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2000年8月5日
さて、中盤戦ですが、我々はパヤオ周りで浮き藻を狙っていました。ペンペンはたくさんいるのですが、50センチのチビでさえスレています。本当に相模湾のシイラは難しいヤツラばかりで困ったもんですよ。Tomy も邪悪ベイトで何匹が釣りましたが、キープできるようなサイズではありませんでした。
しかし、浮き藻の間をゆっくり流していると突然!
「いるよいるよ、デカイ、デカイッ! 左うしろ、投げてぇー!」
「誰か掛けろっ!」
「よっしゃぁー! コイツは逃がせねぇぜ!」
モロコシ1号、2号が大物を発見し、左舷にいた人達に大チャンスが回ってきました。我々は右舷にいたので見ているだけでしたが、見事に女性が大物を掛けたようです。モロコシ1号は「140ぐらいあるんじゃねーの?」なんて言ってますが、果たしてどうなるでしょう。
女性だからとナメてはいけません。この人はしょっちゅう庄治郎丸に来る人です。並み居る強豪を抑えて大物をヒットさせるんですから、単なるラッキーじゃありませんよ。トモで彼女がファイトしている間、我々はかたずを呑んで見守っていました。
「あちゃー! 外れちゃったよ、みんな投げて投げて!」
5分ほどファイトしたのですが、フックが外れたようです。休んでいた人達も全員ルアーを投げはじめました。しかし、逃がした大物は二度とヒットしませんでした。
「スナップを伸ばされてたよ」
モロコシ1号が残念そうに言いました。スナップが伸ばされるなんて、滅多にないことです。ノットは完璧だったのでしょうね。どんなスナップを使っていたかわかりませんが、みなさんも気をつけてください。ルアーのフックにラインが絡みつかないように、なるべく小さなスナップを付けたくなるのですが、あまり小さいと、イザ大物が来たときに耐えられません。
「あれっ? 田中さん、IXY DIGITAL 買ったんだ。しかも防水ケース付きじゃない」
「そう、買ったんだよ」
「スゴイじゃん、パソコンも買ったの?」
「iMac DV をね」
「おお、やるにゃ!」
「キレイに撮れるよ。プリントしても普通のカメラと変わんないぐらいキレイ」

今日のおかずはウマヅラ(田味さん)
「撮って撮ってー! 今日のおかず」
「田味さんはまた、顔に似合わずお茶目なんだから・・・」
そして終盤戦、今度は進路を西にとり、一気に初島が見える辺りまで来ました。シイラ釣りの船が2隻見えます。2隻とも庄治郎丸かな? もう、インストラクター同士が冗談を言い合うぐらいの距離まで接近しました。そこには、どこからか流れてきた浮き漁礁の一部があったのです。
「ここはデカイのがいるねぇ」
「でもスレててなかなか口を使わない」
「ミノーもダメ、邪悪ベイトもダメ、ポッパーを引いても活性が上がらない。いったいどうすりゃいいの!」
すると、Tomy のすぐそばで、田中さんが事も無げに70センチぐらいのシイラを掛けたではありませんか。もう、ミスター・マリックの手さばきのようで、どうやったのかよくわかりません。なにしろ簡単に食わせてしまいました。
「おっと、田中さん、お得意のワームテクニック!」
「あー、田中さん、エラから血が出てますよ〜」
「優勝候補、脱落か?」
そこへギャフを持ったモロコシ1号がやって来たかと思うと、田中さんのリーダーをつかみ、ギャフをうまく使ってワームを外しました。シイラは血を吹きながらもヨロヨロと群に帰っていきました。
「ゴメン! 田中さん。ギャフをしくじっちまったぜ。わりーわりー」
「あんがとね」
(Θ_Θ)ゞ
驚いたことに戦線離脱を免れた田中さんは、すぐさまメーターオーバーをヒットさせました。Tomy がいくらチョンチョン誘っても食わないシイラをまたしても事も無げに。ここで、田中さんのコメントが取れましたので、引用させてもらいます。
ちょっとくやしい
バトドルご参加の皆さん、おつかれさま。天気も海もグッドコンディションでよかったですね。私はメーターオーバーかけて、ファイトして、船べりへよせて、無事ネットイン!
「やった〜!入賞魚だー!」と、思ったのに、次の瞬間バタバタッと暴れて、なんとネットから外へ飛び出しボッチャン! しばし呆然としてました。
ネットインしてくれた人が初心者で、こちらで魚誘導して無理矢理ネットへ入れたんですが、その後船へ持ち上げることがなかなかできず、もたもたしてしまったのが原因ね。まあ、エントリーしても4〜5位の入賞に入るか入らないかのメーターちょいサイズではありましたが・・・。不戦敗みたいで、ちょっとくやしー。
masa田中

「もう、試すルアーがないっす」(栗さん)
上の写真は右上がモロコシ2号、白いシャツがサウスポーのテクニシャン masa田中、そして死んでるのが栗さんです。この時点で、ほとんど闘いは終わっていました。時刻は12時半、ストップフィッシュが1時なので大物を掛けてもファイトする時間がほとんど残っていなかったのです。
Tomy も栗さんも、田中さんのテクニックをそばで見ているのに盗めません。なんか普通と違うのですが、アッと言う間に食わしてしまうので、見ていてもロッドの使い方がわからないのです。本当に手品のような masa田中さんのテクニック。庄治郎丸に来る機会があったら、皆さんも注目してみてはいかがですか。

「どこでこんなデカイのが釣れたんだろう?」(入賞魚)
Tomy 達の乗っていた3号船は大物のバラシが響いて、入賞魚なし。しかし、他の船はメーターオーバーを何本か港に持ち込んできました。(写真の上の方にマツダイも写っています)

「誰ですか! サバにタグをつけてるのは?」
「それは私です」 (`⊥´)ゞ