カナダ釣り紀行

ようやくキャッチ!

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10月9日 Chicken Creek〜Twin Creek Camp ガイド;アンドレイ

Bulkley River

Bulkley River

月曜になっても依然として釣り人の数が減らない。ジェットボートの数も去年より増えている。静かに釣れるはずの Canyon もだいぶ荒されているようだ。ここは去年ビル達が大釣りをした場所なのだが、魚の数より釣り人の数が多くなっている感じだった。

午後になって初めて Tomy がアタリを感じたが、なかなかヒットしない。何度もフライを換えてみるがそれでもダメだった。そうこうしているうちにスーさんに魚を横取りされてしまい、Tomy はビデオ係である。そのときスーさんは Sink Tip Type 4 を使っていたのだが、この選択が勝因だった。Tomy もそれを見て同じラインに付け替えようとしたが既に遅かった。

スーさんまたもヒット!最初のやつをキャッチしてから5分もたたないうちの連続ヒットだ。Tomy はまたしてもビデオ係になってしまった。2匹はそれぞれ23と24インチ位で、2匹目はオレンジ色のフライラインのような*タグが付いていた。ここでは Type 4 のラインと極端に短いリーダー、それに黒で大きめの Wooly Marabou が効果的に働いたようだった。

夕闇がせまりキャンプに近付くと、さすがに他の釣り人の姿もなくなり静寂が訪れる。去年もこのキャンプでは最後の最後、真っ暗闇の中で Steelhead をヒットさせた思い出があリ、十分期待が持てた。アンドレイが「この岩の下流では過去にたくさんの釣り師がいい思いをしているよ」と言うので、そこでは特に念入りにキャストを繰り返す。

30インチそして・・・、ついにヤツはフライをくわえた。リールが唸り、SAGE #9 が強烈に絞り込まれる。

『この一瞬が忘れられなくて・・・また・・・来たんだ』

そう思いながら慎重にやり取りをし、Tomy もやっと1匹キャッチすることができた。

3日目の夕方にしてようやく1匹目だから褒められたものではないが、獲物が30インチともなると、それまでのイライラはどこへやら、『来てよかった』という思いが込み上げてくるのだった。Tomy はアンドレイに日本のガムとのど飴をあげ、ささやかながらお礼をさせてもらった。アンドレイは「娘が喜ぶよ」と言って顔をほころばせた。

うーむ、それにしても当たりフライは、またも *Egg Sucker か。なんとも見てくれの悪いフライなんだが、今や Tomy の切り札になってしまったなぁ。でも、とにかく1匹キャッチしたから精神的にはだいぶ楽になった。これで明日からの戦いが違ってくるはずだ。

キャンプに行ってみると、知らない男たちがテントの前でたき火をしていた。こいつらは命知らずのドイツ人。何と! 借り物の小さなボートで Canyon を下って来たらしい。直角カーブや渦巻く激流をよくも乗り切れたものだと感心してしまう。それにしても寝袋ひとつ持っていないなんて、ドイツ人の無謀さには呆れ果てた。(ドイツ人達はズブ濡れだったので、キャンプに寝かせてあげた)

Canyon下り

Canyon 最大の難所。Moricetown Canyon での1コマ

*タグ=最近は人工ふ化させた Steelhead もたまにいる。タグ付きの魚が釣れたら大きさと場所を記録して報告しなければならない。

*Egg Sucker = Egg Sucking Leech のこと。ヘッドにピンクのシェニール、ボディーは黒ラメかモスグリーンのシェニールで、ヘンハックルをグルグル巻き付ける。このフライに関しては醜いほうがよい。ガイドの話だと、あまりに醜いので怒って飛びかかるのだそうだ。

やっと1匹釣れた。その後どうなる?


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