第十堰って何だろう?

可動堰建設についての Q & A

3/9ページ:最初のページ

2000年1月28日

石堤と可動堰の対比(FLASH)

人・自然・景観との調和

オランダでは堤防を造るとき、ドイツからわざわざ輸入した自然石を組んで作るらしい。そうすると、自然な水の代謝が行われ、水辺の生態系を維持できるという。ん? 待てよ、それは今の第十堰そのものじゃないのか?

可動堰イメージ(FLASH)

遠目に見れば確かに素晴らしい! しかし、高さは7階建てのビルに相当するというから、近くで見ると異様にデカイはずだ。

県では、現在の第十堰が持つすべての問題点を解消し、流域住民の生命を守り、経済活動を支えるためには、環境面にも十分配慮された可動堰に改築する方法が最善であると考えています。また建設省に対しては、審議委員会の意見を尊重して、環境影響評価などの手続きや調査を的確に実施し、住民の方々の合意を得ながら、早期に事業着手するよう要望していきます。

第十堰 Q&A

第十堰は現在のままで補修すれば、改築しなくてもよいのではないか?

現在の第十堰は、旧吉野川に水を流すという目的のため、これまでも壊れたら補修をしてきましたし、これからも可動堰ができるまでは、壊れたら補修を行ってきます。しかしながら、固定堰は川の流れを阻害するという重大な欠陥を抱えており、現在の堰を壊れないように強化すれば、前のページでもお話したように堤防が決壊する恐れがあります。こうしたことから、治水と利水の両方の問題を解決しようとすれば、可動堰への改築が必要です。

利水目的がなくなったのなら、第十堰の改築は必要ないのでは?

第十堰には、もともと吉野川本川をせき止めて、水道用水、農業用水、工業用水として旧吉野川へ分水するという既存の利水目的があります。このため、新たな水道用水を開発するという利水目的がなくなっても、第十堰の重要性は何ら変わらず、改築の必要性にも変化はありません。

水道料金が上がるのではないですか?

第十堰の改築は、河川改修の一環として行うため、水道料金とは全く関係ありません。

水質が悪くなるのではないですか?

可動堰化することによって、水質の基準となる、BOD、COD、窒素、リンなどがどのように変化するか予測を行いました。この結果、神宮入江川のバイパス工事を行うことにより、改築前とほとんど同じレベルになり水質は変化しないと予測されています。

長良川では、シジミが全滅したり、ヘドロが溜ったりしたと聞いていますが、吉野川ではそういう心配はないのですか?

長良川は吉野川と比べて、堰のないところに堰を新築すること、河床勾配が緩やかであること、河口から堰までの距離が極めて近いこと、堰の上流に人口や産業が多く集まり、川に流れ込む汚濁物が多いことなど、条件が全く違います。

第十堰では、これまで透過構造の固定堰から漏れていた水を新しい可動堰の魚道を通じて下流に流すため、可動堰から下流の汽水域の状況は何ら変わらず、シジミが全滅することはありません。また、可動堰に改築しても、小さな出水があれば、上流の泥分は下流に流されるため、ヘドロが溜まることはないと予測されています。

「長良川河口堰は失敗だった」ということは認めているようだな。しかし、そんなことは最初からわかっていたことだ。長良川と吉野川は違うと言ったって、今さら誰も信用するはずがない。

それに、言葉の端々が「私は造りたくて造りたくて仕方がないんです、どうか皆さん、私に可動堰を造らせてください!」と訴えているような気がする。しかも、それは民意ではなく、お腹を空かせた建設業者にエサを与えるためという気がしてならない。

「改築前とほとんど同じレベルになり水質は変化しないと予測されています」

こんな研究結果はまったく信用できない。こういう実験は国立大学にやらせるのだが、研究予算を取るために嘘を承知で、都合のいい論文を書く教授がいるのである。