ヒロシエが行く

下田マイマイラーメン

27日、午後10時過ぎ

「流石ですね、ヒロシエさん。この厳しい状況で2杯釣るとは!」

「まぐれですよ。しゃくったら、たまたま乗ってたというカンジで」

「そろそろタロジローさんが後を追ってくるはずだから、ラーメンでも食べに行きましょうか」

「そうしましょう。寒い、寒い!」

マイマイ通り

ふたりは下田のメインストリート、下田まいまい通りに向かった。

「このあいだ初めて行ったんだけど、新小林という店がなかなかでしたね。あっさりした中華そばで、チャーハンセットがボリューム満点だった」

「じゃあ、そこへ行きましょうか」

「あれー、もう終わりみたい。じゃあ、あっちの新しい店に入ってみましょう」

ということで入ったのが好楽という赤い看板のお店だった。

「うーんと、僕はタンタン麺ね」

「せっかく下田に来たんだから、僕は下田マイマイラーメンにしてみよう」

「マイマイってなんですかね?」

「さぁ? パパイヤ鈴木とホンジャマカの石塚がマイウーを連呼したとか?」

いかにもありそうな話に納得するヒロシエさん。

「タンタン麺、マイウー!」

漁魔のタンタン麺が先にできて、お先にいただいた。続いて出てきた下田マイマイラーメンは、塩トンコツラーメンにバター、コーン、もやし、ワカメの他に、なにやらタニシのような具が乗っていた。

「マイマイって、いったい?」

「エスカルゴじゃない? つまりカタツムリ」

「・・・・・・・・・・」

「文明開化の味がするっしょ!」

そこへ、タロジローさんが遅れてやってきた。

「タロジローさん、どこ行ってたの?」

「網代」

「どうだった?」

「ん? ダメー」

ということで、3人はラーメンを食べたあと、お酒を買って朝まで下田に留まることにした。