羮に懲りて膾を吹く

バーサ号

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1996年10月5日

先週、先々週の忘れ物に懲りて今日は何があっても困らないほどの重装備になってしまった。ロッドもリールも使い切れないほど山積みだ。こういうのを“羮に懲りて膾を吹く”(あつものにこりて、なますをふく)と言うのだろう。

近況を尋ねてみると、ワカサギはあまり数が釣れていないということで、またまたトローリングをすることになった。そろそろヒメマスの産卵が近い頃である。成蹊あたりにヒメマスがいるらしいので Tomy は元箱根に向けてボートを走らせた。

しかし、行けども行けどもアタリはなく、今日も Tomy はカメラマンだ。イヤになるほど暇なのでアッという間に50枚ぐらい撮ってしまった。まだ本格的な紅葉には早いが、去年よりは木々の色づきが早いようだ。

他にも何隻かトローリングをしているボートがあるが、ほとんど今日は釣れていない。まだ水温が高いのでマスの放流がないせいだろう。今日の表水温は約18度。16度ぐらいになると大量にマスを放流するのだが…。

ボート屋の話では秋の放流は水温16度が目安になるらしい。それ以上の水温で放流すると、せっかく放流したマスが大量に死んでしまうのだ。

12時過ぎ、諦めて湖尻に帰ろうと反転したとき、ようやくヒット!

『何とかノーヒットノーランだけは免れたぜ』

ヒレが再生している釣れたのは35センチのレインボーで、ポイントは成蹊沖水深33メートルぐらいの所。タナは約16メートルでレッドコアラインは90ヤード。まあ、だいたい秋の放流前はこんなものである。魚の密度が春とは比べ物にならないのだ。

しかし、いいこともないわけじゃない。釣れる魚は数ヶ月以上、湖で泳ぎ回ったわけだから、魚体が放流直後のものに比べて圧倒的にキレイだ。今日釣れたレインボーも尾ビレがビシッと三角に戻り、身が締まっていた。放流直後の“ゾウキンマス”とは明らかに違う。

そうそう、今日は珍しいモノを見た。それは鹿である。Tomy は長年芦ノ湖に通っているが、鹿を見たのは初めてだった。鹿が1頭、禁漁区の湖岸を歩いていたのだ。QV-10A の性能では150メートル先の鹿を撮ってもワケがわからんので証拠は残せなかったが、あれは確かに鹿だと思う。お尻の所だけ白かったから。

今日も自然を満喫したのだ。


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