漁魔が行く-03(烏賊釣車中編)

中村から宿毛へ

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1999年2月1日

中村市に入ったときは、まだ7時半頃でした。四万十川との出会いで道が3方向に分かれるので、ここが思案のしどころです。 四万十川上流に行くか、そのまま56号線で宿毛に行くか、それとも国道321号(通称サニーロード)で足摺岬を目指すのか。

漁魔はあれこれ迷ったのですが、ファミリーレストランでも探そうと思っているうちに中村の町を通りすぎてしまいました。 中村市の人口は3万5千人ほどですから、四万十川を渡ったらアッと言う間に町外れになってしまうのです。

『まだコンビニぐらいしか開いてない。まずは宿毛に行こう』

ぎょぎょ丸さんの話では中村から宿毛に向かう途中に健康ランドがあるということです。ジギングの疲れで肩がパンパンなので、とりあえず次の目標は健康ランドを探すことでしょう。

『あらら、健康ランドも通りすぎたみたい』

中村から宿毛は22キロしかありません。それらしい建物はありましたが、“温泉”“入浴”などの文字が見当たらなかったので、素通りして宿毛まで来てしまったのです。

『どこが中心街かな?』

けっきょく中心街と言えるほど賑やかな通りはありませんでした。ここ宿毛も人口2万5千の小さな町なのです。仕方ないのでフェリー埠頭の方へ向かってみますか? いや、待てよ。ここでちょっとアニメーションだ。

平成三年、宿毛にて(FLASH)

このアニメーションは実話です。橋本県知事人気は現在なかなかのようですが、最初はこんな大失敗もありました。大二郎さんは今でも宿毛に行くのが恥ずかしいでしょうね。

そもそも東京出身で“すくも”の読み方さえ知らない大二郎さんが、なぜまた高知県知事に立候補したのかというと、高知在住の同級生が「おまん、高知の知事に立候補しろ!」と言ったのがキッカケだとか…。なんでもその人は中古のバスを改造して、うなぎ屋をやっていたのだそうです。

大二郎さんは知事になる前、NHK の解説員をやっていたんですよ。橋本龍太郎元総理の弟だということは誰でもご存知でしょうけど…。『いったい何で?』と思う方は高知に一度行ってみましょう。そうすれば納得できるかもしれません。

高知では空も海も川もきれい、太陽はサンサン。その上、池にはクジラまで泳いでいるのです。いかにもノンビリ暮らせそうな所ですよ。人口も全国3位の少なさだし、初心者政治家にとってはやりやすい土地でしょう。最初は国会議員になる前の第一ステップという考えが、もしかしたらあったかもしれません。

でも、今は多分、国会議員よりもやり甲斐のある仕事だと思っているはずです。大二郎さんは次の県知事選にも立候補するそうですよ。

さて、さて、そろそろ脱線した列車をクレーンでレール上に戻しますぞ! いよいよ宿毛の探検にシュッパァーツ!