カナダ釣り紀行

旅立ち

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1995年10月6日、自宅〜*Telkwa

12時頃、用賀でスーさんと合流して成田に向かい、14時過ぎに空港近くのパーキングに着いた。ここまでは予定通り、ちなみにパーキングの料金は10日分前払いで9,100円だった。

15時30分にチェックイン、土曜日でもないのに窓口は混んでおり時間的な余裕は思ったほどない。デルタ航空の飛行機はやや遅れて18時頃出発し、7時間40分のフライトでポートランド(アメリカ・オレゴン州)に到着した。乗り換えてバンクーバーに着いたのはちょうど昼時である。

このとき空港ビル3階で *UDON と称するものを食べたのだが、これがヒドイまずさだった。あとで知ったのだが、2階にチャイニーズ・フードがあるので、そちらで食べれば良かったと思う。

バンクーバーからプロペラ機でさらに北へ向かい、 Smithers までは1時間40分のフライト。やっと18時頃なじみのガイド達に会うことができた。しかし、スーさんの荷物がカナダ航空のミスで届かずイヤーナ感じ。ここまで順調に来ていたのにケチがついた。

家で目覚めてから、ここまでがちょうど24時間。疲れている上に余計なストレスまで背負込んでしまったようだ。スーさんがパジャマがないと眠れないと言うので町の洋服屋でパジャマを買い、いいかげんな航空会社に腹を立てながらロッジへと向かう。

残念ながらこういうことは外国の航空会社なら日常茶飯事なのだ。オーバーブッキングも当然のことと思って間違いない。万が一に備えて必要な英語を覚えたり、リコンファームを忘れずにしよう。もしリコンファームをしていないと、当然のように席がなくなってしまう。ツアー会社を通さない方が安いけど、初めてのときはツアー会社に頼んだほうが無難だと思う。

さて

同じ便で空港に着いたのは、NY から来た初老の紳士ボブとエド。彼らとは最終日の前日まで行動を共にすることになった。去年再会を約束したビルとブルースはまだ来ていなかったが、彼等は明後日の朝に来るらしい。

序盤は大苦戦

10月7日 Alternative Pull Out〜Quick ガイド; *コリン

朝、釣りの仕度中に、とんでもないことに気付いた。何と Tomy の愛竿 *GLX が・・・。こんな大事なときに継ぎ目がガバガバで使えないのである。その日の夕方、6月の魚野川釣行の時にスーさんのロッドと入れ替わっていたことに気付いたのだが、朝の時点では気付かず大慌て。もし、あのまま気付かなければ、お互いに継ぎ目を削ったり、塗り固めていたかもしれない。

たくさんのフライロッドを車で運ぶときはお互いに注意が必要だ。スーさんも Tomy もゴルフのハーフセットぐらいロッドを持っているからこういう事が起きたんだと思う。

スーさんとTomy

手こぎボートで川を下りながら釣りをする。

そんなわけで朝は『またか…』というイヤーナ雰囲気に包まれて始まった。年に1度しか来ないという監視員にも出くわし、コリンは書類の不備で罰金150ドルを課せられるし・・・。この日は客にもガイドにもツキが無いという感じだった。

大したことじゃなかったのだ。ボートを下ろすポイントを入漁証に書いていなかっただけなんだよ。カナダの監視員はかなり厳しいぞ。密漁なんか見つかった日にゃ何千ドルも罰金を食らうだろう。(日本円で50万円は覚悟した方がイイ)

気温がかなり低く、なかなか調子が出ない。おまけに釣り人が多くて状況もあまりパッとしなかった。ようやく午後になって少しはキャストに慣れてきたが、この日は結局40cmのハヤ1匹に終り、出足は最悪である。

夕方、ロッジに帰るとスーさんの荷物が届いてようやくひと安心、ロッドが入れ替わっていることにも気付いて不安は一気に解消した。さあ、明日からは100%力が出せるぞ!

10月8日 Telkwa〜Tatlow Foll ガイド; *アンドレイ

この日は日曜日だった ので人の方が魚より多かった。しかし、前日よりは活性が高かったようで、朝方ボブとエドにダブルヒット!

しかし、ふたりともバラしてしまったようだ。Tomy はというと、朝1回だけアタリがあったがヒットせず、そのまま“Just Beautiful Sunday”になってしまった。

スーさんのファイト

一方、スーさんにとってこの日は思い出に残る日になった。3年目にして遂にドライを食わせたのだ。そいつは Bulkley Mouse に何度も襲いかかり、フッキングするやいなや猛烈にジャンプ!

そのパワーは衰えることを知らず10分以上も暴れまわり、最後は一気のジェットランでフックをはじき飛ばしていった。この1匹はキャッチこそ出来なかったが、最高にエキサイティングなファイトを楽しませてくれたと思う。

夜はロッジで去年知り合ったビル、ブルースのふたりと再会して乾杯。明日こそは釣れるだろうと夢見つつ早めに床についた。

*Telkwa =空港からおよそ30分。Tomy 達が泊まったロッジのあるところ。

*UDON =うどんにブロッコリーやセロリが入っていて、スープは薄いチキンコンソメ。これはメチャマズだった。だが、この翌年からバンクーバー空港は新しくなっているはずだから、今はどうかわからない。

コリン

コリン

*コリン =ガイドの親玉でロッジの主人。フライロッドを振るとジャンボ尾崎のドライバーショットみたいな音がした。とても普通の日本人には真似のできないパワーキャストだった。

*GLX = G.Loomis 社のフライロッド。軽くて反発力抜群だが、折れやすいという欠点もある。Tomy が保っているのは10ft #8。

バークレイ・マウス

バークレイ・マウス

*アンドレイ=この川で20年もガイドをしているという大ベテランガイド。釣れた場所や状況を克明にメモしている。上の写真はアンドレイが考案したディアヘア製の有名な Steelhead 用ドライフライ。色は黒と Natural でサイズは#6か#8。

2日も釣れないと相当プレッシャーがかかるんだよね。


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