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1997年11月11日
数年前まで、マスの管理釣り場はとても楽しい場所でした。アタシも湖川が禁漁になると、東山湖やリバースポット早戸に何回も通ったものです。でも、最近はまったく行きません。あまりにも混みすぎで、週末なんか一度場所を決めたらほとんど動けませんからね。管理釣り場としては万万歳でしょうが、アタシにとっては悲しいことです。なんたって混んでいる釣り場ほど嫌いなものがないんですから。
ざっとまあ、こんなところでしょうか? 本当に数年前までは天国のようなところでした。
それから、管理釣り場で釣りをはじめた人の中には渓流での釣り方を知らない人が多いようです。魚野川なんかいい例で、あとから来た人が管理釣り場並みに近寄って来るんですよ。人がイブニングライズをじっと待っている時に、目の前でジャブジャブ川に入るバカ者がいるのです。
これは管理釣り場のせいでしょう。一昔前まで、そんなことをする人はいませんでした。みんな混んでいる釣り場に慣らされて、マス釣り本来の楽しみ方を知らないんじゃないでしょうか?
これは個人的見解なので聞き流してください。金を払って管理釣り場のルールさえ守れば、あとは自由です。
以上のような練習をしないと渓流で先行者がいた場合、お手上げになります。うまくなるとエサ釣り師が狙えないピンスポットや木の下を狙えるので、練習してみましょう。また、フォルスキャストをなるべく少なくする練習は海外の釣りでも多いに役立ちます。川ではフルラインキャストが必要な場面がほとんどありませんが、芦ノ湖のような釣り場では飛距離も大切なのです。
話の結びとして、アタシがカナダ人の Kevin を早戸川に連れていったときの話をしましょう。十数人が集まって早戸川国際マス釣り場でマス釣りとバーベキューを楽しんだときの話です。
川に着くと“○○ご一行様”と書かれた立て札があって、大岩で仕切られた1区画が アタシ達の貸し切り釣り場であることを示していました。これは日本人にとって当たり前の光景ですが、ほんの5メートルぐらいの狭い1区画なので Kevin はまずその狭さに驚いたようです。
しかし、Kevin のカルチャーショックはこんなものでは済みません。アタシはヘタクソな英語で 'Fish come here at 10 o'clock' と言ったのですが、Kevin は 'Haan?' と言って アタシの英語をまったく理解していない様子。
釣りの準備が終わって、さあ10時。マス釣り場の人が軽トラックでマスを運んできて、アタシが貸し切ったプールにマス達をドバーッ!と入れました。'Here you are, Kevin' と言って アタシが竿を手渡したとき・・・
Kevin は目を丸くしてこう言ったのです。
'You speak English very well'
そうなんです。まさにマスは10時キッカリに来たのです。Kevin は アタシが冗談を言っていると思ったようですが、アタシの英語は間違っていませんでした。まあ、考えてみればカナダにこんな釣り場はないので、Kevin が驚いたのも当然です。どうやら Kevin は『マスが空から降ってくるとでも?』と思ったようでした。
つまり、日本の「マス釣り場」は自然からかけ離れた冗談のような代物だということです。これが当たり前と思ったら大間違いですからね。管理釣り場に慣れすぎてはいけません。
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