カモメが飛んだ日

ハイエナ釣法

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2000年4月17日

月夜の木負堤防(Flash)

Tomy が凧揚げをしていたのは、上の景色のところです。2枚目にポイント図があるのでご覧ください。大型クルーザーがありますよね。そのクルーザーと赤灯台の中間付近でイケス方向(湾奥方向)にキャストしていたのです。

これまでは、すべて西の方へキャストしていたのですが、西風が強くて外側へのキャストはできませんでした。みなさんもアジのブッ込みをやるときは気をつけてください。アジはゆっくり沈んでいきますから、近くにカモメがいると、さらわれてしまいます。

死にエサを使うときは、ラインを直接アジのしっぽに結びましょう。信じられないような理由ですが、これがまさに、アジのしっぽにラインを直接結ぶ理由なんですよ。明るいうちは特に注意が必要ですぞ。生きエサの場合はフックを使った方がいいと思いますが、その場合も鳥には十分注意してください。

それにしても驚きました。カモメがアジをさらって行くシーンを見ていなかったのです。アタリが来たのは堤防にロッドを置こうとした瞬間だったのですが、空中でできたラインのたるみを取るために、2,3回リールを巻いていたんですよ。つまり、まだベールを起こしてラインをフリーにしていなかったのです。

もしも、あと2,3秒アタリが遅かったら・・・ロッドとリールは海の藻くずでしたね。そしてカモメ君の運命もどうなっていたかわかりません。

さて、気を取り直して釣り情報に進みましょう。もう一度ポイント図をご覧ください。Tomy は飛んだハプニングで出遅れてしまいましたが、この日の夕暮れ時は方々で1キロオーバーが上がったのです。

まず、イケスの角よりちょっと北側で1.2キロぐらいのアオリが上がりました。その人はピンクのエギを投げていましたね。ポイントはかなり遠かったです。50メートル以上エギが飛んでいたと思いますが、2しゅくり目ぐらいでした。

そして、続いて今度はクルーザーのちょっと北側でウキ釣りをしていたオジサン(カモメを押さえてくれた人)が推定1.5キロの大物を上げました。さらに堤防先端から北側へウキを流していたオジサンに1.2キロ級。ウキの位置は堤防から30メートルぐらいだったかな?

いやはや、大物の写真をお見せしたいところなんですが、あいにく現地で電池切れしてしまったんですよ。だから、「月夜の木負堤防」は記憶をたよりに描いています。実際とは多少違うと思いますが、そういうワケですので今度ご自分の目で確かめてください。

魚魚丸とクルーザー

なお、クルーザーと魚魚丸(ととまる)はいつも停泊しています。魚魚丸を背にして投げたポイントもいいですから覚えておきましょう。それから魚魚丸を背にして、すぐ右にある電信柱の沖40メートルぐらいには根がありますので、エギ釣りの場合は注意が必要です。(もうそこだけで4本もエギをなくしてる)

しかし、この日も8時頃に1.2キロ級が上がりましたから、その根の周りがポイントと見て間違いありません。堤防から見てもどこに根があるかわかりませんが、大抵根があるところにはスミ跡が残っているはずです。

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8時半頃になると帰り支度をする人が目立ちはじめました。もう、ウキ釣りで堤防の外側を狙うことが不可能なほど、強い西風が吹き荒れていたのです。Tomyもよっぽど諦めて帰ろうかと思いました。

しかし、堤防先端で頑張っていたグループが帰りそうだったので、その人達が帰ったあと、堤防先端を少しだけ攻めてみようと思い直しました。これまで堤防先端のポイントが空いたためしは一度もなかったのです。強風とは言え、湾奥方向に投げても釣れることがわかったので、問題ありません。

いわゆる、“ハイエナ”ってやつですね。パチンコ用語で人が散々打ち込んだ台を狙い打ちするセコイ人を“ハイエナ”と呼ぶのですが、この日の Tomy はまさにハイエナでした。

なんと! 堤防先端に移って、第一投で1.2キロを上げてしまったのです。しかも、そのアオリをクーラーにしまった直後、第二投でも350グラムを上げたんですよ。これをパチンコにたとえると、1,000回デジタルを回しても当たらなかった台に移った途端、一発で二連ちゃんを引き当てたということです。

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詳しくその時の状況を説明しましょう。まず、一投目ですが、堤防先端西側の角から強風に逆らって西へエギをキャストしました。1,2,3,4・・・と数えて約40カウントしたところでラインを張ろうとリールを巻きはじめたのですが、ラインは思ったより流されて足元近くまで来ていました。

そして、ラインを張ったところでリールが巻けなくなりました。根掛かりかと一瞬思いましたが、思いっきりアワセたら海底がはがれたような感触が伝わってきて、さらに3,4回リールを巻くと“グイーン、グイーン”というアオリイカ独特のバネばかりを引っ掛けたような感触が伝わってきたのです。

おそらく、エギが手前に吹き寄せられながら沈んでいくところをイカが捕らえたのでしょう。やはりエギを沈めるときはラインを張らずに沈めたほうがいいようですね。カーブフォールさせる人もいますが、Tomy は断然フリーフォール派です。(土佐鶴釣法のときも最初だけはフリーフォールさせます)

それから二投目ですが、今度は一旦フリーフォールさせたあと、思いっきりしゃくって、そのあと中層タダ巻きをしてみました。これは以前ここで当たった引き方ですが、今回も効きましたよ。

結論から言いますと、ここのアオリイカは海底のエサに注目していないのです。それはブッ込みのアジにまったく反応がなかったことからも説明できるでしょう。

つまり、木負のアオリは下田のアオリのようにエビ類を食べていないってことです。下田の大物は栄養価の高いエビを食っているに違いありません。そして、木負のアオリは中下層を泳いでいる小魚を主な食料にしているのです。

夕方エギで1.2キロを釣り上げた人は、4メートルぐらいの磯竿で目一杯しゃくっていました。その人は1.2キロの他に500グラムぐらいのを釣って帰りましたが、あのしゃくり方を見ると、エギは海底から2メートル以上跳ね上がっていたはずです。さらに、中層タダ巻きが効果的だということを合わせて考えてみると、結論が導き出せるわけですね。

要するに、木負にはロケット釣りが向いていないのです。そして、エギの操作は美酒!らんまん釣法中層タダ巻きのどちらかでしょう。Tomy はそう確信しました。みなさんも迷ったときは是非お試しください。

次回は伊豆下田へ第一次 UMO 調査隊“ふじ”が向かいます。


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