漁魔が行く-02(船中八朔編)

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1999年1月30日

さらにいろいろな話が展開したのですが、ぎょぎょ丸さんと松山のミチキッターが話しているのを聞いていたら、高知と愛媛の県境に寒風山という山があることを知りました。寒風山と言えば、秋田でも鳥海山に次いで有名な山なんですよ。地図に寒風山の位置を示しておきましたが、ご覧になれるでしょうか?

秋田と高知はいろいろな面でいい勝負です。ちょっと高知と秋田を勝負させてみましょう。最初にまず、小京都と言われる町がそれぞれ2つあるので比較してみます。(小京都とというのは山に囲まれ、清流が流れ、古い日本の町並みを残した小都市のことです)

小京都対決!

安芸(高知県)

土佐の小さな城下町、安芸。ここには小道を挟んで生け垣が続く武家屋敷街が残っています。刈り込まれた美しい生け垣の向こうに、雨の多い土佐ならではの水切り瓦を持つ土蔵も見られます。この町のシンボル野良時計は既に Flash でお見せしましたが、田園風景にマッチした素晴らしいデザインですね。この時計は明治30年からしっかり時を刻み続け、今でも役立っているのです。

また、安芸郡安田町にはグルメの国の銘酒、土佐鶴酒造があります。現在はこの土佐鶴が高知のナンバーワンらしいですよ。キャッチフレーズは「土佐鶴は、また金賞に輝きました! 日本最多受賞が自慢です」だそうで、こだわりの酒造りをしているようです。

しかしですね、司馬遼太郎が書いた【竜馬が行く】の中には司牡丹という銘柄が出てくるんですよ。「酒は土佐の佐川郷で吟醸される司牡丹である。土佐人ごのみの辛口で、一升半飲んでから口中にやっとほのかな甘味を生じ、いよいよ盃がすすむ…」というくだりがあります。どちらも端麗辛口のお酒で、グビグビ飲むのに適していると言えますね。

湯沢(秋田県)

湯沢には名水百選にも選ばれている「力水」という湧き水があり、名水を利用した酒造りが盛んです。「東北の灘」と呼ばれるほど酒造メーカーが多く、低温を利用した長期熟成のまろやかなお酒を製造しています。角館よりは規模が小さいですが、武家屋敷街や酒蔵が古い町並みを彩っています。

ここで一番有名な酒造メーカーは爛漫(らんまん)ですね。「美酒 らんまん」というコマーシャルを見たことあるかな? 創業時に早くも全国清酒品評会で優秀賞を受賞。それ以後、毎年のように入賞して昭和3年には名誉賞に輝いています。 県外に出ている秋田のお酒としては量が多いですね。

そして、爛漫の次にこの町で有名なのが両関です。♪両関 飲めっば〜 世は楽し〜♪この歌は30代前半までの人は聴いたことないかも…。かなり古いコマーシャルです。

東京で消費される秋田のお酒としては両関がナンバーワンかもしれません。漁魔の友達の家が酒屋なんですが、日本盛、月桂冠、黄桜、松竹梅の次ぐらいに両関が売れています。

でも、秋田市内の飲兵衛は秋田市に蔵元がある新政、高清水、黄金井などを好んで飲んでいるんですよ。皆さんは見たことがないかもしれませんが…。まあ、それは当然かも。秋田の人がみんな飲んじゃうから県外に出す分はちょっぴりしかないのです。

個人的な見解ですが、漁魔は仁賀保町という所の飛良泉という酒が最高だと思ってます。これも量が少ないので見たことがないかもしれません。ワインを好んで飲んでいる方は飛良泉の山廃仕込みを一度試してください。秋田のデパートや道の駅などで売っています。

中村(高知県)

中村駅

中村は日本最後の清流、四万十川の下流に広がる町です。ここは応仁の乱の後、都を逃れた先の関白、一条教房が京都の町を偲んで築いた町で、大文字山、鴨川、祇園、東山などの地名が残っています。もちろん大文字焼きも伝統行事として残ってますよ。

漁魔も四万十川沿いをゆっくりクルマで走ってみましたが、『こんな川が神奈川にもあったらな』とつくづく感じました。人口は3万5千ぐらいですが、こんないい所なんだから、もう少し人がいてもおかしくないと思います。現在は情報ハイウェイ計画で技術者を大募集しているそうなので、あなたも移住してみては?

角館(秋田県)

「みちのくの小京都」と呼ばれる角館は、佐竹藩の小さな美しい城下町です。特に黒板塀が続く武家屋敷街の美しさは他に例を見ません。 中でも東勝楽丁のあたりは土中に電線などを埋設したおかげで昔そのまんま。

武家屋敷街では黒板塀の他に豪壮な薬医門や馬つなぎ石なども見られます。角館に行けば、江戸時代にタイムスリップしたように感じますよ。人力車もオススメです。また、藩主が京を偲んで植えたという桜が素晴らしく、春は観光客でにぎわいます。桜の見ごろは4月中旬〜下旬。

あと、ここは美人が多い町です。秋田美人を探すならこの町を訪ねてみるべきでしょう。その際、クルマの運転は慎重に!

ついでだから人口や面積も比較しちゃいましょう。