信越オイニー祭

キザキマスは幻に逆戻り

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2002年4月13日

意気揚々の湘南ロケッツは、木崎湖畔に到着した。もう、目的の98%は達成したというカンジで、キザキマスを釣りたいという気持ちは、ほとんど湧いてこない。

「やあ、e村さん、久しぶり」 (`⊥´)/

「ホタルイカ、どうでした?」

「お見せしましょうー!」

「な・なんじゃこりゃー!」

「だから言ったでしょーが、来なさいって」

「まさかこれほどとは・・・」

「あと60リットルぐらい捕れたんだよ」

「あとで少し分けてください」

「どーぞ、どーぞ、お好きなだけ」

で、そのあと出船することになったのだが・・・

まずは去年、キザキマスを釣ったシーンを見てもらおうか。

木崎湖&大王わさび農園

見られたかな? キザキマスは一部で“幻の魚”と言われているようだけど、トローリングでは案外簡単に釣れてしまうのだ。

しかし、去年の秋、ウルトラウトさんが漁師にトローリングを厳重注意されたので、今年からはトローリング以外の方法で狙わなければならない。おそらく、トローリングで、かなり数が減ったのだろう。アタシは10匹も釣ったら「もうやめよう」といつも言うが、世の中には、釣れれば釣れただけ持ち帰ってしまう人もいるのである。

どん欲までは許すが、強欲はいけない。釣りは漁ではないのだから、隣近所や親戚・知人の分、果ては売るほど釣る必要はサラサラない。(ホタルイカは、どうせ海岸に打ち上げられて死ぬだけだから、いくら捕ってもOK)

「余して釣る」

これは何度も言うようだが、釣り師として、必ず頭に入れておかねばならない言葉だ。隣近所に魚を配るぐらいなら、リリースした方がよっぽどいいのである。第一、釣りで疲れた体を引きずって隣近所に魚を配るなんてバカげている。そのうち、お裾分けを期待されるようになると、始末に負えない状況になるだろう。

まったくもう、心ない強欲釣り師がはびこるから、トローリングという“極楽”が禁止されてしまうのだ。ホントに悲しい。ほんの一握りの極道が、庶民の楽しみを奪ってしまうんだから。

まあね、子供の頃から教えておかないと、自主規制は難しいんだ。大人になってから釣りを覚える人が多いから、たまにたくさん釣れると、馬鹿のひとつ覚えで、そればっかりやるんだな。おそらく、鬼のように毎週毎週トローリングしまくったヤツがいたんだろう。我々が釣った量なんかカワイイもんだと思うよ。

さてさて、死んだ子の歳を数えても仕方がないので、トローリング以外の方法で釣ることを考えよう。どうしたらいいかというと・・・

まずは、水面に近いレンジで釣れる時期を選ぶことだろう。4月の前半だから、今回は時期的にいいと思ったんだけどね。春が早すぎたおかげで、狂ってしまったようだ。

表水温9度、ユスリカのハッチも大量にある。『9時を回ればライズするだろう』と思ったんだけどねー。この日はとうとう1回もライズを見ることができなかった。『もう、初夏のパターン?』と思うほどキザキマスが沈んでいるんだな。だいたい7メートルから13メートルだもん。これをキャスティングで釣るのは難しいでしょ。

木崎湖ポイント図

木崎湖のポイント図

アタシは糸魚川の釣具屋で買ったオキアミを、海ノ口キャンプ場の前でパラパラ撒いてみたんだが、これは多少効果があったようだ。しばらくすると7, 8メートルのところに濃い反応が出てきた。

案の定、アオキーQさんにヒット! このときアオキーQさんは緑/金のスプーンを思いっきり沈めてリトリーブしていたんだ。

「アッ! ばれた」

「フックちゃんと換えてた?」

「換えてない」

「ったくもう、それが今日唯一のヒットかもしれないのに」

だいたいアタシの言うことは正しい。その後1時間ほど稲尾川流れ込みなどを狙ったが、結局キャスティングで釣ることはできなかった。

『もういいや』

アタシはビールを飲んで、ボートの上でグッスリ眠りはじめた。運転とホタルイカ捕りで、疲労困憊だったのだ。

しばらくして目覚めると、山の方から冷たい風が吹き下ろしていた。雲で日が陰り、もう防寒服を着ていても寝ていられるような気温ではなかった。時計を見ると・・・まだ11時。

「もう帰ろうよ」

「そうしましょうか」

「誰か釣ったら、またやればいい」

まあ、こういうときはだいたい、終わりなんだけどね。

ララとあそぼう

陸に上がったあとは、e村ララと遊んだり、湖畔で新鮮なホタルイカをしゃぶしゃぶにして食べた。

「マイウー!」

もう、こうなると釣りは頭から遠のいてしまう。我々はボートに再び乗ることなく、いつものコースに乗っかった。

木崎湖→薬師の湯で仮眠→5時頃、“かしわ荘”(boss さんの奥さんの実家)で予約しておいた手打ちそばを受け取る→豊科→長野道→梓川SAで食事→中央道→相模湖→伊勢原。

キザキマスは“幻の魚”に戻ってしまったが、今回は十分収穫があったので満足だ。また近いうちに糸魚川へ行ってみたいものである。