相模湾のイナダ釣り

1996年10月10日

芦ノ湖は不漁続きなので『ここらで一発、景気づけをしなけりゃ』と思った。そこで体育の日は友人のK太郎と2人で平塚の庄治郎丸に出掛けたのだ。

今年はイナダが豊漁だそうで、連日スポーツ新聞をにぎわせていた。なんでも10〜50匹ぐらい釣れるのだそうだ。『そんなに釣ってどうするのだろう?』とも思うが、景気づけにはもってこいだろう。

イナダは今の時期40cmぐらいあって刺し身にするとひとりじゃ食べきれない。2、3匹釣れれば十分だ。前の晩は「明日のおかずは釣ってくるよ」と言って早目に床についた。明朝は6時過ぎに出船である。

5時半頃、庄治郎丸の前に着いてビックリ。まるで戦争前夜の様相なのだ。完全武装の男達が薄暗い港に大挙押し寄せて、戦闘準備に余念がない。駐車場は満杯寸前の大盛況で、釣り船屋はどこも満員御礼のホクホク顔。まさにイナダフィーバーである。

乗合い船はかつてないほどのすし詰め状態で、ひとり当り1mぐらいしか間隔がなかった。K太郎なんかド素人だからオマツリが心配だ。出港するとおよそ10分で漁場に到着。オキアミをカゴに詰めて一斉に仕掛けを投入!

最初はサバの攻撃でオマツリが続いたが、慣れた人は次々に良型を釣り上げて、アッという間にクーラーのすき間を埋めていく。Tomy達はどうかというと、最初の30分は

♪サバサバサバサバー、サバサバサバサバー♪

♪サバダバダッ、ヒーッ! マタサバ!♪

♪サバダバダッ、ヒーッ! マタサバ!♪

♪モー、イヤーン♪ という状態。

でも、ド素人のK太郎がTomyより1匹先に釣ってからは、しばらく順調に釣れ続いた。気が付いてみると、最初は数隻だった釣り船が今や四方八方を埋め尽くして庄治郎丸は身動きができないほどだ。

およそ50隻ぐらいの釣り船のほぼ中心に庄治郎丸がいる。1隻に20人乗っているとして、ひとりが平均10匹釣れば、このあたりだけでも1万匹を釣り上げるという計算だ。1匹1kgとして約10t。撒いているオキアミの量も相当なものだろう。

それにしても、カッタクリ釣りというのは疲れる釣り方である。オモリ、水圧、魚の重みで9時過ぎには腕がだるくなってきた。ダンベル体操を2、3時間ブッ続けでやっているようなものだと言えば想像がつくかな? オマケに手釣りだから指の皮が擦りむけて痛くてしょーがない。なにぶんにも海釣りは素人なので指の皮が薄いのである。

9時半頃になると、あまり釣れなくなってきたので、Tomy もK太郎も飽きてしまい、ビールで酒盛りを開始。1時半頃ようやく平塚港に帰ったのだが、それまでの時間の長いこと長いこと。自分の思い通りにならないから乗合い船はやっぱりツライ。釣果は2人とも8匹で、仲良く引き分けだった。


実はメジマグロらしき大物をハリス切れで逃がしてしまいました。
ちょっと残念です。でも、イナダも結構美味しかったです。

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