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2002年2月26日
今日はいつもに比べると道具が少ない。準備はアッという間に完了した。今日はルアーキャスティングオンリーで通すつもりだ。フライやトローリングの道具は積んでも来なかった。
ここまでは、まったくの無欲である。誰の口からも「表彰台」とか「入れ食い」とか「70オーバー」といった強欲ぜリフは出てこない。みんな過去のスーパードリームカップで免疫ができているのだろう。それらを口にして実現した試しがないのである。
「Tomy さん、今年もよろしくね」
「ああ、どうも。今年もよろしく!」
バイオレットの御主人が5時半頃店に入ってきた。
「今年はどこに行こうかな・・・」
「今年はね、鵜がいっぱいいるのよ。浅場の魚はみんな食われるから、魚が鵜を恐がって岸に近寄らないみたい。深場にいるみたいだよ」
「う?」
「そう、いーっぱいいるから、あとで見てご覧。ヘラブナの稚魚を放流したんだけど、だいぶ食われちまったよ」
解禁間際になってボートのセッティングをしているとき、問題の鵜を見ることができた。少なくとも30羽はいたと思うが、湖上を旋回しては空中20メートルから一気に急降下して水中にダイブを繰り返している。
あれは間違いなく鵜である。
「SIEG さん、見てみな。鳥山だよ、ト・リ・ヤ・マ!」
「うわぁー! いっぱいいますね」
「エライもんが住み着いちまったな。どっから来たんだろう?」
小雪がチラついてきたが、桟橋には熱気がみなぎっていた。いよいよエンジン始動だ。Tomy と SIEG の1号艇は早川沖狙い。そして、Yos とソル男の2号艇は桟橋寄りで九頭竜一番乗りを狙っていた。
花火の合図で約半数のモーターボートが南へ散っていった。しかし、あとの半数はキャンプ場沖から早川沖に留まっている。さすがに皆さん百戦錬磨の芦ノ湖フリークらしい。湖尻側に留まったほうが安全確実なのを知っているのである。
椿の鼻から沖に約100メートル、水深12メートル付近に1号艇はアンカーを入れた。そして第一投。Tomy はサンスイで買ったばかりの忠さんスプーン13グラム、金/ピンクを思いっきり投げて底まで沈めた。
「あっ! 触ったけど乗らない」
「アタリが渋いっすねぇ」
何ということか・・・7時半までは最初のショートバイト1回こっきりである。
『えーっ、そんなバカな。魚探に反応出てるのに』
まわりもほとんど竿が曲がらなかった。わずかに椿の鼻と早川で水面から水しぶきが上がったが、他はほとんど音無しだ。
そして7時半。Tomy は何度目かのルアー交換でピンクがかったアワビスプーンを選んでいた。(NAC 5.5グラム)
「よしっ! 乗ったぜ!」
実に渋いアタリだったが、研ぎ澄ました集中力でなんとかアワセることができた。上がってきたのは47,8センチのレインボーである。
それから2投ほどのち、今度は湖底でのスローリトリーブから早巻きに転じた直後に来た。ちょっとバラせないサイズらしい。3,4分かけてじっくり弱らせ、SIEG さんにタモ入れしてもらったレインボーは61センチ。およそ2年ぶりの60オーバーだ。
さらにその直後、今度は SIEG さんに来た。なかなかのサイズで、これも検量サイズ間違いなし。60センチ近い大物である。その時は写真を撮る暇もなかったので、検量所へ向かうときの写真を使おう。

Tomy は普通キャップをかぶるのだが、この日かぶっていた帽子は防水が利かなくなったヨレヨレの Gore-Tex だった。実はこの帽子、カナダへスティールヘッドを釣りに行ったときに2回かぶって、2回とも2匹釣れたという取って置きの帽子なのだ。(2匹以上釣れたのは、この帽子をかぶっていたときだけ)
前にも書いたが、取って置きは取って置きであって、いつもかぶっていると効果が薄れてしまう。したがって、次にかぶるのは次回のスーパードリームカップになるだろう。それまでは大事にしまっておくつもりだ。
まあ、今回は5回目の Super Dream Cup にして、はじめて60オーバーを釣ったんだから効果があったと言えよう。そうそう、今年2回アオリイカ釣りでいい思いをしたときに飲んでいた“紅茶花伝”(ラッキードリンク)も忘れなかったよ。
今回はジンクスにしたがって成功したようだ。