漁魔が行く(キハダ編)

やっぱり引き縄だね

4/5(最初のページ

2000年3月18日

“シャカシャカシャカシャカ・・・・”

「うーん、食わない〜!」

漁魔のジグミノー、ぎょぎょ丸のジグ、そしてMKのミノーが虚しく帰ってきました。群の中心にルアーが入ったのに食いません。2度キャストすると群が行き過ぎたので、少し走ってもう一度キャストです。

「何でじゃぁー! 食わないー!」

「おまんらぁ、何やっとるがー! しっかり釣れー!」

「何でじゃぁー! 食わないー! ひだり ひだりぃー!」

「だいたい出ゆうヤツは食いが悪いきに、出る前のヤツを釣らなぁね」

4回ほどキャストのチャンスがあったのに、誰にもヒットしませんでした。まぐれでも掛かりそうなぐらい魚はいたんですよ。群との距離は最短で25メートルまで詰まりました。

「おまんらぁ、ヘタクソじゃのぅー。もう我慢の限界じゃぁー!」

ナブラが一旦沈んだとことで、ニーハオ船長は引き縄の用意をはじめました。まぁ、それは当然でしょう。たとえルアーを食ったとしても、カツオ用のライトタックルでは時間を食いすぎます。こんなチャンスをみすみす逃すわけにはいきません。漁魔はヘビータックルを持ってこなかったので、船長の手伝いをすることになりました。

まずは船を3ノットぐらいの低速で走らせながら、タコベイトを投入していきます。つづいて長さ60センチぐらいのヒコーキを投入。そのヒコーキの前にもタコベイトが2本付いていて、それらはちょうど水面を跳ね回るように調整されていました。

赤いラインは50メートルぐらい出したでしょうか? その端をロッドから出ている白いライン(タグライン)とつなげば準備完了です。接続部は40キロの荷重がかかると切り離され、赤いラインがシュルシュルと出ていくのです。

カゴには1,000メートルぐらいのラインが入っているようでした。これなら100キロオーバーのマグロにも耐えられます。

さあ、あとはマグロがかかるのを待つだけ・・・と、その時!

ブリ男が15キロをキャッチ「ヒット〜!」

何と、船首でしつこくルアーをキャストしていたブリ男がマグロをヒットさせました。『ドラグを締め忘れたんじゃないの?』と思うほどの勢いで PE 3号が引き出されていきます。船長はあわてて船を止めました。

話しかけられてもブリ男は一切答えません。魚とのファイトに100%のめり込んでいます。ドラグを徐々に締め込んで、マグロが止まるのを待ち、そのあとは持久戦に持ち込みました。

運良く捕れないサイズではなかったようです。時間さえかければキャッチできるでしょう。その間に他の3人はショックリーダーを太いものに替えたり、ルアーのフックをごついヤツに取り換えたり・・・。頭の中はもう「ブリ男に続け!」の一言でした。

しかし、ブリ男がファイトしている間に漁船が集まってきて、群の足が速くなってしまいました。こうなるともう、キャスティングで狙ってはいられません。その後は引き縄釣り一本でいくことになり、せっかく付けた新品のショックリーダーは、無用のものとなりました。

引き縄釣り(FLASH)

それにしても、キハダは凄い力ですよ。体全体が筋肉の塊という感じで、押さえつけるのも一苦労です。コイツをロッドで上げるのは大変でしょう。引き縄で釣ったほうがいいなこりゃ。

でも、これから高知へ行く人は、ヘビータックルも用意しておきましょう。御厨人窟でお祈りするのも忘れずに。なお、「僕に釣らせてください!」と祈らないと、同行者に釣られてしまうかもしれませんよ。