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2000年8月26日
陸に上がると単なるオヤジですが、海上では堺さんの言うことが絶対です。庄治郎丸はバラの香りに誘われて、単独で西に向かいました。そして・・・
「いるよ、いるよ、いるよー!」
「よーし、ヒットー!」
「ペンペーン」
「こっちもペンペンだぁー」
もうホントにドラクエの世界です。のんびりクルーズを楽しんでいたら、いきなり戦闘モード。襲いかかってくるペンペンの群をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。女性チームのひとりが船酔いで戦死しましたが、その他の人は爆釣で、ヒットポイントをたくさん稼ぎました。
「いやぁー、釣れましたね」
「最初はダメかと思っただろ」
「ええ、思いました。ゼンゼン気配がなかったから」
「きょうは西がいいという確信めいたものがあったわけよ」
「ほぉー!」
「たまには外すけどな」
長年海に出ていると、港を出るときに“お告げ”が聞けるようになるラシイです。その後も浮き藻や木材が何度か見つかり、その度にペンペンが釣れました。そこで Tomy は HATTORI 名人の真似をして、アスリートミノー・シンキングの高速トゥイッチを試みました。
しかし、これは大失敗。なぜかというと、このテクニックは硬めの竿でなければできないのです。竿先がやわらかいと、ミノーが横を向くほどのアクションが出せません。そこで、Tomy はワームを取り出しました。1/2オンスのジグヘッドにワームをセットすると、ペンペンが3匹ぐらい群がってきます。もう、ほっといてもパクリですよ。
しばらくクルージングしたあと、突然船が減速しました。
「Tomy 、ここはまだやってないよな」
そこにはコンテナ船から落ちたと思われる、フォークリフト用のパレットのような木片が落ちていました。畳半畳ほどの大きさです。
「まだやってないと思います」
と、そのとき!
「デカイのが左へ行ったぞー!」
ちょうど Tomy 達の前です。久々の大チャンス! Tomy はワームを30メートルほど投げてパレットの際を狙いました。
フォーリング
魚信
ジャンプ!
ロッドティップを海に。そしてラインスラックを素早く巻き取ります。
「けっこういいサイズみたいよ〜!」
しかし、これは85センチほどで2分ほどのファイトに終わりました。ちょっと前の方にお邪魔してランディングしたのですが・・・
「なんだ、Tomy さんだったの?」
「即、リリースね!」
何とも冷たいお言葉。やっぱりメーターを超えないと、相手にしてもらえません。Tomy が使っている竿は12ポンド用のライトアクションなので、85でも歯ごたえがあるんですけどね。
「堺さーん、トリヤマ、トリヤマ!」
ミヨシに乗っていた清野インストラクターの声です。船は轟音をとどろかせながらフルスピードで現場に急行しました。鳥は直線的に魚の群を追っているようです。サバの群だとグルグル輪になって飛ぶのですが、これは違うみたい。
「やったねー! メジだよメジ」
Tomy の投げたワームにメジがヒット。masa田中さんにもメジ、そして清野さんにはカツオが来ました。

Tomy が釣ったチビメジは一番下
11時
もう、この時点で Tomy は満足していましたが、クライマックスはこれからでした。無線連絡で大物がいるポイントがわかったのです。現場に着いてみると、5隻ほどのシイラ船がいて、真ん中にブイ付きの漁網が漂っていました。足元を見ると120センチぐらいのシイラが悠々と泳いでいます。
Tomy は最初からワーム。2度ほどキャストして反応がないので、3度目はカウントダウンを長くしてみました。すると・・・
ジャンプ、ジャンプ、ジャ〜ンプ!
ラインが水をかき分けて糸鳴りがしたかと思ったら、Tomy とメータークラスのシイラがつながっていました。Tomy は左舷後方から斜め後ろにキャストしていたのですが、シイラは3連ジャンプでアッという間にミヨシの方へ走り去っていきます。
Ziiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
“プンッ!”
ほんの一瞬メーターオーバーの引きを味わいました。本当に久しぶりです。フックが弱くて捕れませんでしたが、腕に関係なくワームをフォーリングするだけヒットまでは持ち込めるんですね。皆さんも芦ノ湖で使えなくなったワームを持ってきてはいかがでしょう。ただし、ジグヘッドはソルト用の頑丈なものにしてください。

ジャジャーン! 今年の Battle Dolphin 優勝者、大沢さんです。同じくワームで掛けたようですが、やっぱり腕の違いでしょう。109センチを見事にキャッチしました。もうシーズンも終盤に入ったので、大きいのは相当スレています。ワームも必携でしょう。
そして最後、隣で釣っていたタロジロー隊員に大物が来ました。
「メーター10ぐらいあるぞ!」(堺船長)
「ワフーだ!」
「サワラだ!」
「あっ!」
近くまではスンナリ来たんですが、サワラだとわかる距離に近づいた瞬間、ヤツは走り出しました。ドラグがキツ過ぎたのか、一瞬でラインブレーク。Tarojiro 隊員の落胆ぶりは書かなくてもわかるでしょう。相模湾では滅多にお目にかかれないサイズでした。
こうして8月26日の釣りは終わりましたが、実は次の日の朝が物凄い爆釣だったそうです。堺さんが前日見つけた漁網を一番乗りで見つけたんですよ。大体の見当は付いていたでしょうが、広い相模湾から畳一畳ほどの漂流物を見つけたのは流石でした。
PS. 暇だったら、釣りが終わったあとで庄治郎丸のパソコンを見てください。インターネット・エクスプローラーに怪しげな“お気に入り”をたくさん入れてるのは堺さんですよ〜!