芦ノ湖スーパードリームカップ

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2000年2月26日

【五体不満足】・・・あれ、売れたらしいね。Tomy は買わなかったけど、これを読んでいる人の中にも買った人がいるのではないだろうか? どうも日本人は流行に弱く、自力で本を選ぶことが少ないようだ。ああそうそう、去年はウタダ・ヒカルも700万枚という、とてつもないヒットを飛ばしたっけ。

なんか最近は【五体不満足】やウタダ・ヒカルのような一人勝ち状態が世の中の傾向になっているらしい。みんなと同じ本を読んだり、同じ曲を聴かないと一人だけ取り残された気分になる人が多いのかな?

あなたはどう? もしそうだとしたら、あなたはちょっと創造性に欠けているかもしれない。『他の人とは違うことをしたい!』と思った方が、これからの世の中は勝ち上がるチャンスに恵まれると思うけど・・・

しかし、芦ノ湖スーパードリームカップのような一発勝負では、人と違うことをやればいいってものでもないんだな。運だけが頼りさ。こればっかりは・・・。いくら創造性を発揮しても運には勝てない。その証拠に、いつも上位には女性や初心者が入っているんだよ。

Tomy なんか毎年挑戦しているけど、未だに大会では60オーバーすら釣ったことがない。少なくとも入賞するためには70オーバーが必要だというのに、60すら越えられないんだからね。これはもう、神頼みかジンクスしか手がないだろう。

ところで、Tomy はシイラ乗合船に乗っていて、その日一番の大物が初心者の女性にヒットしたのを2度見たことがある。まったくの下手くそで、ろくに飛距離も出ていないのに、女性が投げたルアーをなぜか大物が追ってくるわけよ。当然結果はバラシに終わったけどね。

そうそう、こんなこともあった。上司を誘って相模湾へアマダイ釣りに行ったときのこと。その上司は船釣り用のベイトリールをスピニングリールみたいに下向きにして、左手で逆回ししていだのだが・・・

「あっ! 来たぞ。重いぞ。ま・巻けない・・・」(そりゃそうだ)

「リールが反対ですよ。リールを上にして右手で巻かなきゃ!」

「おお、そうか。うぉー! そ・それにしても重いぞ」

「左手はリールより前を持たなきゃ腕が折れちゃいますよ!」

何と、そのとき上がってきたアマダイは一荷釣りで、片方は45センチもあった。それは文句なしにその日一番の大物だった。

Tomy はスーパードリームカップの前に、こんなことを思い出していた。そして、ある結論をそこから導きだした。

『なーんも考えちゃいかん。無欲だ。そう、無欲が一番強い!』

『秘策は愚策。初心に戻ろう』(去年の反省)

『ルアーは巻けば踊るもの。下手なトゥイッチはしないぞ』

『あとは暗示だ。ジンクスを担ごう!』

そう思って、まずやったことは・・・何とスロットマシン。パチンコ屋に行って、まずは運試しをしてみようと思ったわけ。

そうしたら・・・何と何と、2万9千円の大勝ちで、スーパードリームカップの出費がチャラになったんだな。この日のために買いそろえたルアーなどがすべて無料。しかも、参加費からボート代までみーんな払ってだよ。

『憑いてる!! 今年こそイケル!!』

2月26日午前3時

娯楽の伝導師、SIEG さんが Tom yの家に着いた。ふたりは Tomy の車で伊勢原から茅ケ崎へ。そして、茅ケ崎で Yos さんを拾い、平塚のソル男さん宅を経由して西湘バイパスへ。

「船長、巨大モイカ用のヤエンを作ってきました」

「サンキュー。高知で釣れたらあげるからね」

「今日、大きいのが釣れたら、くださいね。予約が入ってるんですよ」

「まったく Yos さんは、いつもクダラナイ約束をしてくるね」

「大きい鱒は人気があるんですよ。小さいのは美味しくないけど、家の両親も大きいのは喜びます」(SIEG)

「きのうパチスロで儲けたんだ。憑いてるから今日はイケルよ。任しときな!」

このあとはパチンコの話で大いに盛り上がり、夢追い隊は箱根路に差しかかった。箱根湯本の気温は2度、今までの経験で芦ノ湖付近はマイナス2度ぐらいと予想できる。Tomy は宮城野で車を停め、ジャッキー・チェンを取りだした。

Jack & Chain ・・・縮めるとジャッキー・チェンになるんだな、これが!

Tomy は瞬く間に「アチョー、アチョアチョ・アチョー!」と言いながらチェーンを装着し、再び運転席に飛び乗った。(自分でも驚くほど無駄がなかった)

仙石原を過ぎると、所々で路面が凍結していた。万全を期してよかった。4輪駆動だからチェーンを付けなくても上れたと思うが、何しろ日本の将来を担う人達を乗せてるから、万が一にも事故など起こせないのだ。(ふたりとも釣師としては大したことないが、冗談じゃなく日本の将来には必要な人材なのである)

Tomy & SIEG


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