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2000年3月17日
伊勢原の自宅を出たのは24時20分前だった。まだ金曜になったばかりで、渋滞の心配はない。今回は高知まで一人で運転しなければならないから、渋滞だけは何とか避けたいのだ。
『疲れたら、すぐに寝よう』
そんなことを考えていたのだが、いざ高速に乗ってみると、脳の回転が異様にスピードアップした。志茂田 景樹か古舘 伊知郎か・・・とにかく目に入るもの、すべてが文章になって電光掲示板を流れていくのだ。
山々のシルエットがクッキリ見えている。あと3日で満月だ。あちらでは満月の下で一晩中モイカを釣ることになるだろう。しかも行き先は高知県の西の端、大月町。ニホンカワウソさえ、今でも生きていそうな大自然のまっただ中だ。4キロオーバーの巨大モイカも決して夢じゃない。
家を出て1時間で清水の手前、由比ヶ浜まできた。これなら朝までに神戸に着けるだろう。神戸まで行けば、その先で渋滞の心配はない。とにかく行ける所まで一気に走ることにした。
向かって左側、海の方角に SIC ガイドの Fuji が見えてきた。いつもお世話になっている会社だ。これを読んでいる皆さんも多分そうだろう。この会社なしに世界のフィッシング・シーンは語れない。ブックマークを入れておくといいよ。
『菊川か・・・だいぶ来たな』
『11フィートのシーバスロッド、8フィートのシイラ用、6フィートのジギングロッド、サーフキャスティング・ロッド・・・よしっ! ロッドは全部持ったな』
『リールは、えーと・・・ステラ2台、パワーエアロ1台、アンバサダー1台、替えスプールも全部持った。』
『完璧だね・・・・・・・』
(`ё´!

『イカン! Yos さんにせっかく作ってもらった特製ロケットをガレージに置いてきちまった』
このときは、かなり焦った。写真下が Yos さん特製の特大ロケットだが、上の市販品と比べれば、どれだけデカイかがわかるだろう。全長が何と60センチもある化け物なのだ。
しかし、これぐらいデカくないと巨大モイカは「捕れん!」と古満目なイカ釣り指導員さんに前回何度も念を押されている。よりにもよっていちばん重要な道具を忘れて来るとは・・・
『Yos さん、すまん! せっかく作ってくれたのに』
古満目マップ(FLASH)
しかし、指導員さんはこんなことも言っていた。
「支柱の間隔はタバコの長さがちょうどえい」
『待てよ・・・これはもしかすると、支柱の高さ、つまりラインからロケット本体までの距離もタバコの短辺の長さでいいんじゃないの?』
『きっとそうだな・・・』
もう一度、よく見てみよう。タバコと比べると、Yos さん特製ロケットの足はバカ長いように見える。これでは1.5キロのモイカでも素通りだろう。あまりにも足が長すぎるのだ。足の間にタバコが3箱ぐらい入ってしまう。
『まあ、仕方ない。ロケットは現地調達だ。宿毛(Sukumo)に行けば大物用も手に入るだろう。今回は研究用に何タイプも買ってみりゃいいさ』