エギとうしろう

Hara-Timer Nagekibushi

嘆き節

寂しげな後ろ姿、腹さん。どう見ても釣れそうな雰囲気がない。弓ヶ浜、土肥港にお付き合いしたが、結局は masa さんがチビメッキを1匹釣っただけだった。

『もういいかげんにして帰ろっぜー!』

Tomy は余裕のヨッちゃんだから、昼間のメッキはどうでも良かったのだ。カサゴでも釣れればもう少し真剣にやるのだろうが、メッキ2匹で完全に飽きていたのである。Tomy が釣ったやつは曲りなりにも GT だったらしいけどね。さすがに20センチではペンペンほどの感動もない。

その後、田子という港で腹さん、masa さんの2人が2、3匹ずつメッキを釣ったが、Tomy は16ポンドラインのせいか釣ることができなかった。

メッキ

この写真のやつはギンガメアジの子供ということだが、こいつらは寒くなると死んでしまうらしい。何だっけな、死滅回遊魚とか言ってたな。運良く発電所の温排水に居着いたやつは大きくなるらしいが、そうでなければ水温の低下とともに死ぬしかないのだそうだ。

“どうせ死んじゃうんだから”ということで腹さんは持ち帰ってタタキにしてみると言っていた。一応アジだから似たような味がするのだろう。(イカのほうが数段うまそうだけどね)

さてその後だが、Tomy は相変わらずヤル気がなかった。眠気がピークに達していたので夕方までの4時間は昼寝してアオリイカ釣りに備えることにする。熟睡中に何度か移動したのだろう。気がついてみると車は朝と同じ犬走り堤防のそばに停まっていた。(ここは相変わらず猫しか走っていないが・・・)

5時頃戦闘開始。もうすぐ冬至だから5時半には真っ暗である。Tomy はきのうと同じ島寄りのポイントで腹さんと釣りはじめていた。エギは腹さんお気に入りのアオリーQだ。

30分ほどたっただろうか、突然腹さんの足元が騒がしくなった。“ビシュー ビシュー ガボガボ”という音がしたのである。

「腹さん来たの?」

「ば・ばれた・・・」

腹さんはドラグを緩めすぎていたのでイカを持ち上げそこなったらしい。あいにく masa さんが近くにいなかったので、タモがなかったのだ。うー、残念。

しかし、その直後、今度は Tomy がアタリを感じた。軽くしゃくって糸ふけを巻き取る動作を繰り返していたのだが、しゃくろうとしたときに重くなったので手を止めた。すると直後に“フニ フニ フニ”という生物反応が手元に伝わってきた。

『お? おぉ? オオーシ!

これこそイカが乗ったときの感触なのだろう。きのうはビニールを引っ掛けた感触しかなかったが、今回はイカがエギを引っ張る手応えを感じることができた。150グラムほどの小物だったが、しっかりイカが乗る感触を味わえたので満足だ。

しかし、どうもアオリイカはバタバタッと釣れるが持続時間が短い。その後、しばらくアタリがなかったので Tomy は masa さんの隣に移動することにした。

移動したタイミングはバッチリだった。ちょうど masa さんが3バイ立て続けに釣ったところだったのだ。隣で投げた Tomy にもすぐにアタリがあり、今度は200グラムほどのアベレージサイズをゲット。

すぐに釣れなくなったが、結局ここでは masa さんが4ハイ、Tomy が1パイ。エギが根掛かりしたところで Tomy は終了だ。2日で通算5時間ぐらいの釣りだったが、大物を含めて3バイだから上出来だろう。アオリーQの半値で買ったエギでもちゃんと釣れたよ。

え? 腹さんはどうしたかって? 題名に書いた通りさ。嘆き節ね、結局は。掲示板でアオリーQピンクを大宣伝した甲斐もなく、自分はアオリーQの効果を実感することなく終ってしまったのだ。腹さんのルアーケースにはアオリーQがドッサリ出番を待っていたよ。次回に備えてね。

いや、無欲の勝利ってホントだな。経験だけで勝負が決まらないアオリ釣りというのは本当に面白いものだね。この釣りはマージャンに近いよ。イイダシッペは高確率で負ける。そして、とうしろうがツキまくって勝つこともあるのだ。

アオリイカ釣りはまたの機会につづく…