漁魔が行く-03(烏賊釣車中編)

幡多路へ

幡多路の地図(FLASH)

1999年2月1日未明

漁魔は寒さで目が覚めました。いまいましい雨は夜通し降り続いたようです。さすがに南国高知と言えども明け方の気温は0度近いのでしょう。車内の窓は水滴で真っ白でした。

漁魔が一夜を過ごした“あぐり窪川”は標高 230メートルの台地上にあり、海岸沿いよりはちょっと寒いのです。窪川町を紹介するページとして、【しまんと窪川探検隊】というページを見つけました。

なかなか良くできたページだと思いますが、ページキャラクターの“アユちゃん”によると、ここ窪川は土讃線の終着駅。そして、土佐くろしお鉄道の始発駅ということです。つまり、ここから先がいよいよ“幡多路”ということですね。

ぎょぎょ丸さんの話では、幡多地方の言葉は高知市内と微妙に違うということでした。たとえば、高知市内で「〜やけど」と言うところが「〜じゃけんど」になるわけです。幡多地方は九州に近いですから、九州の影響を受けているのでしょう。

また、金田一京助の研究によると、高知の言葉には「ジ」「ヂ」「ズ」「ヅ」の4字に発音の区別があるということですが、本当でしょうか? 高知市内ではわかりませんでしたが、幡多地方ならわかるかもしれないので誰かと話をしてみなくては…。

さて、アイドリングでいたずらに空気を汚しても仕方ありません。眠い目をこすりつつ出発です。もう夜が明けたし、 雨も降っているので佐賀港でのイカ釣りは無理でしょう。とりあえずここまで来たら四万十川を見なくては!

漁魔は再び国道56号線を西に向かいました。カツオ漁で有名な佐賀を過ぎ、車はホエールウォッチングで有名な大方町へ。入野松原周辺では雄大な太平洋が目の前いっぱいに広がります。黒松の林は広いところで幅550メートル、長さ4キロ。そして、海岸の砂はまるで桜貝をすりつぶした粉のようです。

ちょっと今はオフシーズンですが、ここでホエールウォッチングを再現してみました。全部読み込まれると、スタートボタンが機能するようになります。準備はいいかな? それではボタンを押してください。

ホエールウォッチング(FLASH)

土佐湾では、いつでもホエールウォッチングができるようにニタリクジラが十数頭飼われています。ほら、よさこい節の歌詞を書きましたよね。その中に♪おらんくの池にゃ 潮吹く魚が 泳ぎよる♪という一節があるじゃないですか。

むかしは当然食べていたのでしょうが、今は観賞用に飼われているわけです。ニタリクジラの大きさは14メートルもあるので見ごたえは十分。ブリーチングやスパイホップが見られればラッキーですね。

ホエールウォッチング φ(`⊥´)

ブリーチング

体の半分以上を水面から出して激しくジャンプします。ときには体をひねりながら十数回も連続でジャンプすることがあります。

この行動は何のためにするのか、まだわかっていません。「エサを追いつめるため」、「フジツボや体にからみ付いた藻を振り払うため」、あるいは「単なる遊び」など、様々な説があります。

スパイホップ

まわりの様子を見回すために上半身を垂直に突き出す行動で、ニタリクジラによく見られます。“ヌ〜ッ”と半身を突き出して、そのまま水中へゆっくり沈んでいく姿は、近くで見るとかなり無気味でしょう。

泳ぎの特徴

ニタリクジラは泳ぐとき、尾を水面に出しません。尾を水面に出すのはマッコウクジラやザトウクジラです。なお、マッコウクジラやザトウクジラはニタリクジラより深い海にいますが、土佐湾でも見ることができます。土佐湾は水深1000メートルまで一気に落ち込んでいるので、クジラの種類が多いのです。

乗船料金など

ニタリクジラはイワシが大好物。だからクジラのいるところには、よく鳥山ができます。もちろんカツオやシイラもイワシを追っていますから、カツオやシイラを釣りに行けばクジラもいっしょに見られます。

高知へシイラを釣りに行けば、高確率でホエールウォッチングを楽しむことができるでしょう。クジラを見に行くだけでも5,000円ぐらい取られるので、シイラ釣りのついでにクジラを見られればラッキーです。

なお、ホエールウォッチングの船は室戸市、大方町、下之加江(土佐清水市)、佐賀町などで乗ることができ、4、7、8月なら85%ぐらいの確率で見ることができるということです。(6回に1回しか外れないからシイラ釣りよりは高確率か?)

大方町の場合、出港時間は8:00〜12:00、13:00〜17:00の1日2便4時間ずつ。3〜11月は悪天候以外無休。料金は大人(中学生以上)4,500円、子供(小学生)3,500円、就学前児童(保護者同伴)1,000円、8人までのチャーター料金が40,000円だそうです。