2000年の幕開け

なまむぎさんの一人勝ち

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2000年1月2日

ロケッツが堤防の先端近くに釣り座を確保したのは午後7時過ぎでした。Tomy はエギ釣りオンリー、なまむぎさんが、エギとエサの二刀流、そして Yos さんはエサ釣り一本で初釣り開始です。

ここは下田に比べるとアクセスが楽なせいか、かなりの混雑ぶりでした。およそ300メートルの堤防には既に20人ほどの釣師がいて、ポイントとおぼしき中間辺りには、15本ほどの電気ウキがひしめき合っていました。

おそらく月夜の週末にはもっと大勢の釣師が来るでしょう。しかも、そのほとんどはエサ釣りオヤジですから、エギ釣りは楽じゃありません。おそらく北西風が強い日は投げる場所がないと思います。

午後8時過ぎ、なまむぎさんのエギにヒット!

「乗ったよ! タモタモー!」

「けっこう大きそうだね」

「うわぁー、走る走る。けっこうデカイよこりゃ!」

なまむぎさん大物をゲット!

いきなり1キロクラスが釣れたので、一同騒然でした。他ではほとんど上がっていなかったので、期待してなかったんですけどね。堤防からかなり離れたところでズル引きに乗ってきたそうです。

Tomy も思いっきり遠くへキャストして、そのあと気合いを入れたのですが、惜しいアタリが1度あったのみで、結局エギを3本もロストしてしまいました。堤防の近くには根がありません。しかし、30メートルぐらい離れたところに根があるようで、アオリーQ以外のエギはことごとく根掛かりしてしまいました。

その後も、なまむぎさんのエサ釣り仕掛けには2度ほどイカが乗ってきました。強いアワセを入れなかったので2度とも堤防の際で逃げられましたが、いずれも小物ではありませんでしたね。

でも、ほとんど違いのない仕掛けを使っている Yos さんには、なぜか1度もイカが乗りません。怪しいアタリはあったものの、アジの汁だけ吸われてしまうのです。

「あっ、またかじられてる!」

「特攻隊を無駄死にさせちゃイカんねぇ。Yos さん」

「アジと掛けバリの間隔を開けたほうがいいみたいよ」(なまむぎ)

「そうか! 間隔が狭すぎたのかもしれない」

その後、Yos さんも仕掛けを調節したのですが、肝心の時合を逃がしてしまったようです。10時過ぎに隣のオジサンが1.2キロ級を1パイ上げましたが、他の人はほぼ全滅に近い状況。そして、12時過ぎにはほとんどの人が帰っていきました。

「コーヒーでも買ってこよう」

なまむぎさんがそう言って駐車場の方に歩いて行ったスキでした。なまむぎさんのウキが沈んだので、見張りをしていたYosさんが代理でアワセを入れました。

「おっ! 乗りましたよ。タモタモー!」

「おっしゃ、慎重に慎重に!」

「なになにぃー、俺の仕掛けに来たの?」

ちょうどコーヒーを買ってきたなまむぎさんの前に姿を現したのは・・・、何とアオリではなく、海蛇かウツボのようでした。しかし、上げてみるとこれが、ぶっといアナゴだったのです。

大アナゴがヒット!

「こんなアナゴ見たことないよ」

「珍しいよね。これだけ太いのは」

「返しのないハリで良く上がったなぁ」

とまあ、こんなわけでして、初釣りはなまむぎさんだけが獲物を手にして帰ることになりました。Tomy もその後、小さなタコを釣って丸ボウズを免れたのですが、子ダコは食べても仕方ないので海に帰してやりました。

「Yos さん、かじられたアジでも食べたら?」

「えー、こんなのクスリまみれですよ」

「そうか、じゃあ僕はエサ代の分、干物でも買って帰ろう」

こうして Tomy の獲物は沼津の干物になったわけですが、エサやりオヤジとして一晩中寝ずの番をした Yos さんはもっと可哀相でしたね。他のふたりは2時間ずつ寝ましたが、Yos さんだけは徹夜したのです。

釣りは頑張れば頑張っただけ見返りが期待できるというものじゃない。その不条理がまた、たまらんわけです。今年は楽してたくさん釣る方法でも研究しましょうかね。


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