夏はババベラ

ババベラって何?

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1999年7月16日

いきなり曲作りで1日使ってしまいました。こういうことを始めると時間がいくらあっても足りません。釣りをしている時間より釣り日誌にかかる時間の方が長くなるのは困りものです。

ババベラアイスさて、曲の出来栄えはともかく、今回の釣り日誌は“ババベラ”の意味を説明してからでないと話が進みません。過去の釣り日誌【長い旅の思い出】を読んでくださった方はご存知でしょうが、もう一度ここで“ババベラ”の意味を説明しておきましょう。

もう、かれこれ11年前になりますが、Tomy は一時的に秋田市に住んでいました。当時はまだ秋田自動車道が開通しておらず、秋田市を一歩出るとコンビニも喫茶店もほとんどなかったと思います。中でも、仕事のために通る国道13号線は特にさびしい道でした。川を渡るときだけは心が弾むんですけどね。

しかし、そんな国道13号線にも夏場だけ、ちょっとしたオアシスが出現するのです。見渡すかぎりの田園風景の中にパラソルがひとつ。そして、その下にはキャディーさんの格好をした農家のおばさんがひとり。さらに、パラソルの陰には銀色に光る樽のような容器が・・・

そう! これが秋田では知らない人がいないババベラアイスなのです。おばさんが樽の中に入っているアイスをヘラでカップに盛りつけてくれるんですよ。ババアがヘラを持ってるから“ババベラ”というわけ。

これを初めて見たときは不思議でたまりませんでした。おばさんは10キロおきにひとりずつ座っているのです。まわりには公衆便所さえないところにですぜ! 本当にさびしいところにポツンとひとりっきりでした。とても若い女性には勤まりません。きっとババベラ嬢の採用条件は60歳以上ぐらいでしょう。

ふふふ・・・ババベラ嬢。自分で考えた言葉に吹き出してしまいました。高齢者の就職が難しい世の中ですから、こういう商売もあって然るべきなのです。「ババベラアイス頑張れ!」と応援したいですね。

『ところで、いったいこの商売はどうやっているんだろう?』

Tomy は不思議に思ったので、会社の女の子にババベラアイスのことを質問してみました。すると、以下のような説明を聞くことができました。

この商売は朝早くはじまるのよ。ババベラの社長はさぁ、アイスの入った樽とパラソル、それから、テーブルやイスをワゴン車に積み込んでアイス工場(多分自宅)を出るわけ。そしてさぁ、国道沿いでババベラ嬢をひろいながら店を次々に出していくわけよね。

なぁるほど・ザ・わーるど。ババベラの社長は商売の天才かもしれません。余剰労働力の活用、コンビニがない土地柄、そして夏の暑さを利用した完璧な商売です。おっと、みなさんは秋田と言えば北国だから夏は涼しいとお思いでしょう。しかし、それはとんでもない誤解です。秋田って夏は日中蒸し暑いんですよ。パラソルひとつがおばさん達の命綱なのです。37℃なんて時もありましたからね。

でも、この商売は手を洗うところもない所でやっているので「衛生上良くない」とか、「雷雨のとき危ない」という理由で Tomy が秋田にいる当時に注意を受けたようです。果たして今でもこの商売は存続しているのでしょうか? なんだかとっても気になってきました。

そこで! このことを調査するために Tomy とオカラのふたりは秋田に向けて出発したのです。もちろんフライロッドやウェーダーを車に積んだのは言うまでもありませんが・・・

さあ、秋田へ向けて出発だ!