アオリイカ PARTY

宇久須でようやく顔を見る

2002年3月30日

さて、ブラッツキャットを出たあとは、チョット北上して宇久須(Ugusu)に行ってみることになった。港に着く寸前、野呂ちゃんに電話してみると・・・

「もしもし、今どこ?」

「宇久須です」

「釣れた?」

「さっき地礒の方でちっちゃいのを釣った人がいましたね」

「じゃあそっちへ行こうかな」

と言い終わるやいなや、30秒後に宇久須港到着。すぐ用意して、まずは地礒の方から攻めることになった。しかし、攻められた直後らしく、ペンペン草も生えていない。そこで堤防に上がり、野呂大先生を捜すことになった。

“ビシュビシュッ!”(派手なシャクリ音)

大先生に間違いない。今日は黄色のトレーナーにオレンジ色のキャップという派手ないでたちである。

「どう?」

「どこも釣れてませんね。さっき300グラムぐらいのを上げましたけど」

「うーん、今日はキビシイか・・・」

大先生が先行者では釣れるはずもない。『ここも終わりか』と思ったが、先端に陣取っていた人達が昼休みに入ったので、そのスキに先端で投げてみることにした。

沖からボラの大群が押し寄せてきて、堤防先端を左から右へ通り過ぎていく。水面が黒くなるほどのボラの大群・・・、そこへ向かって茶色のエギを思いっきりキャストした。

着底を待ってラインを張り、ラインの張りを確かめるように軽く最初の“とさっ”。ここでリールのハンドルをひと叩きして“づるっ”とラインスラックを取る。そして、間髪を入れずに次の“とさ・とさっ!”という二段シャクリ。これぞ日中エギング用スペシャルしゃくり、【土佐鶴混合・二段しゃくり釣法】である。

そして!

“とさっ、づるっ・・・むぎゅー”

午後1時50分、300グラム以上の獲物を仕留め、ひとまずエントリー決定。しかし、堤防先端に駆けつけた Tarojiro 隊員に幸運の女神は微笑まず、二人は30分後に宇久須をあとにした。

「じゃあ、もう一度田子でイブニング勝負だ」

田子港の岸壁に車を停め、そう言った途端、アタシは極度の睡眠不足で気を失う・・・、約1時間後、ふと、眠りから覚めると4時20分だった。

「Tarojiro さん、やってみれば?」

「よし! がんばってみよう」

まだ釣れていない Tarojiro 隊員が車から出ていったが、アタシは立ち上がる気力がなく、再び眠りに入った。しばらくして、“キーン コーン カーン コーン”と、5時のチャイムが鳴ったが、Tarojiro 隊員から「釣れた」という報告はない。

『仕方ない、真打ち登場と行くか!』

アタシは重い腰をあげて堤防に立った。背中から風を受け、エギの飛距離は55メートル。底から表層まで隈無くチェックだ。エギのカラーも茶、ピンク、オレンジ、青、白、緑と一通り試したが何も起こらない。

「もう一度宇久須に行ってみますか?」

「あまり時間はないけど、ここよりは可能性がありそうだね」

「じゃあ、9時までに熱海集合だから7時まで宇久須でやろう」

ダメだった。どうしても釣れない。7時を回ったので土肥へ向かって北上開始。しかし、まだ時間に少し余裕があるので土肥のフェリー岸壁で5投だけやってみることに・・・

ダメだった。いい雰囲気だったが、時間がないのでキッチリ5投で土肥をあとにする。満月に近い月が昇り、粘れば釣れそうな雰囲気だっただけに、チョット残念だ。土肥から修善寺へ抜け、修善寺道路、伊豆中央道をひた走り、熱海・函南道路で峠を越え、2速エンジンブレーキで急な坂道を熱海の繁華街へ降りていく。集合時間の9時まであと10分。計算通り? 滑り込みセーフだった。(内心焦ったね)

まあ、多少遅れても、どうせ入賞には程遠い成績だろうと思っていたのだが・・・、何と、参加23名中、300グラム以上の獲物を持ち帰った人は、たったの8人。アタシの獲物は予想より重く480グラムで、入賞こそ逃がしたが、1150(2杯)、990(1杯)、790(1杯)、570(1杯)に次いで堂々5位の成績だった。

たった1杯だが、非常に価値のある1杯。なんたって、“イカの天敵”野呂兄弟に勝ったんだもん。キビシイ1日だったが、アタシとしては大満足のフィナーレだった。

【アオリイカ PARTY】終わり