエンジンは全開だ。視界は約500メートル、朝もやが後続の船を覆い隠し、それぞれがどこに行ったのかわからなくなった。

約30分で潮目に到着。前回の“藻すらない”状態がウソのようで、海面は浮き藻とゴミに覆い尽くされていた。浮き藻の際ではシイラに追われたイワシが逃げ惑い、方々で大型シイラのジャンプが見られる。

これはもうシイラ・ランバダ状態だ!(もしランバダのメロディーを忘れてしまった人はボタンを押してちょうだい。でも、耳が腐ってもしーらない!)

静かに藻の際まで近づいて第1投。最初はなかなかヒットしなかったが、masa さんが船中のファーストフィッシュを誘い出した。見たところ90センチ台なので優勝ラインには届かないと判断。ネットの中でフックを外してすぐさまリリース。

田味さん「フィッシュオン!」次に掛けたのは田味さんだった。

インストラクターの石井ちゃんから「ナイスサ〜イズ!」との報告。Perfec TV のカメラに追われる田味さん。ドラグがうなり、シイラは何度も船の下に突っ込んだ。

しかし、田味さんの太い腕にはかなわない。観念したシイラは約5分でネットに収まった。推定110センチ、これはキーパーサイズ。まずはひとり抜け。

その後、Tomy も田味さんがお立ち台から降りているスキにちゃっかりフィッシュオン。藻の際に投げたバンジーメタルをススッと引いたらガツンとバイトした。背ビレを立てながら猛然とアタックするシイラ。何と3週間ぶりのファイトである。

なかなかのサイズだがフックががっちり両顎をとらえたのでファイトは約3分と短めに終結。『リリースしようかどうしようか』と迷っていると、タモ入れしてくれたインストラクターの清野ッチが「あーあ出血多量。キープね」と言った。

残念ながら Tomy はメーターちょい欠けで戦線離脱である。まだ7時前なのにちょっと残念だった。それにしてもパワー病の進行が速いのには驚く。ついこのあいだまでメータークラスは夢の大物だったのに、今ではレギュラーサイズの感覚しかない。このまま病気が進行するととんでもないことになりそう。

パワー病はスキルス胃癌のように急速に進行する。若ければ若いほど進行が速いから皆さんも気をつけよう。お金なんかいくらあっても足りなくなってしまうのだ。

DADA 隊員はその間に1匹ヒットさせたが船の下に潜られてリーダーを切られた。しかし、すぐさま2本目のロッドに持ち替えて2匹目をフィッシュ! これまたナイスサイズで一同騒然。田味さんの魚に勝るとも劣らないサイズをキープ。上位入賞も狙える位置につけた。

結果発表

最終結果はボードの通りで、3号艇からは上位入賞者がズラリ。順位が空白になっている人達も早めに入賞サイズがキープされたために、キープを控えただけ。ほとんどの人が何匹もキャッチアンドリリースしているのだ。

これは大会がはじまって以来、最高の結果であったらしい。去年なら Tomy が釣った97センチでも余裕の優勝だったのである。

田味さんと DADA 隊員の魚は108センチ7.5キロでめでたく6位入賞。表彰台には6本のニューロッドが並べられていたので、DADA 隊員はロッドがもらえると思ってニンマリしていた。

 しかし、甘かった。順位でロッドやリールを獲得できたのは3位まで。残りはほとんどがジャンケン大会の景品だったのだ。Tomy はジャンケンにことごとく破れて賞品は何もなし。DADA 隊員、田味さん、masa 田中さんは最後に余った PALMS のキャップを順位に従って獲得した。

イワシマン

おっと、忘れるところだった。もうひとり紹介しなければいけない。ここで初めて登場するイワシマン@日野は少々遅れて到着したため Tomy 達とは別船になっていたのである。

イワシマンは結局7ヒット3キャッチだったのだが、朝イチでメーター級をリリースしたのが災いして後が尻すぼみになってしまったラシイ。

だが、無駄な殺生をしなかったのだから褒めてあげよう。行いが良かったのかイワシマンはジャンケン大会で VARIVAS のシャツを獲得していた。

ところで優勝だが、116.5センチ9.5キロが今年の優勝である。勝利者の弁を聞くとビッグミノーを遠投するというのがこの日のパターンだったようだ。

なるほど、そう言えば邪悪ベイトの早引きやジグの落とし込みにはまったくと言っていいほど反応がなかった。Tomy がこの日掛けたのもジグを表層でピラピラ泳がせるパターンかミノーだったのだ。

その日によって釣れるパターンが違うのでシイラ釣りもなかなか難しい。沈んだシイラを釣ろうとルアー沈めたが、それはかえってシイラを沈めてしまう結果になった。あくまでもトップかシャローで勝負。シイラが沈んでいてもトップかシャローですぞ!

では最後に、読者から面白い情報が届いたので、それを紹介して締めくくることにしよう。前々回の釣り日誌で“シイラー教”をでっち上げたのだが、高知県には既にシイラ教団が存在していたというのである。

土佐の海でシイラやマグロを狙う“土佐シイラ教 ”のページ【巨魚捕獲団が行く!】があるから興味があったら見てみんしゃい。