One Cup Dream

第七幕 恐怖の館

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「・・・・・・・・・・・・・」Tomy は声も出ない。

さっきは寝ぼけて気づかなかったが、部屋は鼻をつく異臭に包まれていたのだ。そして、こたつの中でアンコウが寒そうに丸まっている。その顔は土気色に変色し、全身ガタガタ震えているではないか。

ふと、こたつの上に目を移すと、茶腕に残ったお茶がバリバリに凍っていた。逆さまにしてもお茶はこぼれない。部屋の温度は零下まで下がっていたのだ。

『道理で寒かったわけだ』

Tomy は注意深く部屋の状況を見回してみた。

『かなり汚れている』

布団にも畳にも吐き散らした跡が残っていた。アンコウが寝ているこたつのコンセントは抜かれ、しかもアンコウはこたつの中でパンツ一丁だった。

『このままでは朝までに凍死してしまう』

Tomy はコンセントを探して入り口の方を振り向き、またもドギモを抜かれた。壁の下の方に大きな穴が開いていたのだ。

『いったい何が…?』

Tomy はしばし呆然と立ち尽くした。



『ところでトコロ達は何処に行ったのだろう?』

Tomy はトコロ達が外に飲みに行ったのではないかと思い、玄関に行ってみた。が、そこには全員の靴が揃っていた。

『ますますおかしい…』

Tomy は2階ヘの階段をゆっくりと昇っていった。

トン  

  トン

トン  

トン     

トン  

   トン

トン

トン   

Tomy は2階の踊り場で立ち止まると、そっとふすまを開けようとした。しかし、ふすまは開かなかった。なおも Tomy はふすまをこじ開けようとした。

が、どうしても開かない。仕方なく Tomy はこん身の力をこめてふすまを開けようとした。

すると………、ふすまは音をたてて敷居から外れてしまった。
















きゃぁー!

女性の絶叫が真夜中にこだまし、

Tomy は呆然と立ち尽くす。

直後! トコロがスキーストックを構えて襲いかかってきた。


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