漁魔が行く-11(ロケット編)

ヤエン、ロケット、イカトバシ

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2000年3月18日

ロケット釣りは地方によって、その呼び方が違う。比較的どこでも通じるのが「ヤエン」で、「ロケット」は高知県の幡多地方だけで使われている呼び名だろう。なお、商品名としては「イカトバシ」「モイカキャッチ」「イカヤエン」「スットン仕掛け」「ドラゴン」など、実にバラエティーに富んだ名前がある。

だが、便宜上、呼び方は統一したいので、ここでは師匠と仰ぐ宮崎さんの教えにしたがって「ロケット」と呼ぶことにしたい。もし世界で唯一の名前を決めなければならないとすれば、学名を付けるしかないけどね。

ロケット釣りが分類学上どうなるかというと、「イカ釣り綱 餌釣り目 投げ釣り科 ヤエン属」ではないかと思う。ちなみに、エギ釣りはどうなるかと言うと、「イカ釣り綱 ルアー目 投げ釣り科 エギ属」だね。面倒くさいから「ロケット」で統一して話を進めるよ。

ただし、この釣り方は紀州にルーツがあることがわかっている。「ヤエン」の語源になったと思われる、手動ロープウェイの“野猿”を奈良県の十津川渓谷で見ることができるんだ。

十津川村の野猿(FLASH)

ニャン吉が乗っているのが十津川村にある野猿なのだが、みなさんは見たことがないかもしれない。そこで、説明のためムービーを作ってみた。これを見れば“野猿”がどういうものか、一目でわかるだろう。多分、ヤエン釣りは“野猿”にヒントを得たと見て間違いないと思う。

それでは次にロケット釣りの第1段階、続いて第2段階を Flash ムービーで見てもらおう。この2本を見れば、だいたいわかってもらえるはずだ。

ロケット釣りの方法(FLASH)

これが第1段階。エサのアジにハリが付いていないことに気付いたかな? この釣りの変わったところは、まさにそこなんだ。最初、エサにはラインしか付いていない。だから、エギやウキ釣りで釣られなかった大物も油断するというワケよ。

じっくりエサを食わせると、イカは夢中になって抱いたエサを放さなくなる。だからハリが付いていなくても、イカを手前まで引き寄せることができるんだ。そして、最後はラインにロケットを装着してイカを“ガシッ”と引っ掛けるんだ。

ロケット釣りのアワセ(FLASH)

これでロケット釣りのイメージはつかめたと思う。次ページからはさらに深く掘り下げていくよ。この釣り方は実に奥が深いんだ。