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1999年7月31日
オバカな妄想モードはこれにて終了。現実ではテポドン攻撃にさらされることなく、ノストラダムスの予言をかわすことができた。(妄想モード通りになれば、まんざらテポドンも捨てたもんじゃないが)
冗談はさておき、7月31日に話を戻そう。はじめに断っておくが、妄想モードの大物写真は去年の6月に撮影したものだ。『チクショー! やられた!』と思った方は安心していい。船中1本だけメーター級がランディングされたが、湘南ロケッツが釣ったのはペンペンばかりだよ。
朝6痔40分、最初のうちは風が強く、魚が潜っていたようだ。サーフェス・プラグへの反応は鈍く、なかなか釣れない。ここではミヨシと右舷で何本か上がったが、ロケッツにチャンスは巡ってこなかった。
そして、庄治郎丸が相模湾のど真ん中あたりまで来たときだった。
『そうだ!! 困ったときのアイルマグネットだ』
Tomy はギタギタに傷がついたイワシカラーのアイルマグネットを取りだした。こいつは2年前の7月に、Tomy が初シイラを釣った思い出の品である。もうすでに良型シイラを10本ぐらい釣っていると思うが、なぜかなくならずにいつまでもタックルボックスにいてくれるイイヤツ。こういうときにコイツが役に立つのだ。
この作戦は当たった。Tomy はアイルマグネットでペンペンを2本連続ヒットさせたのである。波が高いせいか、どうもシイラ達は水面下1メートルぐらいでエサを追っているらしい。試しにバンジーメタルを放り込んでみると、やはり水面下1メートルぐらいで、すぐさまアタリを感じた。
しかし、後が続かない。未だ連敗中のソル男隊員と Yos 工作員はアタリがあるものの、ことごとく空振りである。まだ日か高くなっていないので、活性がイマイチなのだろう。こういうときは激しくトゥイッチするより、ミノーのオヤジ巻きの方がかえっていいらしい。
しばらくの間、また風がぶり返して庄治郎丸はクルージング・モードに入った。Tomy は冴えない二人を励ましつつ(優越感に浸りつつ)クダラナイおしゃべりで時間を潰す。
30分ほど経っただろうか? その間に庄治郎丸は伊豆大島までおよそ30キロの海域まで来たようだった。南の海上に三原山のなだらかな稜線が見えている。
「堺さん、大島の方へ行くの?」
「いや、たった今、3号船から無線が入ったところだ。今いる潮目にたくさんシイラがいるらしい」
うん! 確かに・・・この潮目には大きな浮き藻がたくさん浮いていて、いかにもシイラがいそうである。そして・・・
「オッシャー!
今年の初シイラだ!」
ようやくソル男隊員が長いトンネルを抜け出すと、Tomy や Yos 工作員のロッドも次々に絞り込まれた。
「よーし、デカイぞ!」
Tomy のロッドが限界近くまで曲がり、竿先が船の下に突っ込んでいく。今年初のドラグジージーだ。船底にラインをこすらぬよう、腕を目一杯伸ばして耐えしのぐ。
スキを見てポンピング。また突っ込む。ドラグがジリジリと逆転する。左手で船べりをつかみ、身を乗り出して突っ込みをかわす。そしてまたポンピング。やっと上がってきた。
『ん?! なんだスレか・・・』
上がってきたのは60チョイのペンペンで、ちょいとがっくり。こんなやつでもオデコにかかるとけっこう引くものだ。Tomy がスレで2匹連続ナイスファイトをしているスキに、いつの間にか本数ではソル男隊員に抜かれていた。
この時点で Tomy が4本、ソル男隊員7本、Yos 工作員が2本。この辺で、ようやく隊員達の顔に精気がみなぎってきたようだ。
このとき Tomy が使っていたのはリアルなミノージグ。コイツは重量があるのでトゥイッチしても水面から飛び出しにくい。他の人より10メートルは余計に飛ばせるから乗合い船には必携のアイテムだと思うぞ。きっとカツオにもいいだろう。
釣り方はいたって簡単。ミノージグなら向かい風でも50メートルはブッ飛ばせる。アンダーハンドでトビウオのような低弾道キャストをして、ミノーでは届かない遠くの浮き藻をいち早く狙うのである。
低弾道なら着水と同時にラインを張ることができる。浮き藻のそばにシイラがいれば、フォーリング中に引ったくるから、即座にラインを張るように。ラインを張ったら2,3秒カウントダウン。その後、鋭くハイパートゥイッチを3回いれて1拍休み。またトゥイッチ3回で1拍休みを繰り返す。
ミノージグにはオヤジ巻きより、この方法が合っているようだ。Tomy は1拍休みのタイミングで入れ食いを味わった。
♪ワン、ツー、スリー♪
♪踊りましょうか♪
引退間際にキャンディーズが歌っていた曲を不意に思い出した。名付けてキャンディー・トゥイッチ。みんなもやってみんしゃい。シイラはルアーをミキ・蘭うちにスーっと騙されてしまうぞ。
「よーし、8本目」
「こっちは9本目だ!」
もう、この時点では、誰も大きさを問題にしなくなっていた。小物でもメッタヤタラに釣りまくれば楽しい、楽しい。ようやく湘南ロケッツにも本物の夏が来たという感じだ。その後、ソル男隊員はメッキ用のライトタックルに持ち替えて大暴れ。楽しげなファイトの様子を QT Movie にしたから見てやってくれ。
おっとっと!(QT Object Movie)
※画面の端でマウスボタンをプレスすると動きます。
堺船長「みなさん、ご満足いただけましたでしょうか?」
ソル男「これで5連敗の悪夢を忘れられましたよ」
Yos工作員「満足。満足」
v(∩o∩)
みんな大満足だったので、沖上がりは12時ちょっと前と少し早めになった。この日の釣果は Tomy がシイラ14本とハリ千本で合計1,014本。ソル男隊員が13本。Yos 工作員9本。船中合わせると、軽く100本以上という、今年1番の大漁であった。

これで相模湾はハルマゲドン的不漁からついに抜け出したと言えるだろう。ようやく明るい兆しが見えてきたぞ。さあ、みんなも行くならこれからだ。
文中に登場した御蔵島の物産、旅行、写真集です。
御蔵島は黄楊(つげ)を使った製品と野生のイルカが有名。
「MARIME WARS」おわり