夏はババベラ

なぜかアユが捕れた

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1999年7月16日

3番のロッドを振るなんて何年ぶりでしょう? 少なくとも ASHINOKO ONLINE を書きだしてからは初めてのことです。4X 以下のティペットを結ぶのも久しぶりでした。最近は16ポンドラインにビミニツイストで30ポンドのショックリーダーを付けていますからね。まったく次元の違う釣りです。

この日のリーダーは 6X 7.5フィートに 7X のティペットを継ぎ足して、全長8フィートぐらい。まあ、これぐらいなら久々でもターンオーバーさせられるでしょう。Tomy はパイロットフライにお得意のブラックハンピーを選びました。

ロイヤルハンピー最近はソルトウォーター専門の人も来るので、フライのことをちょっとだけ解説しておきます。ハンピーというのは甲虫類を模したスタンダードパターンで、鹿の毛(Deer Hair)が主なマテリアルになっています。

ハンピーにはボディーの色によってブラックハンピー、イエローハンピー、ロイヤルハンピー(赤)などのバリエーションがあり、夏の代表的なパターンと言えるでしょう。Tomyはこのフライだけで北海道のオショロコマや野生ニジマスを500匹ぐらい釣りました。

このフライは浮力に富んだ材料を使うので高く浮き、流れにもまれても容易には沈みません。できが悪いとヤマメには見破られやすいのですが、イワナなら少々できが悪くても大丈夫。イワナは甲虫類に目がないんです。

もうひとつ、このフライのいい点はハックルが大量に巻いてあるので小物を弾いてしまうことです。ある程度の大きさでないと口にフライが刺さらないで、ポロッと落ちてしまうんですね。小物をリリースするのが面倒なときはこれに限ります。

さて、川の様子ですが・・・

入渓地点の川幅は3メートルから4メートルほどでした。岸には木や草が茂っているので川通しに釣り登るしかありません。ふたりで釣り登るには若干物足りなさを感じる流れです。釣りはじめてすぐ、瀬尻からコッパヤマメが出たのですが、上流に行くにしたがって何の反応もなくなりました。ときどき足元を走るヤマメの影をちらっと見ましたが、大きいのは岩の下に隠れてしまったのでしょう。

Tomy 達が車を止めたところに秋田ナンバーのインプレッサが止まっていたので、ある程度出が悪いのは予想しましたが、それにしても渋すぎます。2時間ほどかけて700メートルほど先の木橋まで行ったのですが、釣果はゼロでした。この川で釣るためには川を独占しないと苦しいでしょう。どうしても川通しに歩かなければ木や草が行く手を阻んでしまいます。

インプレッサ氏4時半頃あきらめて橋から道に上がり、車の方へ歩き出しすと、ちょうどそこへインプレッサの持ち主が現れました。

「こんにちは」 (`⊥´)/

「あぁ、どぉもぉ・・・」

「どうでしたか?」

「あんますぃよぐねぇんな」

「キープしました?」

「いっぴきだぎぃな」

「去年はいい型がけっこう釣れたんだけど・・・」

(´⊥`)

「ここは放流してねがら、もっと下さ行ったほうが、いいかもすんねぇ」

車のところへ戻ったので、Tomy はインプレッサ氏に川で冷やしたビールを振る舞い、川の情報を聞き出すことにしました。川の地図を車から持ち出して、良さそうなところを指し示してもらうと・・・

インプレッサ氏は子吉川の支流“鶯川(うぐいすがわ)”と深い谷間に水を集めて日本海に直接注ぐ“奈曽川”の2河川を勧めてくれました。そして、帰り際にはイブニングのポイントまで教えてくれたのです。Tomy 達はインプレッサ氏の先導で役内川本流の放水口まで移動しました。

「ビール、ごちそうさま」

「いろいろどうも」

(`⊥´)/

「へば!」

(ΘΘ)/

そしてふたりは静かにイブニングライズを待つことにしました。ここにはアユもいるようで、たまにアユがピチャピチャと水面で跳ねます。西南西の方角に夕焼けが見えはじめ、あたりは次第に暗くなっていきました。

すると、突然“バシャバシャッ”という音がしたかと思うと、オカラさんが背中のネットをはずして水中に突っ込みました。『何だろう?』と思いながらも、すかさず Tomy もネットで加勢します。

アユがとれた

オカラさん、見事にアユの踏みつけ漁に成功! おそらくオカラさんの足の臭いがアユを誘ったのでしょう。その後 Tomy も足を川に突っ込むことにしましたが、とうとうアユは現れませんでした。オカラさんの出すアユ・フェロモンは強烈なのかもしれません。

さてさて、その後ですが、真っ暗になるまでそこにいて、けっきょく大きなヤマメはライズせず、獲物はアユ一匹に終わりました。どうも本流はアユの方がいいようです。水がだいぶぬるいと感じました。

宿に帰ると食卓には山菜料理が所狭しと並べられていました。メインのおかずはすき焼きでしたが、ワラビ、フキ、ミズナ、ゼンマイなど、山菜だけでもどんぶり一杯ぐらい食べたでしょう。あとでお腹がふくれて息が苦しかったです。ここへ来れば、どんなにしつこい便秘も1日で解消ですね。オカラさんの言葉を借りると・・・

「朝、こんもり」が約束されます。

(`⊥´)ゞ

お腹すっきりで次の日へ。