強力助っ人 ヘタジグニン

城ケ島沖の朝日

Bumblebee号は夜明けとともに油壷を出発しました。まずは海岸線に沿って南下し、城ケ島沖を流そうという作戦です。風はほとんどなく、水面は鏡のように静かでした。

Tomyはバウでキャスティングロッドを構え、目を皿のようにして鳥山を見張りました。その間にクルーはスタンでトローリングの用意をはじめます。ヒコーキにタコベイトを付けた仕掛けを2本、投げ竿にオモリとタコベイトを付けた仕掛けを1本、さらに潜行板を付けた仕掛けを1本です。

入り江を出ておよそ10分後、まずは投げ竿の仕掛けにゴマサバが掛かりました。トローリング大会のルールで、サバはシイラと同じ1ポイントです。小さいけどポイントになるので、サバはクーラーに直行しました。

では、ここでルールを簡単に説明しておきましょう。この大会は第1回なのでルールはかなりいい加減ですけど・・・

クルー

Tomyはキャスティングで大物シイラを狙うことにしました。他の船も釣りにはそれほど熱心じゃないので、6キロぐらいのシイラを釣れば、まず間違いなく大物賞を獲得できるはずです。

でも、船が遅いのでなかなかチャンスはありません。サバは何本か釣れましたが、獲物と言うにはお粗末すぎます。

「沖のパヤオに向かいましょう!」

Tomyの提案で船はパヤオに向かいました。パヤオ周辺なら大型魚が狙えるはずです。しかし、Bumblebee号のスピードは大型の釣り船とは比較になりません。いつもなら『すぐそこ』という感覚の距離に30分もかかるのです。

気合いを入れても仕方ないのでTomyは見張りをやめ、弁当を平らげたり、ビールを飲んで暇をつぶし、それでも着かないのでデッキで少し眠りました。