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2000年10月7日
午前7時。大島まで2、30キロの海域まで来たが、今日は鳥っ気がほとんどない。
「釣れないねぇ、Tomy ちゃん」(清野)
「大丈夫だよ。このあいだだって8時半までは丸ボウズだったよ」
このあいだは、その後に大物カツオやメジが釣れたのである。
「8時半過ぎたけど・・・」(常連の荒井さん)
「まーだまだ。これからですよ。カツオは寝坊だから」
北風が吹いてきた。庄治郎丸は城ケ島のラインまで南下していたが、沖を諦めて江ノ島沖に引き返すことになった。強い逆風を受けて、ウィンドブレーカーが真ん丸に膨らむ。

逆風!
「江ノ島沖がいいんだよね」
「今日はトランク大将を持ってこなくて正解かな?」(Tarojiro)
「うーん、そんな気配が濃厚だね。このあいだより潮が悪い」
11時。そろそろひっくり返って寝はじめる人が出てきた。ジギングってのは、アタリがないと本当に疲れる。Tomy はやっこちゃんに怒られないように必死でしゃくり続けたが・・・
「船を風上に立てたとき、やっこちゃんの合図に注意するといいよ」
「?」
「“はーい、やってみてぇー”と“は・や・て!!”という合図があるんだ。“は・や・て!!”の時は魚探が真っ赤になるほど魚がいるわけよ」
「声が間延びしてたら期待薄ってことね」
「そうそう。“は・や・て!!”のときはたいてい釣れるよ」
「今日は、“は・や・て!!”が一度もないな〜」

遠い南の海にロマンを求める masa田中
「なんか、コチョコチョ当たるけど、乗らないねぇ」(masa田中)
「よぉーし、丸ボウズ脱出!」
清野インストラクターが14gの極小ジグでヒラソーダを釣り上げた。
「それって、うまいの?」(荒井)
「ヒラソーダはうまいよ。マルソーダはマズソーダ、ヒラソーダはウマソーダ」
そして、最後はサバのナブラでお土産を釣って「時・エンド」であった。庄治郎丸の釣果情報には「メジ・カツオルアー 出船中」と記載されることになったのだが、これについては少々解説が必要だろう。
「出船中」には2種類の意味がある。まずひとつ目は、「乗合船は毎日出ているが、その日はお客さんが来なかった」という場合。もうひとつは、「お客さんは乗ったが、本命の魚が釣れず、遠い南の海へ魚を探しに行った」・・・という意味なんである。
たまにお客さんから「出船中」の意味を聞かれるのだが、後者の場合、「どこまで遠征してるんですか?」と聞かれる。
そんなとき、Tomy は「遠い南の海へロマンを求めて旅立ちました」と掲示板に書き込むことにした。