木崎湖攻略

幻の魚?

1998年10月10日

木崎湖木崎湖遠征は去年の6月、10月に続いて3回目だ。初回に釣れたのが37センチ。そして去年の同じ時期に釣れたやつが42センチだった。

長野県に住む KEN 坊も、 たった1回の挑戦で42センチを釣っているし、どうやら“幻”というほど釣りにくくもないらしい。中禅寺湖のホンマスよりはずっと確率が高いと言える。

午前7時、ワカサギ釣りとバス釣りの人達に混じって Tomy とカーズの2人は桟橋を離れた。手漕ぎボートに36ポンドのミンコタ製エレキ。沖に出たところでスペシャル仕掛けをセットしはじめる。

朝の表水温は17.8度。気温との差が激しく、かなり濃い霧が発生した。去年は桟橋を離れるとすぐにワカサギの群が見つかったのだが、今年は桟橋付近にワカサギの魚影が少ない。他の船はほとんど湖の北端に消えていった。

最初のポイントは湖の幅が急に広がるあたり。去年はここで何度かアタリがあった。しかし、ここでは魚探に反応なく、湖の中心部へと突き進む。すると9メートルに魚影を発見。何度もトライするが空しく1時間が過ぎ去った。

8時半を過ぎた頃、カーズが言った。

「船長、いま竿先がチョコンと動きました。魚ですかね?」

「それはキザキマスに違いないよ。この時期、中層でバスがくることは考えられない」

さらに15分後。

「今度ははっきりアタリが出ました」

しかし、惜しくもフッキングせず、そろそろお土産のワカサギ釣りに精を出さなければならない時間になってしまった。

「あと20分で釣れなかったらワカサギ狙いに切り替えよう」

そう言った矢先だった。

“ガガガガガ・・・”

「今度は乗ったぞ!」

Tomy の自作ロッドがしなり、グングンという手応え。今度はしっかりフッキングした。

「キザキマスですよね。バラさないでくださいよ」

キザキマス30センチ

去年釣ったものより小さいが、それでも30センチのまあまあサイズ。3度の挑戦で3度とも仕留めたんだから、もう幻じゃない。

そこで、さらに30分だけキザキマス狙いを延長することにした。その間に惜しいアタリがもう一度あったので、今の時期はキザキマスの動きが活発と言えるだろう。贅沢は言うまい、1匹釣れれば御の字だ。2人は10時前に次なるターゲット、ワカサギに狙いを切り替えた。

木崎湖のワカサギ釣り

湖の北端、農具川の流れ込み付近。ワカサギ釣りのボートがかたまっているところにソロソロと近づいて行く。去年の大爆釣が記憶に新しいのだが、どうも忙しそうに手を動かしている人が見当たらない。

「全然釣れてないな。去年はみんな鈴なりだったんだよ」

魚探の反応もかなり渋かった。大きな群は見つからず、小さな群も激しく移動しているようだ。 とりあえず群を発見したところでアンカーを投入。素早く20匹ほどカラバリ仕掛けで釣り上げた。紅サシも付けてみたのだが、付けない方がかえって釣れるようだ。

しかし、一旦群が途切れるとその後は魚探に反応が出なくなってしまう。

2回場所を移動したが数が伸びない。このままでは今晩のおかずもままならない状況だ。Tomy は早めに集団から離れ、魚探で湖底を探りまくった。

「ん? ここはいるぞ!」

集団からおよそ30メートル離れたところで大きな群を発見!Tomy が慎重に風を読み、カーズが魚群の真上にボートを停めた。

「いるよ、いるよ、いるよー!」

「おっ! 落とした途端にきました」

なかなかのポイントに当たったようだ。Tomy とカーズは5匹から10匹の鈴なりを連発。アッと言う間に100匹を上回る。

…しかし、大集団の方は寝転がる人もチラホラ。開店休業、閑古鳥鳴きっぱなし状態に陥っている。どうやら彼らは魚探を装備していないようだ。芦ノ湖なら手漕ぎボートでも魚探を装備している人がけっこういるが、この辺で釣っている人はただの観光客なのだろう。魚探を装備している人はバスマンだけのようであった。

目ざとく Tomy 達のボートに擦り寄ってくるオジサンもいたが、10メートルも離れていないのに何故かまったく釣れない。

『この下に何かあるな』

それが何だかはわからないが、湖底がボートの真下で急激に変化しているようだった。これはあとでわかったことだが先に書いておこう。ここの水深は8.6メートル。これが3メートルほど南に動くと9.6メートルになる。

反対に北に向けて3メートル動くと水深は8.1メートル。東と西もちょっと動いただけで急に水深が変化しているようだった。これが本当のピンスポットというやつだろう。何故かここだけワカサギが溜まって離れないのだ。

しかし、ワカサギがビッシリ魚探に映る割には食いが渋かった。無風に近い状態だったので、食い渋ったのだろう。普通の誘い方では乗ってこない。

ハーンド・パワァー(QT Object Movie)

さて、ここで QT Object Movie を動かしてみよう。画面の左端にカーソルを当てると矢印が出るはずだ。矢印が出たら押しっぱなしにしてちょうだい。

「ハーンド・パワァー」

「ハーンド・パワァー」

この日は超スローの落とし込みにだけワカサギが反応したのである。それまで渋かった食いが活発になり、この誘い方を見つけたあとはコンスタントに5匹ほど乗るようになった。芦ノ湖でも食い渋ったらやってみてね。

“ヤマハメイト作戦”の1/3スローだよ。食い渋ったら“ハーンド・パワァー”しっかり覚えておくように。おっと、ヤマハメイト作戦を知らない人もいるんだよな。