史上最低の作戦だっちゅーの!

いきなり敗因分析

ここからはフライ組の3人がどのように戦ったかを振り返ってみましょう。Tomy、SIEG、そして写真初登場のとん坊さんは湖尻の桟橋前にボートを並べました。水深約12メートルラインだったと思います。

去年はここで、だいぶ数を稼ぎました。去年より今日の方が寒かったけど、まさか釣れないなんて夢にも思いませんでしたね。

とん坊さん

ここでいきなり敗因分析がはじまります。もう〜! 最悪ですよ。

<敗因その1:魚 探>

『解禁日は魚がウジャウジャ、魚探なんてかえって気を迷わせる』

そう思って魚探をセットしなかったのがそもそもの間違いだったのです。

きのうまで水温は6度台だったのですが、あとで聞いた話によると今朝の水温は3.9度しかなかったそうです。それを聞いて『シマッタ!』と思いましたね。魚探があれば、ポイントの見切りを早くできたでしょう。雪による水温低下で魚の活性はかなり下っていました。

こういうときは少しでも早く日が当たるポイントを選ぶべきなんです。湖尻の桟橋沖だと、東側に高い山があって日陰が長く続きます。7時の解禁から8時過ぎまで、まわりの人も含めてほとんど釣れませんでした。

唯一効果があったのはSIEGさんがやっていたバーチカルジギング作戦だけ。SIEGさんはスプーンを沈め、底を取っては竿をあおり、ゆらゆらとスプーンを沈めていたのです。

すると、まず手始めに45センチほどのブラウンがヒット! その後もポツポツとニジマスが上がりました。マス達は底にベッタリはり付いて、積極的にルアーを追わなかったのです。Tomyもルアーをキャストしましたが、どうもジグジグした待ちの釣りは苦手なもので、ショートバイトしかなく惨敗。

その後、フライキャスティングを1時間以上続けたでしょうか? タイプ3ラインに換えて、30カウントぐらいしてからリトリーブをはじめ、ようやく1本目を釣ったのです。

時刻はすでに8時半でしたが桟橋前は日陰で零下の寒さが続いていました。フライロッドのガイドはバリバリ、手はかじかんで感覚を失いかけています。ふと、早川の方を見てみると、暖かそうな日差しが照りつけているじゃないですか。

そこへPAPAFISHさんからコールがあり、耳の痛い知らせが…。

「そちらの調子はどうですか?」

「今ようやく1匹目が釣れました!」 (`⊥´)/

「えっ?! 私の方はもう9匹かな? フライはダメ?」

「ええ、まったくダメです」 (T⊥T)

<敗因その2:エレキ>

エレキはちゃんと持っていたんです。しかし、こともあろうにハンドコン・エレキを付けられるボートが余っていませんでした。涙を呑んでエレキをソル男さん達に譲ったのですが、もしエレキがあればハーリングでかなり釣れていたでしょう。

Tomyはとん坊さんを引き連れて、暖かそうな対岸の立石に移動することにしました。ポイントマップだと4番の位置ですね。

しかし、南からの風が風速5メートル。手漕ぎでは思うようなスピードが出ませんでした。桟橋前から立石まで、ほぼ一直線に漕ぎましたが、移動で約30分のロスは痛すぎます。着いたときは既に9時を回っていたでしょう。

<敗因その3:立 石>

朝イチの状況は知りません。しかしながら、9時過ぎから10時過ぎまで見渡すかぎりの釣り人がノーフィッシュという悲惨な状況でした。ここでは過去に大きいのを釣っているんですけどね…。これはツキがなかったです。

<敗因その4:集魚剤>

怪しいお薬この写真は作戦本部にあったアメリカ製の集魚剤です。マスがアーンと口を開け、スプーンで差し出されたオレンジ色のお薬を飲もうとしていますね。

この怪しげなお薬は、匂いがイクラそのもので、爆釣を予感させるものでした。Tomyは『無欲で行こう!』と思っていたのですが、コイツの誘惑にコロッと負けてしまったのです。Tomyはフィルムケースにこの薬を注ぎ、中にゾンカーを入れてパワーゾンカーを作ろうとしたのですが・・・

なんとも浅はかな考えでした。このお薬はベトベトの油状だったため、ゾンカーのファーがみんなくっついてしまったのです。

みなさんも余計な物をフライに付けてはいけません。無欲が一番強いんです。ラビットファーやフラッシャブーも多すぎるよりは少なめのほうがむしろいいでしょう。

<敗因その5:意 地>

まわりの悲惨な状況を見て、Tomyは再度移動することにしました。PHSで山際さんに来てもらい、とん坊さんとともに引っ張ってもらったのです。

お手上げです

この写真は、この時点でいまだノーフィッシュのとん坊さんがお手上げ状態で引かれて行くシーンです。とん坊さんてけっこう意地っ張りなんですよね。早川まで引いてもらったあと、Tomyはすぐにフライを諦めたのですが、とん坊さんは最後までフライオンリーで通したのです。

早川沖に着くと、Tomyは4ポンドラインに3グラムスプーンという仕掛けで釣りはじめました。60センチ級が来たらヤバイ仕掛けですが、背に腹は替えられません。この時点でクーラーが空っぽだったのです。

3グラムスプーンでも強風と細糸のおかげで飛距離は伸びました。およそ40メートルは楽に飛んでいたでしょう。着水後、さらにラインを送ってルアーをフリーフォールさせました。底にしか魚がいないと判断したからです。

カーブフォールでは底に着くまでに距離をロスするでしょ。フリーフォールなら、ほぼ着水点の真下に落ちるから底を長くトレースできるのです。

この作戦は成功でした。太いライン、重いスプーンを使っている人より明らかにバイトが多かったのです。11時から1時の間にTomyは9本釣って、見渡すかぎりの釣り人の中ではトップクラスでした。大きさは最大が45センチで検量サイズは1匹も釣れませんでしたけど、これでかろうじて解禁らしい手ごたえを味わうことができたのです。

一方とん坊さんは意地の1匹を釣り上げたものの結局そこで時間切れ。ボウズでなかっただけ良かったのですが、作戦部長としてはハラハラしました。思わずとん坊さんに「とん坊さんて青森生まれ?」と聞いちゃいましたよ。

青森の人は“じょっぱり”と言って、スゴク頑固な人が多いのです。

成績発表 (T⊥T)

最終結果ですが、まず数から言うと最高がPAPAFISHさんの19匹。その他のモーターボート組も全員何とか2ケタは釣れました。フライ組はとん坊さんを除いて、ふたりがルアーに転向し、それぞれ10匹ほど。そして、とん坊さんが意地の1匹です。

釣れた魚も半分はネットに入れた途端にフックが外れましたから、相当活性が低かったのでしょうね。フォーリングしていくスプーンを勢い良く引ったくっていくヤツはまったくいませんでした。これは過去のスーパードリーム史上、最悪の低活性です。フライ組は大苦戦を強いられ、おそらくオカッパリの人の中にはボウズもいたでしょう。

そして大きさですが、Yosさんが60オーバーを船べりまで引き寄せたものの、ネットを見た途端に猛ダッシュされて痛恨のラインブレーク。これが最も大きくて惜しい魚でした。

検量サイズを釣り上げたのはPAPAFISHさん、SIEGさんのふたりだけという予想だにしなかった惨敗です。せっかく新装開店に並んだのに、収支トントンが9人中2人ですからね。

「史上最低の作戦だっちゅーの!」

魚はたんまり残っていますので、本解禁以降に釣行を予定されている方はご安心ください。2日目も気温は上がらず、釣果は1日目より少なかったらしいです。

漁協にお願い!

まず、TomyとSIEGのふたりを試し釣りに参加させてください! そうすればTomyは爆釣釣り日誌で読者の気持ちを高め、少しでも釣り人が増えるように努力することを約束します。(`⊥´)/

そしてSIEGは、スーパードリームカップでパトロール艇に乗り、得意のパチンコ屋アナウンスによって雰囲気を盛り上げます。

「さあ、待ちに待った芦ノ湖スーパードリームカップ、いよいよグランドオープンのお時間です!」

「本日は雪でお足元が悪い中、芦ノ湖にお集まりいただきまして、ま・こ・とにありがとうございます。漁協関係者一同、みなさまのご幸運をこ・こ・ろよりお祈り申し上げます」

「おっとぉ〜! いきなり出ました。ノザキ8号艇のお客様。第1投で見事フィ〜バ〜的中! ブラウントラウトの大物をゲットされました!」

「ジャンジャン、バリバリィ〜! ジャンジャン、バリバリィ〜! お釣りください! お取りください!」

「またまた出ましたぁ〜! くろさわ7号艇のお客様。連続のフィッシュオン! 爆釣モード継続中で、現在なんと怒涛の9連チャン!

「まだ釣れていないお客様もアセルことはございません。負けずにお釣りくださいませ。お持ち帰りくださいませぇ〜!。スーパーレインボー、ヒレピンブラウンはまだまだ、た〜くさんご用意しております」

「釣りの必勝法は1に頑張り、2に粘り、3,4がなくて5に粘りでございますぅ〜! どなたさまも芦ノ湖の爆釣をぞ・ん・ぶ・んにお楽しみくださいませぇ〜!」

「いらっしゃいませ! いらっしゃいませぇ〜! どうぞ、中へ中へ、奥へ奥へとお進みください。みなさまにご満足いただけますよう、芦ノ湖漁協始まって以来の大出血サービス中でございますぅ〜!」

ねえ、漁協関係者のみなさん。 いいアイデアだと思いませんか?
来年はよろしくお願いしますよ。