Rain

箱根町と虻田町の関係

1998年10月24日

この日は1日中雨という予報で、紅葉シーズンにしてはボートがまばらでした。。水温は16.6度、水に手を入れるとぬるま湯のように感じられたので、気温は相当低かったと思います。4,5メートルの風も吹いており、体感温度は4度ぐらいだったでしょう。

チビバスまずは桟橋沖でワカサギ釣り。しかし、群が小さくてなかなか船の真下に群をつけられません。結局2時間余りで Tomy が30匹ぐらい。他の2人は数匹ずつという激シブモードでした。

食物連鎖によってチビバス君が1匹釣れたけど、ワカサギの方はまったくダメ。魚探が群をとらえても反応が渋すぎるのです。まわりを見回しても釣れている様子はほとんど見られませんでした。

「じゃあトローリングにしようか?」

Tomy のこのセリフを2人は待っていたようです。大急ぎでワカサギ竿を片付けてトローリングの準備。飯塚沖からトローリングを始めると、すぐに SIEG さんのフライロッドにアタリが来ました。

結局 OZAM さんの仕掛けにからんでバレたのですが、表層で掛かったので放流直後のニジマスでしょう。大きさはだいたい35センチぐらい。

それからは春のパターンを2時間ほど試したのですが、かすかなアタリが2度ほどあったのみ。湖のど真ん中で秋のパターンも試みましたが、魚の泳層が16メートルとかなり深く、レッドコアラインでは無理のようです。

雨が降ったりやんだりで気温はまったく上がりません。何をやってもダメなので再び飯塚沖を流して一旦帰ることに…。

SIEGさんすると、またもや SIEG さんのフライロッドにアタリ。さほど大きくもないのに、やたら手間取っています。

「手が固まって言うことをきかない!」

SIEG さんは6時間も船首で風にさらされていたので、腕がロボットアームのようにギクシャクしていました。

腕を曲げずにフライラインを手繰る姿が何とも痛々しい。37センチのニジマスは無事に上げることができましたが、もう我慢の限界です。

ボート屋に引き揚げ、ラーメンを食べて出直しましたが、午後も絶不調は続きました。何と午後はワカサギも含めて丸坊主ですからね。ここ2,3日の冷え込みが響いたのか、完全に食い渋ったようでした。

そんな中で唯一、明るい兆しを見せていたのはボート屋桟橋付近のフライフィッシングでしょう。いつもなら駐車場になっているあたりがちょうど1メートル未満の浅場になっていて、そこに放流直後のマスが集まっているようです。

オカッパリの人が45から50センチぐらいのやつを何本か釣るのを目撃しましたが、入漁料1,000円だけで釣れるのだからもうけ物。管理釣り場ほど混んではいないしね。ただ、相当冷え込むので冬用の装備を忘れずに。ウェーダーは最低でもヒップハイが必要だと思います。

それでは、このキビシイ状況を乗り切るための方策を考えてみましょう。

まずワカサギは、魚探を使って良い場所を見つけ出し、うまく風を読んでアンカリングしなければなりません。3メートル外れただけでも群を逃してしまうのでアンカリングが肝心なのです。今は湖尻でもかなり狭い範囲にポイントが限定されていますよ。

おかしなことに、今年はワカサギの群が湖のど真ん中でたくさん見られます。これは一昨年まで見られなかった現象なんですよ。ワカサギが減ったために、方々からワカサギの卵を集めたと聞きますが、それらは元々芦ノ湖にいたワカサギと習性が違うのかもしれません。業者の網は水深30メートル付近の中層に仕掛けられていて、そちらの方は豊漁なのだそうです。

元々どこのワカサギが多いかというと、北海道の虻田町。つまり洞爺湖産が芦ノ湖には多いんです。だから箱根町と虻田町は姉妹都市関係なんですよ。しかし、最近の放流では霞ヶ浦、琵琶湖、諏訪湖産の卵が多く入れられているので、ワカサギの習性が変った可能性がありますね。

ワカサギの量は去年より確実に増えています。でも、そのうち半分はアンカーが届かない湖ど真ん中の中層にいるんですよ。これが芦ノ湖のワカサギ釣りを難しくしているのでしょう。一昨年までは底釣りでたくさん釣れましたからね。

霞ヶ浦にしろ諏訪湖にしろ、あまり深い湖ではありません。長い年月、浅い湖で繁殖してきたワカサギは、おそらく洞爺湖産のワカサギと違う習性なのでしょう。中層から表層を泳ぐ群が去年から非常に多く見られるようになっています。

次にトローリングについても考えてみましょう。この日の水温が16.6度。マスの泳層は14から16メートル。中でも16メートルにはかなりたくさんいるようでした。

この水深をレッドコアラインで攻めるのは難しいです。ドジャーを外し、小さめのスプーンにして、10色全部出しても超スローでないと届きません。こういう場合はシンカーを使ったほうがいいでしょう。泳層がハッキリしているのでダウンリガーは、なお良いと思います。ポイントはシンゴ、成蹊沖、禁漁区のブイ際など。

なお、放流直後のマスでも良ければ、アオミドロのハーリングが効果的。40センチ以上のマスもたくさん入れてあるのでけっこう楽しめるはずです。

しかし、この時期に一番楽しめるのはフライキャスティングではないでしょうか? 管理釣り場よりは気分良く釣れると思いますよ。紅葉もこれからが本番なので11月には是非、芦ノ湖でフライフィッシングをしてみましょう!