捨てる神あれば、拾う神あり

相模湾のアオリイカ、マルイカ

2003年1月26日

先週はスミイカ2杯に終わったので、今週はヤリイカ釣りをするつもりで家を出た。しかし、庄治郎丸に着いてみると、ヤリイカ船の乗船名簿には、すでに10人の名前が書き込まれていた。

「今日はヤリイカね」

「えっ、Tomy ちゃんの投入器、Bさんに貸しちまったよ」(波平専務)

「うっそー!」

「今日、ヤリイカ船は混んでるからアオリにしなって」

「しょうがないなー」

「おはよっす」(スミ王)

「うっす」

「今日はアオリじゃないんですか?」

「ヤリイカのつもりだったけど、混んでるからアオリにするよ」

「きのう、さすらいのルアーマンK氏がアオリを2杯釣ったらしいよ」(常連のイトーさん)

えっ、そうなの? K氏が釣ったということは、またマーブルトマトかな?」

実は、誰が釣ったという情報だけで、どんな釣り方かだいたいわかるのだ。まず、しょっちゅう来る常連さんは、全員顔と名前を覚えている。それに、インターネット予約の返信や ALBUM の写真を担当しているから、顔と名前が一致するお客さんだけでも軽く100人以上いるのである。

まあ、「それがなんなのさ」と言われれば、それまでだが、気軽に話しかけられる釣り人が増えるのはイイことだ。いろんな職業の人がいるから、イザというとき、庄治郎丸の人脈が役に立つのである。

たとえば、家電を安く買いたいときは、ある常連さん(家電量販店の専務)に相談すると、特価品でも店頭価格の10%引きで買える。その他に、大工さん、内装屋さん、外装屋さん、お医者さん、植木屋さん、飲食店のオヤジさん、獣医さん、自動車屋さん、警察官、葬儀屋さんに至るまで、庄治郎丸の常連さんには、普通のサラリーマン以外の人が多い。

人脈は簡単に金で買えるもんじゃない。だから釣り宿の浮気は損なのだ。まず、庄治郎丸なら、四季折々、いろんな釣りができるから飽きが来ない。その上、回数券を買えば、最大3,000円の値引きが受けられる。そして、あらゆる職業の常連さんと親しくなれるのである。

アタシャ、釣りの腕は大したことない。しかし、釣りとホームページのおかげで、人脈にはチョットした自信がある。

さて、不本意にもアオリ船に乗ることになったのだが・・・

「おはようございます」

「おや、nogumagu さん、今日は何を釣るのかな?」

「じゃじゃーん」

何と、nogumagu さんの手にはオキアミブロックが・・・

「え゛ー、やめといた方がいいんじゃない?」

「ボウズ覚悟ですから」(と言いつつ、90%釣れる気らしい)

「がんばってね」(と言いつつ、1kg以上のマダイを釣る確率は10%ぐらいだろうと思っていた)

アオリ船は、まずエボシ岩の沖でシャクリはじめた。

小一時間経った頃だろうか。スミ王の隣で釣っていた人に最初のヒット!

アオリイカ

クリックで QuickTime Movie

その後、スミ王が予定通りスミイカを釣り、アタシは49センチのパラソル級ヤリイカを釣り上げた。

「よっしゃー、これでヤリイカ船のボウズには勝ったね」

ところが、そのあとがいけなかった。どういうわけか隣のイトーさんに、ことごとく獲物をさらわれてしまったのだ。

アオリ600gと800g、他にスミイカ1、ヤリイカ1、マルイカ3

もう、完敗。ちなみに nogumagu さんも完敗だったらしいが、隣にこれだけ差をつけられたとなると、アタシの方が重症だろう。特に他の人が全員釣ったマルイカを1杯も上げられなかったのが悔やまれる。

敗因は何かというと、まず、ヤリイカ釣りのつもりだったので、エギを全部家に置いてきたこと。(スミ王に借りた)さらに、ヤリイカの仕掛けやスッテを持って来たにもかかわらず、アオリ船に変わったため、全部車に置いてきてしまったこと。(浮きスッテ仕掛けを投入したヒカル船長は一時入れ乗り)あとは、憑きまくったイトーさんの隣になったことかな?

いやぁー、憑いてない。今年はパチスロも3連敗で5万近く負けてるし、ここまで2003年は、全くいいことなしだ。このままでは最悪の滑り出しになってしまう。

一夜明けて翌27日

きのう散々な目にあったので、景気づけに【アカルイミライ】という映画を観ることにした。内容はよくわからないが、タイトルが今の気持ちにピッタリだったのである。

『ちょっと家を出るのが早過ぎたな。これじゃ30分以上早く着いちまう』

『本当に憑いてないかどうか、パチスロで試してみるか?』

『30分打ってダメなら、当分パチスロはやらない!』

今考えてみると、釣りで散々な目にあったのが良かったのかもしれない。半ばヤケクソで入ったパチンコ屋で大変なことが起こったのだ。なんと、最初の千円で BIG を引き、さらにそのあとサバンナチャンスというスーパービッグを連続で引き当てたのである。もう、コインが洪水のように出るは出るは・・・。おかげで千円札は約5時間で16万6千円に化けた。

「捨てる神あれば、拾う神あり」

憑きなんて1日で変わる。釣れない方がいいこともあるんだね。もし、きのう釣れていたら、【アカルイミライ】を観ようとは思わなかっただろう。ということは、当然家を出る時間がズレていたことになる。

何が幸いするか、わかったもんじゃない。