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一行は釧路でレンタカーに乗り換え、いよいよ作戦開始。アルバムをひっくり返していたら、北方領土館の写真が出てきた。ここから見える貝殻島の灯台はすぐ近くだが、あまりにも近いのでそこが国境だなんて信じられない。波が穏やかならローボートでも簡単に行ける。

国後にはいい温泉もあるそうだし、戦争がなければこの辺はもっと素晴らしい観光地になっていたはずだ。フライフィッシングがはじまったばかりの頃だから、島に渡れればもっといい思いができただろうね。当然、国後・択捉には行ったと思うよ。
でも、1980年なら知床も十分素晴らしかった。この時は知床岬の近くにあるルシャ川まで往復8時間かけて歩いたが、魚の濃さは夢のようだったね。目をつぶっていても釣れるんだから。(これは大げさじゃない。ホントに目をつぶって実験した)
フライはすぐにボロボロにされてしまうが、ポリヤーンがかろうじて巻きついているだけでも目の色変えて追ってくるんだぜ。水面から10センチぐらいフライを離しておくと、まるでイルカショーみたいな状態になった。試しに煙草のフィルターでもやってみたが、ちゃんと釣れたよ。
そうだ! この時は確かルシャ川を最初の川に選んだんだ。最初に行かなければ体力が持たない強行軍だからね。ここに行くためにはカムイワッカの近くに車を停めて、片道10キロほど海岸沿いの悪路を歩かなければならなかったのだ。(今の状況はわからないが)
しかも、サケの定置網をやっている人達に見つからないように行くから、車の音がすると何回も道端の茂みに隠れるんだ。別にサケの密猟をしに行くわけじゃないけど、見つかると何かと厄介でしょ。

ルシャ川への道
この写真はルシャ川からの帰り道かな? 帰りの方が登りが多くて厳しかった。行きが3時間半、帰りが4時間半、川で釣りをした時間は正味1時間半ほどだったと思う。午前中に歩きはじめて、帰ってきたときは夕暮れ時だった。釣果はアタシとアンコウが100匹ほど、渓流釣りが初めての井出でも50匹ほど釣れたね。
ここまで行った人は道産子でもほとんどいないはずだ。相当なキチガイでないとここまで行こうという気にはならない。いい経験にはなったけど2度と行こうとは思わないな。何故かと言うと、魚が多すぎて型がせいぜい30センチ止まりなんだ。釣れるのは全部オショロコマだし。
さてさて、ルシャ川をあとにした一行は一旦斜里まで戻り、児童公園でキャンプをした。もう辺りがすっかり暗くなっていたので、キャンプ地はどこでも良かったのだ。ブランコがあったから児童公園だということは知っていたんだけどね。
次の日は日が高くなるまで寝ていたので、子供の声で目覚めた。テントから顔を出したら、まわりで子供が遊んでいて、子供を連れてきたお母さんが怪訝そうな顔でこっちをにらんでいたよ。
(`⊥´)ゞ
朝起きたらとんでもないところで寝ていたという話は前にも書いた。その時は増水した川の中で寝ていたんだけど・・・それに比べたら児童公園は天国だね。トイレもあるし、水飲み場もある。整地の手間もいらないし、熊に襲われる心配もない。その上お金がかからないんだから最高のキャンプ地と言えるだろう。
前のページで北海道では宿に1泊もしなかったと書いたけど、キャンプ場にお金を払ったことすら1度もなかったんだ。北海道では9月になると、どこのキャンプ場も人っ子一人いない。だから、無人のキャンプ場は何度か利用したよ。今はキャンプする人が多くなったから9月でも人がいるかもしれないが、その頃は全然いなかったんだ。
特にお世話になったのは中標津の養老牛温泉キャンプ場かな? ここには3年間で計20泊ぐらいしたかもしれない。誰もいないのにちゃんと水道が使えるし、かまども使えたんだ。かなり助かったね。
それに、中標津ならどこでも野性のニジマスがいた。うまいよぉー、野生のニジマスは。ヤマメなんか目じゃないね。あれを食べたら、ニジマスって美味しい魚だということがわかるはずだ。皆さんも1度トライしてみたら? フライはハンピーがオススメ。ここのニジマス達は甲虫類をたくさん食べているんだ。
さて、ちょっと予備知識を仕入れてもらおうか?