未確認移動物体 UMO

Unidentified Moving Object

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2000年4月15日

次に、仕掛けのセット方法を見てもらおう。ここでは8フィートのシイラ用ルアーロッドを使っている。ウキ釣りだと、仕掛けが長いから5メートルぐらいの磯竿が便利でしょ。だけど、ラインにロケットを通す作業が必要なロケット釣りでは、竿の長さがかえって邪魔になるんだ。

だから4メートル以上の竿はいらないよ。オモリ負荷15号程度の安いチョイ投げ竿でいい。安い道具や有り合せの道具で高級イカを釣れるところがいいのさ。

セッティング

それからリールだけど、ルアー釣りほどキャスティング回数が多くないし、エギ釣りのように緩める動作がないので、糸ヨレしにくい釣り方なんだ。問題は糸巻き量だけなので、リールも安いもので大丈夫。

シマノだと5号が150メートル巻ける5,000番がいいだろう。大物になると100メートルぐらい走るから、最低でもラインは150メートル必要だ。

あと、なぜリールをフリーにしているかというと、イカのジェット噴射が恐ろしいから。2キロ超の大物になれば、これぐらいの仕掛けをアッという間に海に引きずり込んでしまうんだ。ドラグを緩め忘れていたら一巻の終わりだよ。これはベテランでも結構犯しやすいミスだから、段差のない堤防では、ご覧のやり方がベストだと思う。

*

最初のアタリは、2投目できた。1投目は投げ過ぎだったのかもしれない。2投目はチョット失敗して25メートルぐらいしか飛んでいなかったのだ。竿先がブルブル振るえたので、Tomy は竿を手に持った。そして、しばらく食わせてから竿を持ち上げて・・・

『ありっ? なんか変だぞ』

ヤラレちゃん

実はこの写真、その時のものじゃないんだ。この写真はイカの仕業かもしれないが、1回目に回収したアジはたったの2分でまったく原形をとどめないほど食い尽くされていた。

だから、イカの仕業ではないと思う。イカの食道は細いので、エサを良く噛んでから食べるんだよ。夜は伊勢エビ、ウツボ、カニ、アナゴなどが活動するでしょ。だから夜は、エサをつついているのがイカじゃない場合も結構ある。たぶん最初のやつはウツボだろう。ほとんどその場を動かなかったし、ヤラレ方が悲惨だった。

しばらくして次のアタリ。今度は20メートルぐらいラインが出ていった。空き缶がコトンと倒れたので、リールをフリーにしたままラインを指でつまんで計ったのさ。その感触で、イカかイカじゃないか、相手の大きさなどを感触で探るわけ。

で、今度はイカらしかったので、かなり慎重にやった。ところが今度は自由にさせすぎて根にラインを巻き付けられてしまったらしい。どんなに頑張っても外せなかったよ。

そして、3回目のアタリがヤラレちゃんだったかな? これは10時過ぎだったと思う。今度は根の方向に走って行ったので、ベールを返してラインの出を止めたんだ。そうしたら途中で食うのをやめちまったわけよ。しばらく待ったけど、2度と乗ってこなかった。

3回目のアタリでもロケット投入に至らないんだからね、本当に難しい釣りだ。自由にさせすぎてもいけないし、エサを安心して食べはじめるまでは無理に止めることもできない。

犬走島堤防ポイント図(Flash)

地図上のどこで釣っていたかというと、堤防の屈曲部と駐車場の中間地点付近だった。屈曲部より島寄りは堤防に段差があるので、空き缶をセットしにくいんだ。まあ、堤防に段差がある場合はドラグを緩めて竿先に鈴かケミホタルを付ければいいんだけどね。ラインがフリーになっていた方が、イカが安心するだろうと思って、段差のない手前の堤防を選んだというわけ。

11時10分過ぎ

4度目のアタリで初めてロケット投入のところまで進んだ。ラインは30メートルぐらい出ていったかな? 感触から判断すると、1キロ未満だったと思う。

しかし、ロケットの装着に手間取ってね、ロケットを装着している間にせっかく浮せたアオリが潜っちまったんだよ。それで、ロケットが海藻でさえぎられて、イカまで届かなかったらしい。ロケットには海藻、そしてその先に首のないアジがくっついていた。

さらに11時台にはもう一度アタリがあった。・・・が、これまた根に巻かれてラインブレークしてしまった。50メートル以上高速移動したから、コイツはデカかったと思う。残念だよ、イカは外敵から身を隠せるところまで移動しないと安心してエサを食べられないんだろう。一飲みにできないから食べているときは無防備だもんな。

*

その後は2時間以上アタリがなく、6匹目のアジは、尾がもげそうになるほどボロボロになってしまった。

アジはあと2匹だ。天気予報で朝から雨になることがわかっていたので、4匹入りを2パックしか買わなかったんだよね。だから2本出した竿のうち、1本にはエギを結んで、時々エギもやっていた。

でも、アタリがなくなってしばらく経つので、朝まで粘る気力はなくなった。だから、エギを結んでいた方にもアジを付けて、1時半頃最後のキャストをしたんだ。

眠いときにこの釣り方は便利だよ。目をつぶって横になっていてもアタリがわかるからね。もう、あまり寒くないから風さえなければ堤防でも眠れるんだ。

“コトンッ”

缶が倒れる音がしたので起きてみた。潮の干満か風だろうと思うほど、その倒れ方は静かだった。しかし、指でラインをつまんでみると、モゾモゾと動いている。そして、10秒ほどしてから、今度は高速移動に移った。10メートル、20メートル、30メートル。40メートル。やっと止まった。

今度は30秒ほど食べる時間を与えてから、少々強引に引き寄せることにした。根に潜られたら終りだから、少々強引にやらないといけない。“にゅーん、にゅーん”という手ごたえから、相手は1キロクラスだろうと思われた。

15メートルまで近づいたので、少々早いかと思ったがロケット装着。このときが一番ドキドキする瞬間だ。リールをフリーにしてジェット噴射に備えながら、ラインを通していく。今度はさっきより少し重いイカヤエンという商品名のロケットを選んだ。

ロケットがイカに届いた感触があったので、思いっきりアワセた。後ろにのけぞりながらの大アワセだ。高知でロケット釣りを教えてくれた人はこう言っていた。

「竿が折れるばあ、しゃくるがよ。イカがアジを離すぐらいしゃくらんと、うまく掛からんけん、竿が折れるばあ、しゃくってかまわん。それで掛からんかったらスッパリ諦めるしかないでぇ」

その“教え”を忠実に実行したのだ。そして・・・

可動式イカヤエン

結果はご覧の通り。スッパリ諦めるしかない。

(T⊥T)

これで1本目の竿が役目を終えた。リールを外してスプールをミネラルウォーターで洗った。そして、竿を袋に入れようとしたときだった。

カラカラカラカラ スパーン!

勢い良く BOSS の空き缶がはじき飛ばされた。今までのアタリとは明らかに違う。ライトを当てると、さらにビックリ! ラインがスプールからビュンビュン出ているのだ。指でラインをつまんだときには、すでに10メートル以上ラインが出ていただろう。

指でつまんでも高速 IDO は止まらなかった。秒速は何と1メートル以上だ。クエかなんかに飲み込まれたのだろうか? それとも伊勢エビかな? ここには時々伊勢エビ捕りのカゴが仕掛けてあるから、結構大きいのもいるだろう。

10メートル、20メートル、30メートル、おいおい止まらない気かよ。40メートル、50メートル、60メートル、70メートル、『うわぁっ! スプールが・・・』200メートル巻いてあったラインが、すでに半分以上出ている。

『止まってくれよ。お願いだから・・・』

70メートルで少し勢いが衰えた。これ以上自由にさせたら根に潜られてしまうだろう。30秒数えてから、リールを逆転可能にしてファイトに移った。

『重い! 何だこりゃ? ひょっとして大ダコかな? 動かんぞ』

しかし、さらにヤツは走った。耐えきれなくなってハンドルを握る手の力を弱めたら、一気に30回転ぐらいハンドルを逆転させたのだ。

『何だこりゃ?!』

おそらく缶がスッ飛んでから、ここまでの時間は3分ぐらいだろう。残念ながらファイトはここで終わったが、その時間は10分ほどに感じられた。相手を見ていないので、恐ろしささえ感じる。

釣ってみたいというより、正体をつきとめたいという心境だな。タコなのか、イカなのか、伊勢エビなのか、クエなのか。いやいや、北朝鮮の特殊潜航艇という可能性さえ残っているのだ。

Unidentified Moving Object UMO ・・・いつかきっとその正体をあばいて見せる。これを読んだ諸君! UMO 調査隊に是非参加してくれたまえ。そうすればインターネット上に、君たちの名前が永遠に刻まれるだろう。参加を待ってるよ。

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